宮代NOW(出来事編)

埼玉県宮代町及び周辺のもろもろ情報

開校から32年、PTAのない学校に幕 宮代町立笠原小学校

2012年05月27日 21時11分15秒 | 宮代ニュース

宮代町立笠原小学校で27日、昭和56年4月1日設置開校から32年にして初めて、難産の末、PTAが誕生した。埼玉県内ではPTAのない極めて珍しい小学校としてそのユニークな教育環境が注目されていたが、3.11東日本大震災を経て、想定外の緊急時の対応等、組織としての保護者組織が必要視されたことからPTA誕生となったもの。1年ほど前から「PTA設立準備委員会」を結成して検討を続けてきた笠原小学校だが、設立総会の当日まで、議論百出、挙手による賛否の結果、ようやく設立に至った。

 

埼玉県でも、PTAのない学校はきわめて珍しく数校しかないといわれていた。こうした保護者による自由で自主的な教育環境の整備を好んで、笠原小学校への入学を希望する保護者がいる一方、自主的な活動の限界、学校側の負担の過重、さらには、3.11東日本大震災など緊急時の対応などにはその受け皿となる組織が必要等の論議が高まり、検討を進めた結果「とりあえずPTAをスタートさせ、様々な問題は組織の中で検討・調整していこう」ということとなり、27日、設立総会となった。

 

それだけに、総会当日も、様々な意見が出され、「とりあえず」のスタートで決着した。

 

なお、初代会長には蛭間氏が就任した。

【設立総会を見て】

教育行政側としては念願であったPTAの設立。その設立に奔走した笠原小学校前校長の山黒氏は「とにかくホッとしている。心から喜んでという状況ではなく、これからが重要である」とし、祝辞でも「おめでとう」でなく「感謝している」と率直な気持ちを表した。

 

学校教育現場に保護者としてどう関っていくか。子どもの成長の糧としての活動、教育環境に一層の充実を願うという意味では、保護者としての気持ちは同じだが、それをどう行動に結び付けていくか・・・。

PTA組織の功罪については様々に論議されている。笠原小学校では開校以来、保護者がボランティアという形で、学校行事を支え、教育現場に関ってきた。組織化されると、「旧習に倣って」とか、「上意下達の感があって楽しく参加できない」などの声から、イベントごとにボランティアが創意工夫を盛り込んで対応する形が続けられてきた。

そのことから「PTA活動に縛られない学校」ということで、笠原小学校への入学を希望する保護者もあった。

しかし、イベントごとのボランティア組織は、安定的な継続といった面では問題も多く、学校側の負担も軽微ではない状況が指摘されていた。

こうした中で、教育行政サイドからは度々、PTAの組織化が出されてきたが、実現しないまま今日に至っていた。

こうした中で発生した3.11東日本大震災。子どもたちを学校、保護者、地域の全体が守り、育むことの重要さが改めて認識され、急速に、PTA組織化の動きが強まった。

ボランティア活動の場合、事前の十分な時間と見通しがある中では、力が発揮されるが、マニュアル化されていない想定外の緊急な出来事では、対応が間に合わない状況も考えられる。

こうした問題の受け皿となる常設の組織としてPTAをいう論議となった。

ただ、そうした常設の受け皿組織を作るとしても、それを旧来のPTA組織とするのか、進化させた組織とするのかという論議が期待されたが、その面の検討は設立総会での質疑を聞く限り進んでおらず、準備委員会でも「とりあえずスタートし、そのなかで論議を」というソフトランディングの答弁に終始した。

「任意加入」「強制加入」組織なのか、学校との立ち位置関係は、教育環境の整備についての行政との線引きはなどなど、PTA組織が持つあいまいゾーンいついても「これから」。

むしろ「これから」がポイントのスタートという印象を受けた。

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宮代町の公共施設貸します 事業活動などを行なってみませんか

2012年05月25日 21時58分26秒 | 宮代ニュース

宮代町は公共施設の再編を進めているが、そのなかで機能転換が必要な施設を、宮代町の活性化、住民の生活向上に資する事業行なう人(団体・企業等)に貸し出す方針を固め、その第一弾として「いきがい活動センター(宮代町山崎3番地)」を、オープンコンペ方式で利用希望者を募集する。

詳細は未定だが、募集要項は近く発表され、夏ごろに募集が行なわれ、秋口には決定し平成25年度からの貸与を予定している。

いきがい活動センター(愛称:ぱれっとみやしろ)はスポーツやレクリエーションを通して、町民の福祉の増進や健康づくりを図るため平成2年に設置された施設。敷地面積:9,689.26m²、建築面積:1,568.37m²、延床面積:1,568.97m²で、アリーナ(1,085.00m²)、軽体育室(65.83m²)、ロビー及び玄関、更衣室(36.00m²)、シャワー室、事務室などを有する。

