野にスイカズラの甘い香りが漂っている。
スイカズラ(吸い葛)。またの名をニンドウ(忍冬)。キンギンカ(金銀花)という生薬にもなる。その花が今、宮代町の野に咲き誇っている。まさに季節の花である。
だが、この花が注目されることは少ない。どちらかというと、嫌われ者のひとつでもある。それは、その生命力の強さにある。別名のニンドウ(忍冬)は冬の厳しさを耐え忍ぶ力強く生命力旺盛な花であることを表す。
ところで、これまでの写真を見ていただいて、お気づきのことがあるのではないだろうか。
そう、この花は必ずといっていいほどペアーで咲く。仲の良い二人のように・・・二個対で。
それは中には、対だが反目するようにそっぽを向き合っている花もある。
この花は、咲き始めは白い色で、銀に輝き、終わりには金の落ち着きと重厚さを見せる。その辺からキンギンカ(金銀花)の名の由来があるのだろうか・・・。
大部分の花は、金色に輝く金婚式を迎え、幾星霜重ねてもなお、仲良く寄り添う。理想の二人をあらわす。そんなめでたい花である。
花言葉は「愛の絆」。もっと注目されて良い花ではないかと思い取り上げてみた。ちなみに、スイカズラの名は、花を口にくわえて吸うと甘い蜜が出てくることから名づけられたものとされる。
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