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mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

Caprice Platinum Concert 浅井崇子さんクラリネットリサイタル

2014年01月28日 | 音楽

Ccf20140126_00001  日付変わって一昨日1月26日は、名古屋市東区のhitomiホールで、特定非営利法人Caprice主催(リンク先、会のFB)の浅井崇子さんクラリネットリサイタルがあり拝聴してまいりました。

 お世話になっているピアニストの鬼頭久美子さんがこのCaprice立ち上げ人の一人でもあり、案内を頂き、お伺いしました。

 Caprice Platinum Concertは、右の画像の通り、それぞれ一流の演奏家さんを迎えての、4回の演奏会。

 前回10月26日は、ブログでは記事にしませんでしたが、演奏会に伺いました。日比浩一さんは、ヴァアイオリニストとして国内一流の方で、名フィルでもコンサートマスターとして活躍しておられる方です。

 そんな方々をお迎えしてのCaprice Platinum Concertで、事業活動の一つだそうです。

 昨日は、名フィルのクラリネット奏者で、ランの館演奏会で何度かお目にかかった浅井崇子さんの演奏会という事で、鬼頭さんから案内を頂き、行ってまいりました。

 ステージ(と言っても客席と同じフロアですが)に現われた浅井さん、赤というかワインレッドのドレス、鬼頭さん、ギリシャのオリンピア神殿で聖火の採火で見られるような、ベージュ色のドレスでした。

 演奏曲目です。

  • ドビユッシー 第一狂詩曲
  • ボザ ブコリック
  • 三善晃 クラリネットのための螺旋状の視界
  • フランセ 主題と変奏
  • シューベルト 岩の上の羊飼い ソプラノ原田美織さん
  • ブラームス クラリネットソナタ第2番変ホ長調作品120-2
  • アンコールとして
    シューマン トロイメライ
    モンティ チャールダーシュ

 クラリネット 浅井崇子さん、ピアノ鬼頭久美子さん、ソプラノ原田美織さん
 名古屋市東区hitomiホールにて15時始まり

途中一回休憩があり、休憩後はCaprice代表でピアニストの大藪祐歌さんから挨拶と、今回の主奏者、クラリネットの浅井さんにインタビュー。浅井さんも大藪さんも同じ高校の同級生だそうです。

 そのインタビューで話されたことは、クラリネットという楽器は、吹き口にあるリードが命で、一回の演奏会に、手持ちのリードを何枚も何枚も試して、これぞ!と思うリードをやはり100枚ほど持って出かけるのだそうです。このためにリードを確かめるのに、かなりの時間とエネルギーを費やし、最後には胃が痛くなるほど。プロの演奏家として、凄いお言葉でした。

 そして、リードは消耗品で一曲演奏したらそれで終わり、次の曲の為に取り替えるのだそうです。

 そして、今回は室内楽ゆえに、音の響きが大ホールでオーケストラの一パートとして奏でるようなワケにはいかず、おのずと音も抑制されたものになり、それに合わせた曲目を選ぶのも難しく、そうした悩みを経て、今回の演奏曲に落ち着いた、というようなことを話されました。

 今までランの館で何度か浅井さんの演奏を聴いておりましたが、やっぱり演奏前にはそんな悩みがあったのでしょうね。演奏自体は数十分程度のものですが、それに至る準備が・・・。

 そして演奏曲目ですが、今回はアンコールの二曲の他は、「はじめまして」の曲ばかり。シューベルトの岩の上の羊飼いは以前どこかで聞いたかも。いかにもシューベルトらしい抑揚で、ソプラノの原田さん、こちらは以前、演奏会でソプラノ奏者としてお声を聞かせていただいており、その音量に迫力を感じました。

 今回の演奏会、主催のカプリスが音楽教育にも重きを置かれているそうで、そんな事情からか、若い方、制服姿の中高生が目立ちました。学校の音楽科、あるいは課外で音楽クラブの生徒さんかな。芸術は一流本物の演奏に触れる事が肝要です。


鬼頭久美子さんピアノリサイタル

2013年12月11日 | 音楽

Kitokumiko  もう10日ほど前になりますが、ランの館演奏会で何度かお世話になった、ピアニスト鬼頭久美子さんのリサイタルが、師走の始まりの12月1日、ありましたので拝聴に伺いました。

 右はホールで渡されたプログラムですが、写っている方が鬼頭さんではありません。

 これクイズになりまして、当日の演奏曲目にもあるロベルト・シューマンの奥さん、クララ・シューマンです。

 曲目です。

  • メンデルスゾーン 無言歌
    作品19-1 甘い思い出
    作品19-3 狩りの歌
  • ブラームス:6つの小品作品118
  • ロベルト・シューマン:ピアノソナタ ト短調 作品22

