MOBU'S MUSIC MAZE

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廣江理枝 オルガンリサイタルより 2022年10月19日愛知県芸術劇場コンサートホール

2023-02-20 20:13:25 | 音楽夜話(クラシック)
廣江理枝 オルガンリサイタルより 2022年10月19日愛知県芸術劇場コンサートホール

HK-BSプレミアム「クラシック倶楽部」12月20日(火)5:00〜5:55 に出演いたします。
曲目: J.S.バッハ《パッサカリア ハ短調》、ムソルグスキー/ギユー《展覧会の絵》。
BS4Kでは、1月12日(木)6:00-6:55 にも放映予定です。
NHK-FM「ベストオブクラシック」でも放送予定です。
◆無事(?)終わりました。演奏のアラばかり聞こえて辛かったですが…。


芸大教授くらいになると、高レベルの演奏でも上のようなコメント・・・。
見ている者としては「どこが?」という感じになりますが、汗一つ見当たらない、
四肢が別々に動いて一つのものを作り出す凄さ。オルガンは楽器の中でも
まれにみる大きさだし、演奏技術も求められるものだろう。すごい世界。

バッハはオルガン曲が多いためにオルガニストは取り組むことも多いとのこと。
有名曲だけにいろいろな演奏があるけれど、ストップの使い方でも音色の
違いの楽しみができる。この巨大なパイプオルガンに組み付くのは容易では
ないだろうけれど。オルガニストは果敢にチャレンジしていくのがすごいと思う。


このような楽器をどこで本番に向けて練習するのか・・・。同じようなオルガンが
そこここにあるとは思えないから、練習だけでも大変かも。


バッハは迫力の鳴り。ハ短調が重く聞こえる。こういうアプローチは久々聞いた。
うちのTVは24インチで小さいけれど、2.1の高音低音のTVスピーカーを
別に接続しており、そこそこ低域が出るようになっているので、パイプオルガンの
空気がボーっと鳴っているような感じもわかるので迫力は増した。
なっつが音量少し下げたほうがいい、低音が響いてる言っていたので、
効果はあるのだろうと思う。


展覧会の絵はキース・エマーソンの一連のアルバムで飽きるほど聴いていたし、
ピアノ版もオケ版も聴いていた。オルガン版もある意味初めて聞くけれど、
なじみは大あり。


聴いたことある曲が、オルガンのストップの違いで音色が色々変わり、ある意味
オリジナルの色彩感が得られるのは意外だった。ギューの編曲も技巧派で骨折れそう。
四肢が別の生き物のように動き演奏していくのは、本当に見ていて不思議だし、
足鍵盤などは見ることもできないので、どうやって間違えずに演奏しているのかさえ
わからず、ある意味神業。重量感のある展覧会の絵でした。
譜めくりの方は、今日は紙の譜面だったので、適宜、立ってめくっていました。
あとは、ストップをプリセットしてあるボタンを押して、瞬時に音色を変える
ことを演奏者と一緒にしていました。第2の演奏者で、彼女がいなければ、
演奏が成り立たない重要なパートを受け持っていました。
凄いコンサートです。



「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」松本零士さん死去、85歳

2023-02-20 12:51:44 | 旅は道連れ世は情け
「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」松本零士さん死去、85歳


「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」などの作品で知られる漫画家の松本零士(まつもと・れいじ)さん
(本名・晟=あきら)が2月13日午前11時0分、急性心不全のため、都内の病院で亡くなった。
85歳だった。


彼を知ったのは「男おいどん」だった。それからの破竹の勢いは、存じての通り。
こころおどらせたものだった。
フィクションだからできる作話も面白く引き込まれた。「宇宙戦艦ヤマト」は1974年高校生くらいの
時に放映されていた。
スターウォーズ4が77年だからそれよりも早くスペースオペラが日本で始まっていた。これは驚きだ。


