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亡き息子の旅紀行(2) 車いすと飛行機で行く沖縄!

2013年05月02日 | 旅行
今回からタイトルを「亡き息子の旅紀行」に変更します。
これは息子の旅紀行だけに限っての事で、旅紀行が終われば元に戻します。
旅紀行も全てを書くものではなく、印象に残ってる旅に限定させて頂きます。

◆1992年5月14日~16日  車いすと飛行機で行く沖縄  3日間
6時10分に自宅を出発、池袋で山手線に乗り換えですが、この頃はエレベーターもなく、父母の二人掛りで階段を上げたり下したりと大変です。
中には善意の人が手伝って下さる事もありますが・・。
浜松町の階段は狭いので、乗客がいなくなってから階段を上がりモノレールへ、こちらはエスカレーターが有り助かりました。
羽田が近づくと飛行機が見えて手足バタバタと大喜びです。
羽田に7時35分に到着し、搭乗手続きをする。 身障者で車いすなので「他の乗客より早く飛行機に案内します」と・・。

羽田ではこの頃タラップが飛行機に直接ではなく、バスで移動して搭乗しています。
皆さんより早くリフト付き特別車両で飛行機まで移動、移動中に色んな乗り物を見て又大喜びする。
「はい搭乗します」と言われ、リフトがガックンと上昇し、後方の別の入口より飛行機へ、そこには綺麗なスチュワデスのお姉さんたちが出迎えて下さいました。
もう朝からVIP待遇に大興奮で手足バタバタと大喜びです。
座席31A・31B・31Cの3人一列の席に着く。 飛行機はANA81便です。
那覇空港には11時10分の定時に到着、皆さんが降りてから荷物室から車いすを持って来て下さる。
お父さんが車いすを組み立てて、皆さんにお礼を言って飛行機を降りる。  空港でも秘密の通路やエレベーターに乗ってやっと1Fへ。

曇り空で薄日が射す天候です、荷物を引き取ってから「もぐりん」に予約の電話を入れる。
空港のカウンターで帰りは16日のJAL906便に乗りますので宜しくお願いしますと挨拶して、恩納村へのシャトルバスに乗り込む。
やはり「沖縄は蒸し暑くて屋外では辛かった」ですが、バスの車内はクーラーが効いて涼しい。

12時5分にバスは出発して「もぐりん」の有るサンマリーナホテルを目指すが、嘉手納基地にはビックリ、バスが40分も基地の横を走っています。
1972年5月15日に沖縄が日本に返還されて20年もたつのに、沖縄はまだ戦後が無い様に思われました。
13時10分にサンマリーナホテルに到着、車いすでもぐりんの所まで移動し、乗船手続きをする。
潜水艦「もぐりん」ですから全員体重計測し、バランスを取る配列に座るそうです。
14時シャトルボート「うるま」にて「もぐりん」の沖合まで海上移動する。
お父さんに抱かれて波が静かな時にもぐりんに乗り移りました。 さ~あ海底クルーズの始まりです。


お母さんに抱かれて2人で一つの覗き窓から、潜水して行く様子を見る。
25m潜水すると、ダイバーさんが餌付けしていて、外から手を振ってくれる。
色鮮やかなトロピカルフィシュた大きなシャコ貝を見ながら41mまで潜水する。 この深さだとダイバーさんも潜れないそうです。
この深さだと赤が黒く、黒が赤く見えるそうです。  神秘的な海底を見て、もぐりんはゆっくりと浮上し、ダークグリーンからエメラルドグリーンの世界に戻って来ました。

バスに戻り途中、琉球ガラスさに立ち寄り、ガラス工房をみて、気に入った山羊の置物2匹を買う。

宿泊先のムーンビーチホテルまでタクシーで移動、宅急便の荷物2箱を貰って車いすで4112号室へ・・。
早速荷物を整理し、その間にお父さんとお風呂に入りスッキリ・サッパリする、お母さんも汗だくなのでお風呂に入る。
夕食は18時から1Fのレストランでバーベキュを美味しく食べる。 今日は全員疲れてるので早目にお休みする。