 会場 5/R Hall&ギャラリ 千種

 音を聴いた率直な感想。このホールは元は倉庫だったという建物。ホールも客席100人ほどの普通の部屋より少し広いかな?とか、旅館の大広間程度の広さ。音の響きがいいですね。

 これまで聴いてきた伏見のコンサートホールもそれなりにいいですけど、このぐらいの広さの響きがこんなにも良いとは。家にピアノが欲しくなりました。

 メンデルスゾーンの無言歌は歌の様に楽器が奏でる曲からそう名づけられたものと以前、伺いました。実際その通りで、何か不思議な雰囲気を持った曲です。

 ブラームスの小品集は、ブラームスらしさの特徴がよく現われる曲感じました。大規模なホールより、まさにこのくらいの小ホールにうってつけの響きです。

 シューマンのピアノソナタ、演奏されたの曲の中で唯一聞き覚えのある曲で、生で聴くシューマンのピアノソナタのリズムと音色にうっとり。ただ“うっとり”という曲調ではなく、どこか深刻さが感じられるものです。

 この三曲の演奏後は、アンコール。ランの館演奏会で何度かお目にかかった、鬼頭久美子さんのお友達、ソプラノの山下美樹さん登場。今回の演奏会の後援に「KIの会」とあり、ひょっとして・・・という思いはありました。

 アンコールでは、ソプラノによる、メンデルスゾーンの「歌の翼」にともう二曲を演奏。

 久しぶりにお聴きする山下さんのソプラノは、やっぱり素晴らしいもの。ピアノ演奏される鬼頭さんも、以前、演奏しながらも「綺麗な声ね」と思いつつ演奏してます、というお話しを伺いました。

 ブログ書くのに10日も遅れてしまったのは、やっぱり体調もあるのかな。このところPCを使う事が多く、疲労もあってブログ記事は後回しになりがち。折角、クラシック演奏会に行けるように戻ったのに、ブログ更新を楽しみにしておられる方に申し訳ないです。


プッチーニとモーツァルトの女性像のソプラノ演奏会・宗次ホール10/9

2013年10月09日 | 音楽

20131009  本日は名古屋市中区の宗次ホールにおいて、宗次ホール主催のランチタイムコンサート「女はこうしたもの(副題プッチーニとモーツァルトの女性像」と題したソプラノの演奏会があり、拝聴してまいりました。いずれの曲もピアノ伴奏が御馴染みの平山晶子さんで彼女からの紹介でこの演奏会に伺いました。

 今日の演奏会のタイトル「女はこうしたもの」とは、女性の立場で、その時その時、どのような判断をなさるのかの特徴を捉えたものを特にプッチーニとモーツァルノトの曲から何曲か演奏するコンサートなのだそうです。

 私は、女性には極端に縁がありませんので、歌の中身に付いては語る資格無し、もっぱらソプラノの歌声と曲のイメージのみを楽しませて頂きました。

演奏者

 ピアノ 平山晶子さん

 ソプラノ 嶋津恵子さん、土方京子さん、大村絵里さん 

 曲目です。

【プッチーニ】

  • オペラ「ジャンニ・スキッキ」より“私の愛しいお父さん”
  • オペラ「ラ・ボエーム」より“私が街を歩くと”
  • 歌劇「トスカ」より“歌に生き愛に生き”
  • 「オペラ「蝶々夫人」より“ある晴れた日に”

【モーツァルト(オペラ フィガロの結婚より)】

  • お先にどうぞ美しい奥様
  • 愛の神様 安らぎを
  • そよ風に寄せる歌(手紙の二重唱)

【モーツァルト(コジ・ファン・トゥッテより)】

  • 妹よ見て御覧なさい
  • 私は黒髪がいいわ

【日本の恋歌】

  • 宵待草 武久夢ニ 詩
  • 初恋 石川啄木 詩

 アンコールとして
 ヴェルディ 椿姫より「乾杯の歌」

 プッチーニの曲はあまり聴く機会も少なく、今回の曲も始めましての曲が殆どでした。

その点モーツァルトの曲は、いかにもモーツァルトらしい旋律で、聴いてて心地好い。今回演奏されたモーツァルトの曲は、いずれもオペラの中の一部分らしく、ソプラノの方による所作があり、実際のオペラでもあの場面があるのでしょうね。様子を伺って、能の舞囃子を連想しました。舞囃子とは能装束着けずに、能の一部分を舞うものなんです。

