剪定枝焼却

2018-03-18 05:48:09 | 日記

 

 3月も後半になって来ると園地の雪も消えて乾いて来る。近隣の園地では枝の焼却で白煙が上がって来る。幼少の頃はまだ養蚕が主力で酪農は飼育頭数が少なく飼料作物の畑は極僅かだった。川原、堤防の雑草や朝仕事畦草を刈って与えていた。乾燥した稲藁、麦藁、大豆の茎等何でも貴重な餌に飼料として使っていた。

蚕の食べ残しの桑の葉っぱ茎等はサイロに詰め毎日踏んで踏み固めてサイレージにして利用していた。コンクリートの半地下のサイロで今のようにビ二ールはまだ無かったので空気を遮断するに木の蓋で被せその上の重い石を並べて発酵させた。乳酸菌の発酵で甘酸っぱいサイレージに軒下にぶら下げて乾かしたサツマイモ蔓、大根の葉っぱ等合せて給餌していた。

冬期間は牛も暖かい餌は美味しいだろうと1日3回給餌する度クズ米を籾殻燃料の釜で炊いてやっていた。冬期間の貴重な飼料釜の燃料で小屋の下屋にいっぱい積んでいた。スズメは雉の餌場でそれを狙って罠を掛けて捕まえて食べていた。

蚕の桑の葉っぱの摘んだ後の枝は毎年多く出て里山から捻木を切って来てそれで縛って乾燥させてた。太い枝や切り株は軒下に積み乾燥させて囲炉裏の燃料に使って暖房や煮炊きの材料だった。持ち運び易い束に縛った桑の木の枝を屋敷近くの畑に積んで燃料の材料として使っていた。雨、雪から守る為崩れないようにうずたかく積んだ桑に枝の上には藁束で覆い2~3年そのままの状態だ乾燥させて燃料材として利用していた。

 

 

今では邪魔扱いで園地で焼却して灰になっている。剪定も大変な重労働だが枝集めも大変。何処の農家の剪定男性、枝集めは女性とそれぞれ分かれていているようだ。汗が出る程の暖かさで何処の農家も急いで防除前に作業に頑張っている。