●15日 6時にお父さんとシャワーし、7時にはレストランでバイキングの朝食を食べる。
レンタカーを借りて島内をドライブの予定です。
国営沖縄記念公園では電気観覧車に乗り水族館を見学する。 エイやサメなどの大型の魚が悠々と泳いでいます。
その後名護の貝類展示館へ・・、世界でも珍しい貝が展示されてる様ですが、車いすでは見ずらいです。
出口でアイスコーヒーとアイスクリームのサービスが有り、お父さんにアイスクリームを食べさせて貰う(冷たくて美味しかったよ)
次は名護植物園へ、12時で食堂が混雑してるので先に見学する、カピパラの目が優しそう・サボテン(金鯱・巌・柱サボテン等)を見ながら、
ラマの親子・ダチョウ・クジャクやサイチョウを見る。 オセアニア館では突然のにわか雨、ワラビーが雨宿りしています。
雨もやみ昼食を食べて沖縄自動車道で那覇に向かう。  「守礼の門」目的ですが、復帰20周年行事で那覇市内は大渋滞です。
15時頃やっと「守礼の門」に到着するも、警察や報道関係の車が一杯、それでも(お父さんが強引に駐車して記念写真を撮る。




首里から高速に入り、琉球村へ、琉球織りや染物を見学して出口へ、暑くてバテ気味なのでお父さんがアイスを買って食べさせてくれる。
210キロ走行し、ホテルには16時40分頃戻る。  ウエルカムドリンクのサービスでソフトドリンクと白ワインのムースを食べる。
売店で泡盛5本等を買って他のお土産と一緒に宅急便で自宅に送る。
18時30分の夕食の予約をして部屋に戻り、シャワーを浴びてスッキリして食事に出かける。
食事中に大事件が・・、ナマコを食べさせて貰ってから急に顔色が悪くなり、突然目を白黒させて呼吸困難に、
お母さんが必至で呼吸させようと頑張ってやっと「はっ~」と一息ついたそうです。
呼吸が上手く出来なくて、1~2分息を止めて紫色になる、チアノーゼになる事が多い。
蒸し暑さに疲れた様子なので食事を途中で切り上げて部屋に戻り、着替えて、薬を飲んでお休みする。

●16日
朝6時に目を覚まし、お父さんのお布団に入れて貰い大喜び、その間にお母さんが朝シャンする、「僕も入りたいとムーの表情」、
仕方なくお母さんとお風呂に入り、スキンシップする。
7時に朝食を食べ、部屋に戻りバナナも食べる。
8時30分に水着に着替え、ホテルのビーチに車いすで降りるが、砂浜なので中々前へ進みません・・。
前輪を上げて車の抵抗を少なくしてビーチへ、沖縄の海に足を付けて貰い大喜び僕です。
短い時間でも沖縄の海に入れました。 寒いので早々に切り上げて東京に戻る準備をする。
10時頃にチェックアウト、11時20分に空港行きのバスが来たので、車いすを分解して車内の荷物室へ・・。
12時30分に那覇空港に到着、レストランで昼食を、僕は「ステーキと帆立のグリルセット」お父さんは「ひれかつ定食」を食べる。
14時30分頃、搭乗手続きをする、「早目に機内へご案内します」と言われ、秘密の通路やエレベーターで2Fの出発ロビーへ案内される。

JAL906便に乗り込む、座席は5H・J・Kの3人シートです。
定時に離陸し、機内では飲み物((紅茶・珈琲)・キャンディそしてJALのプラモデルをもらう。
お父さんに抱かれウトウトしてると、もう羽田に着陸するとの機内アナウンス、もう手足バタバタと大喜び・・。
19時5分定時に無事羽田に着陸、今度はタラップ直取付で、車いすのまま降りられる。
乗客が降りた後に降り、ロビーで特別ルートで1Fに案内される。  荷物を引き取って、モノレール乗り場へ・・。
モノレールで浜松町の駅へ、今日は疲れたのでタクシーで自宅へ、道路も空いていて20時15分頃時自宅に到着する。

お父さん・お母さんいつも有難う・・、僕も疲れて楽しい夢を見ますネ! ゆっくり休んで下さい!
シーサーやガラスの山羊・熱帯魚などが飾り棚に入れられて新しいお仲間が増えました・・。
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