11月20日は愛知県主催で、自動車、公共交通、自転車、徒歩とを賢く使い分ける、「エコモビリティライフ」略して「エコモビ」の推進に取り組み、それを広く県民に知らせる「エコモビ県民の集い2012」が開催されました。
いわゆるお役所のイベントのようなもので、私の本命は「鉄道ジャーナリスト史絵.のトークタイム」がお目当てでしたけど、会の冒頭、主催者あいさつで愛知県知事の大村さんから挨拶がありました。
大村さんって生では始めて見ましたけど、気さくな方ですね。一応あいさつ文の紙を用意していましたけど、まるでフリートークかのように、目線をあちこちへ。エコモビリティライフにかかわる話を終えたところで、予定外の話。それは愛知県が今、深刻な交通事故増大についてです。
死亡事故での死亡者数は全国的には減っているものの、愛知県ではなぜか上昇。そして交通事故自体も多くなっており、緊急事態を宣言しております。それを受けて愛知県県議会の12月議会で関連予算を組み、取締りや安全対策に動くことを述べられました。
紙をたたんで完全に大村さん自身の想いを述べられ、とうとう「行政が言うのはおかしいが、名古屋走りっていうやつ、どうにかしなきゃいけない!」とその例を挙げ、よく見かける「黄色は突っ込め」とかの悪習慣話を、頭をかきながら頬をたたきながら、わが事のように話されました。県政のトップですからね。
そして県内の事故が多いところでも幾分偏りがあるとかで、まず尾張部が多いとのこと。そして「具体的な自治体名を挙げるよ」と前置きし、「尾張部でも、一宮!、小牧!、春日井!」と言われてしまいました、一宮。
一宮市は交通事故が多い。そりゃそうでしょう。普段からあんな運転をしていればね。家の前の道路は広くなく、制限30km/h。しかも交差点というか見通しの悪い辻。どの車も遅くて40km/h。通常で50km/h。さらに60km/hも多い。あのね交差点ですよ!交差点。徐行義務があるのにその速度。安全への意識は0。いずれは事故に至るでしょう。
交通事故は何故起きるか。それは元々が事故に至る要素を持ちながらの運転をしているからです。自動車運転者の中には、「安全」の意味をあまりご存じない方が多いのでは?。「安全」は、ぶつからないことではなく、いやぶつからないのが安全なのですけど、それは頭に「自分自身が・・・」が前置きに着きます。安全とはひとつの思想で、規定に基づいて、それから逸らせずに実行し結果、確保されるのが安全です。
その行為は「基本動作を徹底して励行する」に尽きます。そこにはなんらの自己都合はありません。交差点では一にも二にも確認、横断歩道では歩行者優先、それら遂行のためには、そもそもが速度を出さない、などなど・・・。
自動車運転者の多くが抱いている、「自分自身がぶつからないのが安全」とは、危険性の視認は感じても、予見性は感じられません。ハンドルやアクセルで逃げる行為は、危険対象に気づかなければ、結果事故に至ります。
安全は基本遵守。その基本がなかなか見られない我が一宮。大村知事の言うとおり、交通事故が多くて当然ですね。徹底した取締りを望むところです。しかし取り締まりだけでなく、そもそも「安全とは」について運転者教育も必要だと考えるのですけどね。
ただ愛知県が交通事故ワースト1を返上するがための取り締まりはどうなのだろう。交通事故の1件も許さない、そして交通違反の1件も許さない、それにより悲しむ人を出させない。その位の姿勢であるべきだと考えます。
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