藻blog.

水曜どうでしょうとお買い物の依存症。

島流しの刑

2013年06月05日 | 旅行と水どうロケ地巡り
6月最初の土日。
土曜日にあった予定が2日前に突然ズボッと無くなり時間ができた。

そこで思いついたのがまたしても「一人旅」。

旅行のことを考えた途端
前々からいつかは行ってみたいと思っていて時期的にもベストな場所が
ポンッと1ヶ所だけ思い付き30秒くらい悩んだけど

「いつ行くの?」
「今でしょ!」

って事で下調べもしないまま
最近の旅行慣れしてきて調子づいた勢いでエイヤッと行ってきましたよ。



ビバ!八丈島。


ついに離島に来ちゃいました。『島』って響きだけでテンションあがるわー
本土でもすっげぇ田舎のほうに行くと「陸の孤島」とか言われたりするけど
マジの孤島だからね。オラ、ワクワクしてきたぞ!

と、到着早々テンション高めで居られるのは無事に到着できたから。

八丈島到着から遡ること2時間前。
飛行機出発前の羽田空港の搭乗案内版に表示されていたのは


 ↓


八丈島行きの便だけが「視界不良のため引き返す事があります」との表示。
札幌から沖縄までどの飛行機も問題なく運航しているのに
八丈島行きだけ「ダメだったらごめんね」とか書いてあってマジ勘弁してくれー

機内放送でも羽田に戻るかもしれないと連呼されながら羽田を飛び立つ飛行機。


(三宅島)

飛んでる時は写真のように視界も良好で本当に戻るとかあるのか?とか思っていたけど
八丈島に近づいた途端に雲や霧が濃くなってきて
窓の外は翼の先端が見えないくらい雲に埋もれて真っ白。飛行機の振動もすごい。
「正直これはダメかもしれないなー」って羽田に帰る覚悟もしたんだけど
ANAの敏腕パイロットが頑張ってくれて無事に八丈島空港に着陸。
飛行機には何度も乗ってるけど今回のパイロットには本当に感謝しましたよ。


パイロットのお二人マジすげーっす。

空港にはレンタカー屋が迎えに来てくれていたのでそのままレンタカー借りたんだけど
ハイビスカスが咲いてて年中半袖短パンでも良さそうな南国ムードの八丈島のナンバーが
品川ナンバーだったのにはめっちゃ違和感を感じるね。



レンタカーを借りて最初に向かったのが郷土料理の店「いそざきえん」

だがしかし、早速離島ならではのトラップ発生。
島の道が単純ということもあり全てのレンタカーにカーナビ未搭載が当たり前らしく
カーナビの代わりに渡されたのは観光協会が出しているという
大ざっぱすぎる観光マップが1枚だけ。うぉ!マジすか!!

とりあえずいそざきえんの場所を渡された地図に書き込んでもらって走り出したが
目印になるような建物も無ければ信号すらないルートを初見で行けるはずもなく
スタートから5分で遭難してしまった。
急いでスマホのGoogleマップを起動し現在地を確認しながらの運転で
なんとか目的のいそざきえんに到着。



道に迷ったりして無駄な時間を取ってしまったため
到着した時にはすでに営業時間後だったんだけど
前日に確認も兼ねて「明日ぜったい行きますよー」と電話で言っていたのを覚えててくれて
特別に食事を用意してもらっちゃいました。ありがとうございます。



すっかり片づいた誰もいない部屋に通され
ふすまの向こう側から聞こえてくる調理のお姉さん達の世間話を耳に入れながら
のんびりだらだらと料理が出てくるのを待つこと約10分



たくさんのお皿に乗せられた料理が次々に出てきた。
料理を出すときにお姉さんが説明をしてくれたんだけど
聞きなれない珍しい名前や食材の数が多くて全然覚えれなかったです。



普段、鍋とかやっても雑炊は周りの空気に合わせて気持ち程度しか食べないんだけど
この麦雑炊が素朴でやさしい味でおかわりしたいくらい激ウマ。
朝からバタバタしながらの移動で疲れていた身体がじんわりと安らいでいきます。



八丈島に行こうと思った一番の理由の「ぶど」は特別にお願いして出してもらいました。
これを食べたくて八丈島に来たようなものなので旅行最大の目的が果たせて大満足です。



魚の煮たのも甘めの味付けでホロホロに煮付けてあって美味しいし
名物の明日葉のこんにゃくや胡麻和え、海苔の酢の物、竹の子を焼いただけの物など
料理はシンプルですが食べると素材の味がフワッと口の中にひろがって
料理ごとに違うそれぞれの最高の味を味わえてとても幸せな気分になります。

食べ終わる頃には体も心もすっかり癒されきって
そのまま何もせずにボーっとしていたかったくらいリラックスしちゃいました。
お店の方も親切だし料理もおいしいし店の雰囲気もいいし
このお店のためだけにまた八丈島に来てもいいなって思えるほど気に入っちゃいました。

旅行の目標も無事達成してお腹もいっぱいになって元気も出てきたので
島をのんびりドライブしながら島の南の方の集落にある露天風呂に向かいました。


末吉地区にある「みはらしの湯」

少し小高い山の上にある温泉で男女それぞれに内湯・露天風呂があるようです。
到着が小雨のパラつく午後の3時過ぎという事もあって
ちょうど人が少なくなった時間帯だったらしくほぼ貸し切り状態で
これまたイイ感じでお風呂満喫です。


露天風呂の形が八丈島の形になってます。

温泉の名前にもなっている通り露天風呂の見晴らしはイイ感じ。
写真的には晴れた青空の下の方が絶景の美しさも映えてベストなのかもしれないけど
パラパラと降る小雨で上半身冷ましながらの露天の長湯は
晴れの日の景色だけ楽しんで熱くて早々に出ちゃう風呂の何倍も気持ちいいんですよ。

しばらくすると男性2人組が露天風呂の少し離れたところに入ってきて
会社内の世間話や社会人野球の話をしはじめた。
自分は露天風呂の縁に頭を乗っけて寝湯に近い状態になりながら
2人組の雑談をまるで運転中のラジオのように聞き流しつつ
ボケーっと何も考えず浮かんでいた。
小雨の中の貸切り露天風呂も十分に気持ちいいけど
どうでもいい雑音が入ったことで逆にいろいろ考えすぎることがなくなって
いつのまにか究極にリラックスした完全開放状態に突入。すっげー気持ちいい。

10年分の疲れがとれたんじゃないかってくらいMAX癒されましたよ。


スーパーの店頭に並べられてた「ぎょさん」。島のおしゃれは足元のサンダルから。

お風呂から出たあとは地元のスーパーに寄って晩御飯を買いながら
今日の宿に向かいます。


本日の宿泊ホテル「リード・アズーロ」

最近リニューアルしたばかりらしくちゃんとした綺麗な建物。
(曇ってて適当に撮った写真だから綺麗に見えないけどマジ素敵ホテルです)
素泊まりプランとはいえこんなに安くて良いの!?ってくらい
部屋も広くて綺麗で部屋からのオーシャンビューは晴れてたら絶景だと思います。

(普段、旅行に行っても宿のことまでは書かないけど
 次に八丈島に行く時の自分の為に書いておきたくなるくらい気に入りました。)



宿に着いてからは
スーパーで買った八丈島名物の『島寿司』を食べながら缶チュウハイ飲んで
ソファーに寝ころびながらテレビ見てダラダラと八丈島初日終了です。

2日目につづくよ。