 今日の演奏会は、私が病院から退院後初めてのクラシックコンサートでした。先週は名古屋能楽堂へ能を観に伺いましたし、徐々に元のリズムを取り戻しつつあります。

 ソプラノの発声、いいですねぇ。能も生の声で客席全体に響かせますが、発声の基礎は多少違いはあるようで。心と魂をブルブル響かせる声でした。マイクを使った歌の何と軽いことか。やっぱり生の声でよ。生。CMでもありますよね。生、生、生生ちょうだい(それとは違う)。

 最後のアンコールでヴェルディの椿姫「乾杯の歌」なんぞ感激ものです。思いがけなく乾杯の歌が聴け、最高ですわ。この乾杯の歌、意味を言葉ト通りに解釈するといささか危険な内容ですが、これが本日のコンサートの主題を物語っている様に感じました。

 akoさん。有難う御座います。


フルートとピアノで紡ぐ春の音・宗次ホール3/20

2013年03月20日 | 音楽

20130320munetugu  本日は名古屋市中区の宗次ホール主催のランチタイムコンサート「フルートとピアノで紡ぐ春の音」と題した演奏会があり、拝聴いたして参りました。また音楽カテゴリで記事書くのは久しぶりです。何度か演奏会には伺っていたのですが、記事化を逸したり、軽い演奏会だったりしてました。

 今日の演奏会、音楽カテゴリでは御馴染みの、ピアニスト平山晶子さんが演奏されるコンサート。勿論彼女からの紹介。そしてフルートは大竹由夏さんによる演奏。大竹さんは以前、このホールで五重奏曲の際にお目にかかりました。

 テーマとして、フランスからチェコへ、とあります。それぞれの風情のある曲を春の息吹になぞらえての演奏です。

 曲目

  • ムーケ  パンの笛 フルートとピアノのためのソナタ作品15より 第一楽章
  • マルティヌー  フルートソナタ第1番より 第一楽章
  • ドボルジャーク  我が母の教え給いし歌
    同  ユーモレスク
  • ドビュッシー  子供の領分から「小さな羊飼い」
  • スメタナ  スケッチ集 op.4より
  • ボザ  イマージュ
  • フォーレ  幻想曲
  • ドビュッシー  喜びの島
  • ボルヌ  カルメン幻想曲
  • アンコールとして
    フォーレ  夢のあとに

  宗次ホール 午前11時30分始まり

 今回の曲、「はじめまして」の曲が多いですね。というより作曲家さんはじめまして、の方も。ピアノソロで演奏された、ドボルジャークの二曲と、ドビュッシーの喜びの島は、よ~く存じ上げています。

 ドボルジャークの我が母の教え給いし歌、時々聴いていますけど、いい曲ですね。普段何気なく聴いていましたけど、親が子を思う深い愛情が込められた曲だったんです。

 フルートの美しい音色、ピアノのやわらかい音。今日は気のせいか、何だか柔らかく聞こえました。演奏のakoさん、なにかあったのかな。楽器は全体にそうですけど、ピアノは鍵盤押すだけなのに、心のあり様によって随分違ってきたりします。

 フルートの爽やかで美しい音色、呼吸のしかたまでバッチリ。正面の席から良く見えました。というか、この距離は能楽の世界で、師匠と弟子が正対して座る距離とほぼ同じ。フルートの演奏を教えてもらうような位置関係でした。能楽になぞらえるなんて、おかしいかな。

 最後に演奏された、ボルヌの「カルメン幻想曲」。こんな曲あるのですね。旋律の多くが、ビゼーのカルメン。ハバネラとか闘牛士の歌とか。カルメンの曲を使ってのフルート用に編曲したものだそうで、中間辺りはハバネラの変奏曲な感じでした。

 以前、ピアノの平山さん、演奏に入ったら険しい顔で、まるで音楽職人と書きました。今回、音楽職人は変わりませんが、顔の険しさが和らいで。ピアノの音が柔らかく聞えたのは、その関係があるのかもしれません。

 いえいえ、人の表情も見るこちらの事情で変わってきたりします。今日私が座った位置は、最前列のしかもほぼ中央。もう少し左の方がよかったのですが、そんな位置をゲットできたのは、結構早くに宗次ホールに到着していました。足が悪く歩行に時間がかかるので、余裕ありすぎの行動。そんな状況で演奏会に臨んだ私の意識もあるのかもしれません。

 ところで、あるブログ読者様から「お前のブログは無駄に長いし、コンサート記事書いても、衣装には全然触れないな!」なんて言われました。衣装かぁ。記事ぬするの気付かなかった。ステージに出られる方はそれこそ必死で衣装を選ばれているそうですよね。平山さんもそうですか?

