「いしげ」なんて初めて聞いたら確実に「苗字」にしか思えなくて違和感を感じる。
わりと広い範囲で分布している海藻だし
高潮線付近にまで生えているから見かけやすい海藻なんだけど
たいがい見かけるときは真っ黒い枝の塊だから
「海藻が枯れて死んだ残りカス」くらいにしか認識されてないだろうな。
派手さも無く残りカスくらいにしか見られてない海藻ではあるが
実際は意外と根性があるから数時間の日干し程度なら余裕で耐えちゃうイシゲさん。
海藻としては窓際族と言われるような極限に近い環境にいながらも確実に生長を続け
ときには群落を作る事さえある強さもある
個体一つ一つは小さいが芯が強くて丈夫なうえに岩にもガッチリと張り付いている。
そんな地味だけど確固たる強さを持つ姿は
まるで日本の成長を支えた昭和のオヤジを思わせる。そんなイシゲさん。