7月に入り、祇園祭関連のキーワードで検索からのアクセスが増えています。祇園祭でも八坂神社の行事よりも、普通の感心事はやっぱり山鉾巡行でしょうね。八坂神社では7月17日に神輿が街中へ出て一週間お留まりになる神幸祭があり、祇園さんがお出ましになるのを喜んだ町衆からの協賛行事ともいうべきものが山鉾巡行です。
youtubeで偶然発見しましたけど、2008年の巡行で、初めて山と鉾の重量を測定したそうで、その模様をKBS京都が撮影した動画がyoutubeにありました。2008年の巡行順で山鉾全て見られます。
動画を基に各山鉾の重量です。今年の2012年の巡行順に並べました。単位はトン。
- 長刀鉾 11.10
- 郭巨山 0.69
- 霰天神山 0.65
- 蟷螂山 1.22
- 函谷鉾 11.39
- 油天神山 0.55
- 綾傘鉾 0.36
- 占出山 0.51
- 月鉾 11.88
- 孟宗山 0.54
- 太子山 0.59
- 木賊山 0.67
- 菊水鉾 10.31
- 伯牙山 0.52
- 四条傘鉾 0.40
- 芦刈山 0.64
- 鶏鉾 9.42
- 白楽天山 0.71
- 山伏山 0.60
- 保昌山 0.67
- 放下鉾 10.32
- 岩戸山 8.25
- 船鉾 8.41
- 橋弁慶山 0.80
- 北観音山 9.27
- 鈴鹿山 0.70
- 浄妙山 0.78
- 黒主山 0.67
- 南観音山 9.54
- 鯉山 0.81
- 八幡山 0.75
- 役行者山 0.84
- 大船鉾 未測定
「山鉾」のうち、山には舁山と曳山とがあり、舁山は本来はその名の通り担いで巡行するものでしたが、今は車輪がついています。0.5トンから一番重いもので蟷螂山の1.22トンと、案外軽いものなのですね。蟷螂山が飛びぬけて重いのは、からくりで動くカマキリ(蟷螂)の仕掛けでしょうか。同様に橋弁慶山も動く仕掛けがあり、若干重いのでしょう。
曳山は岩戸山と南北観音山。鉾とほぼ同じ構造ですが、真木には松が付けられます。その分軽くなるのでしょうか。
鉾は、いわゆる「鉾」と「傘鉾」とがあります。傘鉾は鉾の原始的な形と考えられているそうです。傘の形をした簡単な構造で、棒振り囃子を囃子ながら巡行します。
そして鉾。10トンを超えます。鶏鉾が少し軽いですね。そして船鉾が8.41トンと随分軽いのは意外でした。船の形しており、随分重そうな感じですけど、測ってみないと分からないものですね。
この鉾の重量は、巡行中の御池通で測定されたものだそうです。鉾には搭乗人員がいます。鉾には概ね屋根方が4人、囃子が交代入れて40人、音頭取が2人乗っていますけど、巡行中の計測はこれら搭乗者を乗せたまま計っています。動画にある重量は、この搭乗者込みなのか、後で搭乗者の体重を差し引いたものなのか、その辺りは何処をどう検索しても分かりませんでしたが、動画の中で「鶏鉾、9.42トン」と発表しており、上記測定値と符号していることから、搭乗者込みの重量ですね。