先日の六本木

2015-03-29 12:30:54 | Weblog
東京ミッドタウン内にあるサントリー美術館に行きました。
開催中の企画は、以下の通り。
長くなりますが、過不足のない内容紹介なので、チラシの文面をそのまま記載します。


生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村

正徳6年(1716)は伊藤若冲と与謝蕪村が誕生し、江戸時代の画壇にとって、ひとつの画期となりました。
伊藤若冲(享年85、1800年没)は、京都にある青物問屋の長男として生まれ、23のときに家業を継ぎますが、40歳で隠居して本格的に絵を描くことに専念します。
極彩色の作品を描きながら、水墨画や版画など個性的な作品を数多く残しました。
一方、与謝蕪村(享年67、1783年没)は、大阪の農家に生まれ、20歳頃には江戸へ出て俳諧を学びます。
27歳のときに、俳諧の師匠の死を機に、北関東や東北地方をおよそ10年間遊学します。その後、40歳頃から京都へ移り、俳諧と絵画の二つの分野で活躍しました。
若冲は彩色鮮やかな絵や動物を描いた水墨画を得意とし、蕪村は中国の文人画の技法による山水図や簡単な筆遣いで俳句と絵が響き合う俳画を得意としていました。
一見すると関連がないようですが、ふたりとも長崎から入ってきた中国・朝鮮絵画などを参考にしています。
本展覧会は、伊藤若冲と与謝蕪村の生誕三百年を記念して開催するもので、伊藤若冲筆≪象と鯨図屏風≫や92年ぶりにその存在が確認され、展覧会に初めて出品される与謝蕪村筆≪蜀桟道図≫をはじめ、若冲と蕪村の代表作品や関連作品を展示いたします。