宮代町では、公共施設の配置を見直し、学校区を中心とした施設の再編を意図しており、各施設の機能の見直しを行なっている。この中で、機能転換が求められる施設を有効活用するため、民間等への貸し出しを進めることとしたもの。

貸し出しの詳細はこれからツメがおこなわれるが、貸し出し先の事業目的は「地域の活性につながる事業等」とし、貸出料は「利用目的の公共性や雇用、租税収入の期待」などを考慮しながら、基本的には「周辺の貸し倉庫賃料を上回らない程度」を予定している模様。

利用事業等については、特に具体例を示さず、利用希望者の提案に期待し、オープンコンペで利用者を決定していきたい考え。このため、利用提案と宮代町の意向が合致しなかった場合には、コンペのやり直しを行なう予定で、その場合平成25年度からのスタートにこだわらないとしている。

こうした、公共施設の民間への貸し出しや売却は、団塊世代の人口ふくらみに対処するため建設された学校やバブル期に設置した施設等、山間部の廃校の活用、都市部の遊休施設の利用などとして行なわれている。

宮代町は、施設の管理・運営形態として指定管理者による住民サービスの継続を進めているが、今回の動きは、公共施設の再編・見直しを進めるなかで、施設機能の転換を進め、新たな民間活力を導入し地域の活性化を図っていくことで、公民一体となって施設のより生きた使用方法を考えようという点で注目される。

宮代町では、いきがい活動センターの動向を見ながら、「ふれ愛センター」についても施設機能の転換を検討していく考え。

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(株)新しい村の新社長に幸正博氏が内定 5月30日の株主総会に付議 宮代町

2012年05月24日 18時57分21秒 | 宮代ニュース

農あるまち・宮代町を代表する拠点施設である「新しい村」を運営管理する指定管理者(株)新しい村の島村・初代社長が退任、後任の代表取締役社長に民間人の幸正博氏の就任が内定した。同人事案は5月30日開催の同社株主総会に付議される。

幸氏は食品関係企業の役員(社長)を歴任、現在は宮代町の市民農業大学で学び、市民農園のオーナーとして、宮代町を拠点に農に親しむリタイヤ生活を過ごし、4月12日からは(株)新しい村の顧問として経営に参画している民間人。

宮代町では、同氏の食品関係の豊富な実績とネットワーク、さらには卓越した経営能力を、新しい村という資源を最大限に活かした事業展開に発揮してもらいたいとしている。

なお、(株)新しい村の現取締役(3名)は全員退任し、新しい取締役は、大株主である宮代町から副町長、JA南彩から門井・宮代町代表理事、社内から諸田・部長級、そして新社長内定の幸氏の4名となる。

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子育て支援を強化 平成25年度からの保育園費の引き下げを検討 宮代町

2012年05月24日 17時07分52秒 | 宮代ニュース

宮代町は子育て世代に住み良いまちづくりを進め、定住人口の増加を意図しているが、その一環として、平成25年度から保育園費を引き下げる方向で、6月にも審議会に諮問を行い、10月頃に答申を得たい考えである。

引き下げ幅などについては未定で、埼玉県平均や近隣市町の状況などの基礎資料を基に審議会で審議を行なってもらい、答申を待って財政状況とにらみながら決定される見通し。

宮代町は、子どもを安全に安心して育てられるまちづくりに取り組んでおり、放射能問題についても、5月14日から、保育園の給食の食材について検査を実施し、その結果を各保育園で園内掲示して保護者等に伝えている。今後は月2回程度の割合で検査を行い、乳児用の基準としての50ベクレル以下を適用し、子どもを健やかに守り育てる体制の整備を更に一層強化する。

 

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巣立ちのとき トキのように注目はされませんが・・

2012年05月23日 18時39分17秒 | 宮代ニュース

新潟県佐渡市で国の特別天然記念物トキのひなの出生届が報道陣が取り囲む中で提出された23日、埼玉県宮代町では誰にも注目されず、むしろ、カラスなど外敵の目から隠れるように、一羽の雛が巣立った。

木の葉の茂みに身を隠し、親鳥が運んでくる餌を待つ。

くちばしが黄色いこの鳥

実は、ハクセキレイの幼鳥

何処にでもいるハクセキレイだが、それぞれの命が巣立つのは多くの困難がある。

それを乗り超えての巣立ちに拍手をおくる。

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