mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

2016年の土用と間日

2016年01月19日 | 季節・暦
 年が明けて、もう半月を過ぎました。暦を見ていたら昨日が土用の入りでした。
 このところ、弊ブログ記事「2015年の土用と間日」にアクセスが多く、今年分の土用と間日を書かねばならないと思っておりました。
 恐らく、関連キーワードでの検索が多いと察せられます。

 今年2016年の土用(どよう)と間日(まび)は次の通り。
 ・冬土用 1月18日~2月3日 間日1月21・22・24日・2月2・3日
 ・春土用 4月16日~5月4日 間日4月17・18・21・29・30日・5月3日
 ・夏土用 7月19日~8月6日 間日7月20・21・25・8月1・2・6日
 ・秋土用 10月20日~11月6日 間日10月20・28・30・11月1日
 ・2017年
  冬土用 1月17日~2月3日 間日1月18・27・28・30日

 余計な話しですが、今年の夏土用の丑の日は、私の誕生日である7月30日。
誰かにおねだりしよう。(笑)

 土用とは何か?間日とは何か?毎年のことで、過去記事参照してください、と書くところですがそれは無理ですし不親切というものですので、昨年の記事から丸写しですが再掲します。

 この土用とは中国からもたらせた五行説思想に基づくもの。万物の構成要素として「木・火・土・金・水(もっかどごんすい)」があり、これを季節にもあてはめます。五色とともにこんな組み合わせです。
 ・木 春 青
 ・火 夏 赤
 ・土 _ 黄
 ・金 秋 白
 ・水 冬 黒

 四季というように季節は四つですね。しかし五行説で五つ。余った「土」を四つに分け、各季節と季節の間の約18日間を土の支配する季節として、これを「土旺用事」としました。土旺用事はその後略されて「土用」に。

 そしてこの土旺用事(土用)は土公神(どくしん・どこうしん)という土の神が支配する期間で土の気が強く、穴を掘ったり柱を立てるなど、土・地面に係わる作業は慎むべきとされております。しかし18日間も作業が出来ないのでは都合が悪く大変なので、そこで考えた方がいるんですね。土公神がずっと土旺用事の間、活動しているわけではなく時々天上に戻られるので、その当日は土・地面に係わる作業を行ってもいい日とし、これを間日(まび)と言います。

 間日は、各日付の十二支で決められ、四季でその十二支が変わります。
 ・冬土用 寅・卯・巳の日
 ・春土用 巳・午・酉の日
 ・夏土用 卯・辰・申の日
 ・秋土用 未・酉・亥の日

 現在は土用の期間は、立春立夏など「四立の前日まで18日間」という定めではなく、太陽の経度(黄経)で決められます。
 ・冬土用 297度
 ・春土用 27度
 ・夏土用 117度
 ・秋土用 207度

 この角度は、次の様に割り出します。

 太陽の位置を表すのに「黄経」の角度を用います。春分点から始まって、ぐるりと一周で360度。四季で四等分するので、各季は90度分になります。しかしながら第五の季節“土用”というのがあって、360度を五等分した、72度分が各季の持分。土用はこれまでの通り、四立(立春・立夏・立秋・立冬)の前に四等分するので、72の四分の一で一つの季節の土用は18度分。これを四立となる黄経の前、各季の最後の18度分が土用として、加えます。

 ややこしい書き方になってしまいましたが、冬土用であれば、立春が黄経315度の瞬時。これより18度前が黄経297度でこの瞬間が土用の入りで、同時にこの瞬間となる日が土用の入りになります。

 土用の期間の最後は節分です。季節を分けるという意味です。

 それで、特に夏の土用と冬の土用は、暑さ寒さの極致で、体調も落ちやすく、追儺(ついな)の思想に繋がっていくわけです。追儺の行事、冬は鬼やらい、夏は夏越の大祓で今に続いています。

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