こういう近未来兵器はカッコいいなぁなどといえる様な年齢ではなかったけれど、
「さらば地球よ~」と男声Vo(ささきいさお)で歌われるテーマソングは当時耳に残った。
当時売れっ子の宮川 泰氏のペンは冴えていた。


誰かがこれを
やらねばななぬ
期待の人が
俺たちならば


何かを明示しているような曲ですな。
合掌。




宇宙戦艦ヤマト (1) / ささきいさお + ロイヤル・ナイツ
https://www.youtube.com/watch?v=u66DIUNUQhc


東京交響楽団 第707回 定期演奏会 ピアノ:アレクサンダー・ガヴリリュク 指揮:原田慶太楼

2023-02-20 11:16:14 | 音楽夜話(クラシック)
東京交響楽団 第707回 定期演奏会 ピアノ:アレクサンダー・ガヴリリュク 指揮:原田慶太楼


曲目:
小田実結子:東京交響楽団委嘱作品「カレイドスコープ・オブ・トウキョウ」(世界初演)
グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 op.16
ソリスト・アンコール:ショパン ショパン:2つの夜想曲第8番 作品27-2


菅野祐悟:交響曲 第2番“Alles ist Architektur"-すべては建築である


ピアノ:アレクサンダー・ガヴリリュク 指揮:原田慶太楼
日時:2023年02月19日(日)14:00 会場:サントリーホール


小田さんの作品は10分くらいのコンサートはじめの序曲みたいな作品で初演。
メロディー・リズム・ハーモニーが明瞭で、東京の情景を映し出すように聴く者に
イメージを沸かせるが、途中からの中華風の音階を使ったような旋律は
耳に残るがどうだろうか。個人的には東京のイメージとはちょっと違うが。
原田さんは聴いてもらうこと楽しんでもらうことを中心に考えており、やはり
伝わる演奏を心掛けている。音楽が聴き手にしみていくことを意識していると
思う。拍手は大きかった。


グリーク。アレクサンダー・ガヴリリュク。初めて接するピアニストだけれど、なかなか
ロマンティックに弾いている。リリカルでもあり、作品に共感して演奏しているのでは
ないかと感じられた。いい演奏だった。 アンコールのショパンも、抒情的にまとめられ
聴き心地がよかった。


後半、4楽章形式の交響曲。菅野祐悟氏の名前は初めて聞くものの、商業音楽などでは
売れっ子で、サントラなども手掛けているという。クラシックの定期にかけられる作品となると
なかなかハードルが高いと思われる。
伝統的な作曲家の作品を聴いてきた耳には、このような作品はある意味物足りなく感じるのかもしれない。
しかしながら、「今」の会場に足を運んでくれる人の数も増やさなくてはならない。音楽家も日々努力されて
いると思うけれど、このような作品もかけて、意見をうかがわなくてはならない。
原田氏はその様なことも承知の上で、作品を提供し変化を促している。いつまでも古典派ロマン派ではないのだ
と言わんばかりに、確かに高年齢の視聴者だけでは先細りだし、観客の開拓にはやはり頭を悩ませることだろう。
チャレンジは続く。
メロディー・リズム・ハーモニーのはっきりした、現代音楽というよりは、聴取者向きのある意味わかりやすく聴きやすい音楽。
それが悪いということでもなく、聴きこんだクラシックファンには物足りないと思わせる何かがある。
個人的は形式云々しないのであれば、組曲を聴いているような感じもした。聴かせどころがところどころにあり、何分かに
1回はテレビドラマのように盛り上がる。その意味ではよくできた作品だと思う。
藤岡氏と関西フィルで初演。それを受けての再演になるのかもしれないが、これらの曲の評価はずっと後になって出てくるもので、
風雪に耐え年代を超えたところで評価が出てくるものだと思われる。再演され聴き継がれて残っていったものが評価されるのかも
しれない。そんな作品であってほしい。まずは手始め。