『福運集団の社長奮闘記』

私が感動した事・驚いた事・日々感じた事をたくさん綴っていきます!

田舎に支えられている私たちの生活。

2008-06-20 22:23:03 | Weblog
『田舎の山の守り人!!に感動!。』




 今日は、香北町岩改の山奥に行っていました。先日、一昨年耐震補強工事を行ったKさん(85歳)より、電話をいただいたのです。


 雨のあがりの日でした。「きれいにしてもろうた、外の壁の下が湿りいうき、今度の雨の日に見にきてもらいたい」とのことでしたので、現場を見てきました。



 家は、60~70年前に建てた平屋建ての12坪(24畳)ほどの田の字型の間取りの質素な住宅です。Kさんと話していると、何でか十数年前に亡くなった私の父親とダブってきます。





 仕事に、庭の手入れに、周辺の山の草木雑草の刈入れに、お家の維持管理に、一生懸命なのです。奥様の姿は、見えません。(どうしたんでしょうか?・・・。)



 「わざわざ、遠い所に足を運んでくれて!・・・。」
足が悪い中、私たちを、喜んで出迎えてくれました。






 『ここここ、ここがこんな風に湿ってきいうがよ。何でなんじゃろうか?』




 よく見るとほんのりと基礎と土間との間のコンクリートが湿っているのです。

畳をはぎ、床板をはずして、床下を電気で照らして見ても、湿った気配すらありません。




 Kさんに覗いて見てもらい、どうも外のコンクリートのうち継ぎ部分から湿気が毛細管現象で土間の上にしみてきているようですので、 心配ない旨を伝えました。




 予防のためサービスの炭塗料をぬることをおすすめすると、早速取りに来て、自分で塗るとの事です。




 Kさんは、『原因がわかってよかった! さっそく、炭の塗料をぬるき』との事。




 一連のKさんとの会話の中、非常に大きな事を学びました。そして大変大きな事を見逃していたのです。





 Kさんの人生哲学は、「自分の命を守ってくれる、大切で、大事なものには少しの変化も見逃さない」と言う姿勢です。
少しの変化も見逃さず、それに反応し、その原因を突き止めていくと言う一見当たり前の事ですが、 物を大事にすると言う事は、このような細やかさが、大事だと教えられ、感服いたしました。





 この建物にもし、命があり、感性があるなら、これほど細やかに少しの変化にも心配りをしてくれる家主に大いに感謝して、家冥利につきると、さぞ思っていることでしょう。





 このような方たちが、古来より日本の田舎を育て守ってきたがゆえに、今の発展をした都会があるのだと、その時初めて気づかされました。






 もし、田舎を放置されたら、日本の都会はどうなるのでしょうか?
岩手宮城地震の2次3次被害が、いま予想され、種種の大変な事態がしんぱいされていますが、同じような現象が全国各地に起こるようになります。




 Kさんのような無名の方々が、もくもくと、日本の田舎を守ってきた。そのお陰で、私たち町の人間も守られてきたのです。





 とにかく、Kさん達が元気でいつまでも頑張ってもらいたいと、姿を見かけるたびに、いつも心に手を合わせてきましたが、





 これからは、心からの感謝をこめて、・・・そして何か私にもできる事はないかと自分に問いかけながら行動を起こして生きたいと誓った今日の1日でした。






 そして、Kさんの探究心と周囲への感謝の心に、負けないように私も頑張って生きたいと思います。
コメント
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