 で少しだけ衣装。フルートの大竹さん、ベージュ色のロングのドレス。演奏後に他の方とのお話では新調なされたとのこと。平山さんは、肩が出た白のドレス。模様はなんて表現すればいいのか・・・、やっぱり衣装は私には書けん。(笑)

 ピアノとフルートはよく合いますね。何しろ私が「特に」好きな楽器です。そのデュエットは楽しくも短いひとときが、さらに短くなりました。ついでに、「特に」好きな楽器はもう一つ、ハープもです。akoさん、Fl. Hp. Pf. のトリオを企画してください。(笑)


11/16・F★グループコンサート拝聴しました

2012年11月17日 | 音楽

Ccf20121117_00000  11月16日、名古屋伏見の電気文化会館「ザ・コンサートホール」において、横浜市のフェリス女学院大学音楽部同窓会の演奏会、「F★グループコンサート・楽しい音楽の夕べ」があり、一年ぶりにF★グループコンサートへ行きました。

 毎年、夏と秋に開催しているこのF★グループコンサート。今回は女声アンサンブルコーラスを最初に置き、ピアノ曲を中心にヴァイオリン演奏も加えた、気楽な演奏会でした。気楽って言っていいのかな?私がよく存じ上げの曲が多く、とっても楽しかったです。

 曲目。

  • 女声アンサンブル コーロ・フェリーチェー
    中田喜直作品より
     わたしとことりとすずと
     こだまでしょうか
     さくら
     夏の思い出
     小さな秋見つけた
     雪のふるまちを
     たんぽぽ
  • 浜田真代(Pf)
     ヤナーチェク 草陰の小径にて 第1集より
      1,われらの夕べ
      2,散りゆく木の葉
     フランツ・リスト 愛の夢第3番
  • 一柳絵里(Vn),浜田真代(Pf)
     ドヴォルザーク バラード ニ短調 作品15
     クライスラー 愛の悲しみ
  • 小島奈美
     フレデリック・ショパン ノクターン第2番変ホ長調 作品9-2
     ドビュッシー ベルガマスク組曲第3番 月の光
     フランツ・リスト パガニーニによる大練習曲第3番 嬰ト短調 ラ・カンパネラ
  • 二村里江(1st Pf),大朋絵里(2nd Pf)
     ガーシュイン ラプソディ・イン・ブルー

 今回の演奏会、冒頭に女声アンサンブルをもってきました。コーロ・フェリーチェーとは、フェリスとコーラスをかけたネーミングで、Fグループ中部支部会員で構成されたものだそうです。地元の方々ですね。プログラムでは14人のお名前が記されて豪華版。この後にピアノやヴァイオリンを演奏される方も入っています。

 有名な中田喜直さんはフェリス女学院大学で教鞭をとられていたそうで、このコンサートではよく演奏されています。「こだまでしょうか」は、ACのCMでよく流れたものですね。そのお陰で金子みすずさんの詩集がよく売れたそうです。

 ヤナーチェクの曲は存じませんでしたが、曲に秋色を感じました。

 愛の夢、愛の悲しみ、ノクターン第2番、月の光、ラ・カンパネラ。もうおなじみの曲ですね。普段からよく聞いている曲が続きます。でも普段からよく聞いているのは、所詮は機械の音。コンサートステージならではの僅かな揺らぎも芸術です。やっぱり音楽は生で聞かねばなりませんね。CD聞いてちゃダメです。でもそんないつでもどこでも24時間、生の音楽は聞けませんし、それを補う意味でのCDやPC再生の音楽でしょうか。

 ノクターン第2番は、ショパンの名を知らなくても、多くの方はメロディを知っていると思います。ショパンの曲の中でも特に好きな部類に入るノクターン第2番。こうしたコンサートホールで聴くのはこれが初めてかな。スタインウェイから奏でられるいつものこのメロディ。そして微妙に間が伸びたりする息遣い。やっぱりいい曲です。間が伸びたりするのは、能のモチを入れているようなものと共通点を感じました。

 最後のラプソディ・インブルー。ジャズとクラシックを融合させたガーシュインの有名な曲。これを二台のピアノで豪華迫力ある演奏でした。終曲近くの盛り上がり、腹の芯まで響きます。

 

 今回のコンサート、休憩は最初の女声アンサンブルの後に入りました。アンサンブルメンバーの方々でピアノやヴァイオリン演奏する方も加わっているので、その方々の着替えの時間もあるでしょう。ただ始まって20分程度ですよね。休憩には早すぎる気がしました。

 私は特に席を立つ理由もなく、最後までの約1時間45分を座ったまま。それで大体1クールになるような時間配分かと思います。能では2時間半かかった曲もありますしね。一寸その部分の休憩が気になりました。