藻blog.

水曜どうでしょうとお買い物の依存症。

銚子極上サバ料理祭

2011年01月25日 | ランチ
昨年末に銚子市内の6店舗で共同開催してたイベント
『第一回 銚子極上さば料理祭』のお話。

サバと言えば美味しんぼの「幻の魚」の話の中で
一番うまい刺身の事を聞かれた山岡さんが

「おれは何と言ったってサバだな
今まで食べた中ではサバの刺身が一番うまかったな。」

と言った途端に条件反射的に海原雄山に

「はーはっはっはー
だから味の分からぬ山猿だと言うんだ
サバの刺身だと?馬鹿も休み休み言え。
サバは所詮味の落ちる下魚だ。」

と言われてしまうほどの大衆魚。
まぁ、いつもの展開で山岡さんが雄山に有無を言わせぬ激ウマの
サバの刺身を食べさせて決着がつくオチなんだけど
それにしても関東では寄生虫の恐怖があるため
サバの刺身はとても馴染みの薄い食べ物になっている。

そんなサバの刺身などをメインにしたサバづくしの料理で
料理のイベントをしようっていうんだから
なかなかのチャレンジャーである。

そしてこれが今回のイベントの公式ポスターである。


あえてこのデザインにした風の公式ポスター。

逆に狙い過ぎてしまったため微妙な結果になったようなポスター。
見てもらう為というより内輪で盛り上がって作ってしまって
何を見せたいのか誰に知らせたいのか良く分からないになってる気がした。

でもまぁ、まだ手探り状態の第一回目だし
ポスターはともかくとして料理さえ美味ければまずは良いかなって事で
銚子プラザホテル2Fにある『廣半』に食べに行った。



店に入ると昼時を過ぎていた事もあってやや店内は空いていた。
「どこでも好きな席をどうぞ」と言われたので
写真の撮りやすい座敷に行こうとしたら止められたので
窓際のテーブル席に座ることにした。
ブログでは「ブログを見た!」といえば一品サービスとか書いてあったけど
全然そういう雰囲気でも無いので一品サービスはやめておいて
何事も無かったかのごとく「極上さばづくし」を注文。

窓の外をボーっと15分くらい眺めていたところで
注文したサバづくし料理が一品ずつ運ばれはじめてきた。


さばの秘伝味噌煮と銚子醤油の漬けさば


トロさば寿しとつみれ汁


極上さばの刺身。

うーん、一品一品運んでくるのはどうなんだろう?
居酒屋でおつまみを注文しているんじゃないんだから
最初にさばの味噌煮だけ持ってこられてもどうしたらいいのか分からないよ。
いくら品数があるとしてもランチで来ているんだから
ご飯ものと汁ものとおかずは一緒に持ってきてもらいたいなぁ。
こんなにダラダラと持ってこられたら食べるテンポが悪くなるよね。


デザートも来たところで『極上さばづくし』が全部そろった。

全部そろうとますます居酒屋で単品を注文したみたいな雑多な見た目。
セット料理としては絵的な統一感に欠けているかな。
「銚子に『極上さばづくし』を食べに来た!」っていうよりは
「銚子でさばの料理をいろいろと食べてきた」っていう程度になっちゃいそうなのが残念。

でも、そんな見た目の印象とは裏腹に味はかなり美味い。
青魚のくさみは全く感じられないのは当然として
刺身などは甘味旨味が口の中に広がり
味噌煮、つみれなどはサバの風味がふわりと鼻に抜けとても心地よい。
極上と付けるだけあってどれもそれぞれに美味しい。
サバの刺身も初めて食べたけど〆サバと違って甘くとろける美味さに感動した。

ただし、全体を通して食べてると全く口直し的なものが無いので
どれもとても美味しいだけに前のサバの味を引きずってしまうのがもったいないと感じた。
特に今回はご飯の部分までサバの寿司になってるから
一切味覚のリセットが出来ないから
そんなに量は無いのに後半になってサバを食べ飽きる感じがしたね。

それと、やはり値段が気になるところだね。
確かにサバ料理は美味しかったけど客として2500円は厳しい金額だね。
関サバくらいの知名度があればまだ2500円は許せるけど
一般的には海原雄山が言うとおりサバは下魚であるわけで
銚子に来てわざわざサバの為に2500円払って食べるくらいなら
漁港近くの定食屋で1800円払って海鮮丼とか頼んだ方が
見た目的にも観光にもお得感や満足感で負けちゃうんだよね。
せめて料金は2000円以下。
それと単品ばかりの寄せ集めじゃ無くてメインの料理が必要。
せっかく「うめぇもんどんぶり」とか作ってるんだから
サバの漬け丼をメインにするくらいしても良かったかもね。

まぁ、いろいろ大変だろうけど
今後行われるであろう第2回極上さば祭りに期待してます。
味はほんと美味しかったですよ。