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宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

いて座のX線新星はブラックホール連星

2013年11月02日 | 宇宙 space
国際宇宙ステーション(ISS)の全天X線監視装置“MAXI”が、
いて座の方向に新しいX線新星“MAXI J1828-249”をとらえました。

このX線新星はブラックホール連星とみられ、
X線が強いものとしては、“MAXI”が10個目に発見したものとなるんですねー
X線新星“MAXI J1828-249”の位置と増光のようす。

この新星のX線は、発見前から徐々に強まっていて、
その後、数日間に行われた天文衛星などの追加観測では、
低いエネルギーのX線に推移しているのが分かりました。

検出直後のX線強度。
X線で見た明るさの変化で、一日で約2倍にまで増加している。

X線スペクトルや紫外線でのデータから分かったことは、
このX線新星が、ブラックホールと恒星の連星であること。

恒星からブラックホールへのガスの流入で爆発的に明るくなる天体、
“ブラックホールX線連星”だと考えられているんですねー

2009年8月に“MAXI”の運用が始まって以来、
11個のブラックホール候補が見つかっています。

なんと、そのうち6個が“MAXI”による発見で、
他にも中性子星新天体4個、白色矮星新星1個も発見しているんですねー


こちらの記事もどうぞ ⇒ 定期的にアウトバーストを起こすブラックホールを発見