このところ、2013年の土用と間日(まび)についての検索からのアクセスが増えています。今年の土用期間と間日についてそろそろ書いてみます。
2013年の土用と間日は次の通り。
- 冬土用 1月17日~2月3日 間日1月24・25・27日
- 春土用 4月17日~5月4日 間日4月21・22・25日・5月3・4日
- 夏土用 7月19日~8月6日 間日7月24・25・29日・8月5・6日
- 秋土用 10月20日~11月6日 間日10月20・22・24・11月1・3・5日
※ ※ ※
そもそも土用とは何か?間日(まび)とは何か?過去にも書きましたけど、過去ログを探すなんて大変な記事量にもなり、今回又改めて書いてみます。
この土用とは中国からもたらせた五行説思想に基づくもの。万物の構成要素として「木・火・土・金・水(もっかどごんすい)」があり、これを季節にもあてはめます。五色とともにこんな組み合わせです。
- 木 春 青
- 火 夏 赤
- 土 _ 黄
- 金 秋 白
- 水 冬 黒
おや?四季というように季節は四つですね。そこで一つ余ってしまいます。余った「土」を四つに分け、各季節と季節の間の約18日間を土の支配する季節として、これを「土旺用事」としました。土旺用事はその後略されて「土用」に。
そしてこの土旺用事(土用)は土公神(どくしん・どこうしん)という土の神が支配する期間で土の気が強く、穴を掘ったり柱を立てるなど、土・地面に係わる作業は慎むべきとされております。しかし18日間も作業が出来ないのでは都合が悪く大変なので、そこで考えた方がいるんですね。土公神がずっと土旺用事の間、活動しているわけではなく時々天上に戻られるので、その当日は土・地面に係わる作業を行ってもいい日とし、これを間日(まび)と言います。
間日は、各日付の十二支で決められ、四季でその十二支が変わります。
- 冬土用 寅・卯・巳
- 春土用 巳・午・酉
- 夏土用 卯・辰・申
- 秋土用 未・酉・亥
現在は土用期間は、立春立夏など「四立の前日まで18日間」という定めではなく、太陽の経度(黄経)で決められます。
- 冬土用 297度
- 春土用 27度
- 夏土用 117度
- 秋土用 207度
この位置に達した日を土用の入りとしています。土用の期間の最後は節分で、これは今も変わりがありません。
余談として。若い人達を青春と言いますね。これも五行思想から来ているもので、「木」に相当する色が「青」で、その季節は春、よって青春なんです。詩人の北原白秋は、この五行説の金の季節と色から着けたそうです。
★参考資料:国立天文台暦要項
いつもありがとうございます
お尋ねいたします
土用の間日の確認の仕方を教えていただけましたら幸いでございます。
よろしくお願いいたします。
亀山
ご質問の意味、
>間日の確認の仕方
の意味がいま一つよく分からないのですが、どの日が間日となるのかの意味でしょうか。
本文に書いたとおり、日にちの十二支で決まります。
ご存知だと思いますが、年に十二支が割り当てられているように日にも十二支があります。
正しくは十干もあり、二つあわせて「干支(えと)」といい、そのえとの十二支で間日かどうかを判断します。
例えば今年2013年のもうすぐの秋土用は、土用期間は10月20日~11月6日。
秋土用は、未・酉・亥の日が間日で、
10月20日(未)・・・間日
10月21日(申)・・・間日ではない
10月22日(酉)・・・間日
10月23日(戌)・・・間日ではない
10月24日(亥)・・・間日
という具合です。
これでいいかな。
例えば間日の11月3日(日本)であればアメリカは11月2日になるのですが。また土用は時間まであるのですか?
私は暦の構造の点でしか分からないので、このような習俗については、どなたか専門の方にお尋ねされるのが宜しいかと思います。
一応私見ですが、暦の発達で中国と日本との違いがある点から、現地時間(日)でなさられるのが宜しいかと思います。
土用は元来、期間(期日)だけのものですが、今の定義では、太陽の位置角度によって求められるので、土用に入った瞬間、土用明けの瞬間というものはあるようです。
でもそこまで考えなくとも宜しいと思いますけどね。
ちなみに今現在の秋土用ですが、土用明けとなる「立冬」の瞬間は、国際標準時(世界協定時)で11月7日6:14です。
これを米国の地域標準時に時差計算してみてください。