東京都の美術館はどうなっているのか!?

2015-07-26 18:18:55 | Weblog
上野の都美での昨年2月の作品撤去要請騒動に続き、今度は現美がやらかしてくれた…らしい。

東京都現代美術館(江東区平野4丁目・木場公園内)で開催中の『おとなもこどもも考える ここはだれの場所?』展に出品している会田家(会田誠・岡田裕子・会田寅次郎の家族三人からなるユニット)作品のうち二作品についての撤去要請が、チーフキュレーター長谷川祐子・企画係長加藤弘子両名からあったとのこと(詳細は http://m-aida.tumblr.com/post/124971450230/2015%E5%B9%B47%E6%9C%8825%E6%97%A5 を参照するか「会田誠・現美」で検索してください<(_ _)>)。

観客から「こどもにふさわしくない」とのクレームが入り、さらに都庁のしかるべき部署からの要請もあり、美術館として協議して決定したとか…。

実物を見ていないため、作品そのものについてここでは論じません。
ただ、一旦受け入れ展示した作品を、クレームが来たくらいのことで撤去要請をする都庁のしかるべき部署(生活文化局らしい)と現美の長谷川・加藤両名の姿勢はいかがなものか、ということ。

山ほどのクレームがあったのかと思いきや、「友の会会員一名」のみで、都庁のしかるべき部署とはどこなのか教えられないと、会田誠は告げられたそうです。

作品そのものが企画の趣旨に相応しいかどうかは、依頼し、作品が搬入された段階で明らかなはず。
一旦展示しておきながら、今さら何を寝惚けたことを、と思います。

まず問題なのは、クレームが来た時点で作者や作品を護らず、クレーム要請に従おうとする東京都や美術館側両名の態度です。
『会田家』の表現の自由への侵害であるとともに、このユニットの担当キュレーターの表現の自由に対する侵害でもあるはず。
これは更には、入館者の鑑賞する権利を損なう行為でもあります。

それから、「こどもにふさわしくない」かどうかなんて、都庁のお偉いさんや美術館一部職員が決めることではありません。
わからない者にはわからないし、わかる者にはストレートに通じるはず。
作品に接した人々がどのように感じてどう考えるか、のきっかけになれば良いのです。

撤去要請は、子どもが見て判断する権利を侵害するってことでもあるのですが…このテの輩にはわからないでしょうねぇ。


ふさわしくないと言えば、TVで肉塊の如き模型を振り回し意味不明な言説をまきちらす人物の映像のほうが、よっぽどふさわしくない………いや、あれでも「反面教師」として使えるかも(苦笑)!?


近いうちに清澄白河まで遠征せねばなるまいか…苦笑。