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mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

JR神戸線に新駅・2016年目標で仮称「まや」駅

2010年10月07日 | 神戸

 神戸新聞web版記事からです。6日、JR西日本は東海道本線(JR神戸線)の六甲道駅~灘駅間2.3kmに新駅を設置する方針であることが分かったとのこと。

 六甲道・灘間、それ東灘信号場ではないか。新駅は灘駅から東へ(六甲道駅へ)約900mだそうで、東灘信号場の営業キロ数と同一の距離。つまり「駅」としては新設ですが、「停車場」としては信号場の駅への変更ですね。

 新駅は記事によれば、線路・ホームの上に駅舎を設ける橋上駅の構造とし、40億円の工費、2016年春の開業予定。そして駅名は「まや」駅を軸に検討するとのこと。駅構内は、折り返し設備も設け、ダイヤが乱れたときの影響を抑えるようにするという。

 そこまでの記事で大体イメージが湧きました。東灘信号場は元は東灘操車場で(さらに前は貨物専用の東灘駅)、ここから神戸港駅に至る貨物線の分岐点でした。その貨物線も今は廃止され、広い構内はかなり遊休地ともなっています。

 ダイヤが大きく乱れるなど異常時発生で、極力、列車の駅間停車は避けたい。でも東灘信号場は停車場で運転線路変更など列車整理もしやすい。そこでダイヤが乱れた時にここで旅客列車を停められれば、弾力的な運転整理も出来易い、ということでしょう。きっと。そこで広い敷地を用いてホームを設け「駅」とすることとなったのだろうと思います。

 今では若干様子が違いますが、5年前にこの東灘信号場を撮りました。上り内側線を走る普通電車の正面から撮影したもの。先ずは灘駅から見た東灘信号場場内信号機。ですので灘駅から上り方向へ発車する際は「出発進行」ではなく「場内進行」です。(場内注意の時もありますが)

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 東灘信号場は構内が長く、場内信号機の次は閉塞信号機があります。また撮影時には上り線4線、下り線4線の計8線ありましたが、今は両外側の1線ずつ、すなわち上りの1番線と下りの8番線が撤去されています。走行中の上り内側線は4番線。

Img_0005

 その先の上り出発信号機。おそらくこの場所辺りにホームが出来るのだろうと思います。そのホームも多分、多分です、外側線列車も停められるような島式二面になるのではないかな。

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 そして東灘信号場の、東の端。灘駅の先の場内信号機からここまで構内の延長は約1.5km。見えている信号機は駅間の閉塞信号機。

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 新聞記事さらに。この計画にあわせて、駅周辺に三井不動産レジデンシャルと共同で分譲マンションを建て、その土地の売却益を駅の建設費に充てるため、地元自治体である神戸市の費用負担は発生しない見通しとのことで、この手法はJR西日本としては初めて。

 駅から徒歩0分ということではないでしょうが、至近距離に住まいが出来れば、人気が高くなりそうですね。

 

 ちなみに現在の「東灘信号場」、所在地は東灘区ではありません。東灘区にはない東灘ということになりますけど、実は「東灘」の名称は東灘区よりもこちらの東灘信号場の方が先です。

 東灘信号場は開業当初は貨物も扱い、その名は「灘駅」。1917年(大正6年)に旅客専用の灘駅が開業して、同名を避ける為に「東灘駅」に改称してこの名が出来ました。またその当時の名残として、線路北側に兵庫県道198号線東灘停車場線という道路があります。旧貨物扱い所へ至る県道ですね。東灘区が誕生したのは33年後の1950年(昭和25年)のことです。

***10月8日追加
 15年前、いやもうすぐ16年前になりますけど、阪神淡路の大震災で不通になり、2月下旬に灘以西が復旧した際は、一時的にこの東灘信号場に内側上下線間の渡り線を設け、ここで折り返ししていました。


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