複雑な人間関係

哲学不在の社会




　最近は、人間関係が希薄なのだろうか。気にかかるような出来事が多くあります。



　人間はその字のごとく、一人では絶対に生きていけない存在です。そんな中で、一番大切

な事は、和を尊んだ人間関係です。



　しかしこの人間関係が、だんだんと希薄になってきている原因は、「喧嘩が出来ない人が

増えている事」ではないでしょうか。表面的な付き合い方で、あまりお互いに深入りをしな

い。めんどい事は避けようとする。



（史上最高の戦いを行った二人ですからこそ、お互いを知りつくし、『和して同ぜず』の精神で、お互いを最高に輝かして行ったのです。ライバルであり深き親友となっていく事でしょう。）





　そこには真に心を許せる友が出来ないのではないかと思うのです。



　そうした問題の根本は、「人は、いかにして幸せな人生を送るか。」と云う哲学の不在が

根本的な問題のように思えてならないのです。



　ますます複雑化する人との関係を、仏法の掲げる平和主義、人間主義こそ、今後大いに注

目すべき麗しい人間関係を築く哲学だと思うのです。



　そのために、まず私自らが、人を思いやり、人を慈しむ事の出来る精神のレベルアップを

目指して行きたいと思っています。





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