◆切り絵「花魁・瀬川」A3
瀬川(せがわ)は、江戸時代中期から後期、新吉原江戸町一丁目・松葉屋半右衛門かたの遊女。
同名者は、享保から享和まで少なくとも9人いた。
吉原の松葉屋に所属し、五代目瀬川(せがわ)と称された遊女は、江戸時代中期の名妓(めいぎ)として知られています。
彼女の生涯は明確な記録が少なく生没年すらも不明ですが、安永4年(1775)に発生した盲人の高利貸し・鳥山検校 (けんぎょう)による身請け事件で一躍注目されました。
その事件は当時の世相や遊里文化に大きな影響を与え、文学作品の題材にもなりました。
2025年NHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』では、蔦屋重三郎の幼馴染の売れっ子花魁・花の井(演:小芝風花)として描かれます。
その花の井が5代目瀬川を襲名するときの女の強さと怖さを顔の表情で表現したくてきれでカットしました。 花魁としての美しさは捨てています。