日付変わって一昨日1月26日は、名古屋市東区のhitomiホールで、特定非営利法人Caprice主催(リンク先、会のFB)の浅井崇子さんクラリネットリサイタルがあり拝聴してまいりました。
お世話になっているピアニストの鬼頭久美子さんがこのCaprice立ち上げ人の一人でもあり、案内を頂き、お伺いしました。
Caprice Platinum Concertは、右の画像の通り、それぞれ一流の演奏家さんを迎えての、4回の演奏会。
前回10月26日は、ブログでは記事にしませんでしたが、演奏会に伺いました。日比浩一さんは、ヴァアイオリニストとして国内一流の方で、名フィルでもコンサートマスターとして活躍しておられる方です。
そんな方々をお迎えしてのCaprice Platinum Concertで、事業活動の一つだそうです。
昨日は、名フィルのクラリネット奏者で、ランの館演奏会で何度かお目にかかった浅井崇子さんの演奏会という事で、鬼頭さんから案内を頂き、行ってまいりました。
ステージ(と言っても客席と同じフロアですが)に現われた浅井さん、赤というかワインレッドのドレス、鬼頭さん、ギリシャのオリンピア神殿で聖火の採火で見られるような、ベージュ色のドレスでした。
演奏曲目です。
- ドビユッシー 第一狂詩曲
- ボザ ブコリック
- 三善晃 クラリネットのための螺旋状の視界
- フランセ 主題と変奏
- シューベルト 岩の上の羊飼い ソプラノ原田美織さん
- ブラームス クラリネットソナタ第2番変ホ長調作品120-2
- アンコールとして
シューマン トロイメライ
モンティ チャールダーシュ
クラリネット 浅井崇子さん、ピアノ鬼頭久美子さん、ソプラノ原田美織さん
名古屋市東区hitomiホールにて15時始まり
途中一回休憩があり、休憩後はCaprice代表でピアニストの大藪祐歌さんから挨拶と、今回の主奏者、クラリネットの浅井さんにインタビュー。浅井さんも大藪さんも同じ高校の同級生だそうです。
そのインタビューで話されたことは、クラリネットという楽器は、吹き口にあるリードが命で、一回の演奏会に、手持ちのリードを何枚も何枚も試して、これぞ!と思うリードをやはり100枚ほど持って出かけるのだそうです。このためにリードを確かめるのに、かなりの時間とエネルギーを費やし、最後には胃が痛くなるほど。プロの演奏家として、凄いお言葉でした。
そして、リードは消耗品で一曲演奏したらそれで終わり、次の曲の為に取り替えるのだそうです。
そして、今回は室内楽ゆえに、音の響きが大ホールでオーケストラの一パートとして奏でるようなワケにはいかず、おのずと音も抑制されたものになり、それに合わせた曲目を選ぶのも難しく、そうした悩みを経て、今回の演奏曲に落ち着いた、というようなことを話されました。
今までランの館で何度か浅井さんの演奏を聴いておりましたが、やっぱり演奏前にはそんな悩みがあったのでしょうね。演奏自体は数十分程度のものですが、それに至る準備が・・・。
そして演奏曲目ですが、今回はアンコールの二曲の他は、「はじめまして」の曲ばかり。シューベルトの岩の上の羊飼いは以前どこかで聞いたかも。いかにもシューベルトらしい抑揚で、ソプラノの原田さん、こちらは以前、演奏会でソプラノ奏者としてお声を聞かせていただいており、その音量に迫力を感じました。
今回の演奏会、主催のカプリスが音楽教育にも重きを置かれているそうで、そんな事情からか、若い方、制服姿の中高生が目立ちました。学校の音楽科、あるいは課外で音楽クラブの生徒さんかな。芸術は一流本物の演奏に触れる事が肝要です。