ラ・フランス

2018-03-11 05:40:34 | 日記

 

 高齢で余所から頼まれて賃貸借していたラ・フランス園地耕作する事が出来なくなったので隣接している俺の所にお願いに来た。地主、借りていた農家の人共々に懇願されてどうしようもなく耕作する事にした。労力の余裕はないがそのままに放任園地にして置くと病虫害の発生源になってしまう。面積は小さいが面積が増えると作業に支障が出てしまう。

この頃この辺の農家では規模拡大だけでなく規模縮小している農家が増えている。賃貸借する当時は若くとも今になっては農家の後継車がいなく労力不足で経営をやって行けない農家が増えて来た。稲作単作の農業は大型機械等で労力不足をカバー出来るが手間の掛かる果樹経営はそうも行かない。

景気が良くなり働き手を探すには困難な時代に短期間だけの農家に手伝い人を探すのは難しい。大半は年金受給者で無理してまで農業して体を壊しては元の子もなくなる。高齢者の疲れた疲れたの家族間での難儀の話は聞き飽きてしまう。

決起盛んな若い頃に植栽して果樹園は老木になり生産量は減少しても後継者がいないのでなかなか改稙する人も少なくなる。新植していると「ほだな苗木植えで誰するのや~」必ず不思議がっている話声が聞こえて来る。

今回余所から賃貸借した園地も樹齢は40年以上で太い切り口は腐れがかっている古木。それでも借りた以上は管理をしなければと剪定を急ぐ。剪定の仕方もそれぞれで特徴があり勝手が違う。高所作業機械で管理して精か髙枝で根元には日が射さない重なり枝が多い園地。

太い枝はチェンソーで伐採しようを思ったが余りにも高い枝で危険が伴うので鋸を使って切り落とす。園地にはまだ残雪で足下に注意しながら冷たい北風の中剪定をする。日暮れ時間は大分遅くなり真っ赤な夕陽を眺めながら好天の明日は部落総会で半日だけの剪定になるのかと諦める。