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mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

相楽園「にわのあかり」へ行って来ました

2009年09月01日 | インポート

 このブログから一方的にリンクを張っている、神戸市の相楽園。この相楽園は、元神戸市長の小寺邸を、小寺氏の逝去後に神戸市に寄贈され、兵庫県庁のすぐ近くの都心に広がる有料庭園です。

 この相楽園で毎年八月の最終週に、「にわのあかり」という竹や和紙を使い、ほのかな空間を演出するイベントがあります。ここの年間入園券を持っていますが、今まで行くタイミングがなく、今年が初めてという事で、最終日8月30日に行ってきました。

 先ずは正門から。午後6時半過ぎで、空は明るいです。

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 正門を入っての通路。両側の樹木はソテツ(蘇鉄)です。この相楽園の名物です。

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 ガラス瓶に入れたろうそくの灯り。

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 厩舎のライトアップ。

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 建物前の灯りは、何を表すのだろう。

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 その隣にある、重要文化財旧ハッサム住宅です。以前は北野町でイギリス人貿易商ハッサムさんのおうちでしたが、後にここ相楽園へ移築されました。

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 建物に明りがついて人影が見られる通り、夜間の屋内公開を行っていました。その様子はいずれブログで書きます。

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 ハッサム住宅で完全に暗くなるのを待ち、というより長く居過ぎてはや闇の中。日本庭園の方へ出てみると、いろいろな灯りの仕掛けが。

 これ紙コップにろうそくを入れ、それをトンネル状に並べたものです。手持ち撮影はツライ。

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 その中身。

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 さて、日本庭園の池の向うは見事なまでのライトアップ。画像右側の屋形船のような建物は、元は本当に屋形船でした。

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 この元屋形船は江戸時代、17世紀に姫路藩主が造った屋形船の、上の部分(建物)だけが陸上に上がったものだそうで、重要文化財です。

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 灯りの演出で、むしろ深山幽谷の雰囲気が出ています。実際そんな場所で、暗くて歩きにくいのはたしか。

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 回遊式の池の廻り、石のトンネルもあったりする所にも仄かな灯りがありましたけど、流石に手持ちで撮影するのは無理でした。

 そして紅葉かと見間違えるようなライトアップ。先程の池の反対側から眺めた場所ですが、緑色のカエデが既に紅葉している様に見えます。

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 秋が深まったかのよう。

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 滝の流れと共に。

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 丘の上にあるあずまやで。

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 このような仄かな明りを灯すイベントは、春先には京都の東山花灯路、夏には愛知県足助町のたんころりん、秋には名古屋ランの館で明りの庭、冬は京都嵯峨野の花灯路があり、それぞれが趣きある灯りです。

 全国的にもいろいろあるのだろうな。灯りの下で、人はいろいろ語ったりします。心のエネルギーかも知れませんね。


焼き物ではありません

2009年08月15日 | インポート

 今日の、一宮市iバス車内で聞こえた中年夫婦の会話。手には京都の観光パンフを持っています。

 夫:「昨日、大文字YAKIやったんだな」
 妻:「ふぅ~ん」
 夫:「テレビでやっとったで」
 妻:「火ぃ燃やすだけでしょぉ」

 来ました!、大文字YAKI。しかしなんで昨日やねん?。多分旅番組か何かで、京都五山送り火の様子をチラと紹介したのでしょうが、あいも変わらず「大文字YAKI」と言う人、多いんだな。8月16日の夜、京都の五山で焚かれる送り火は、決して「焼き物」ではないんです。

 私、普段から思うのですけど、どこから大文字YAKIなどという言い方が広まったのでしょうか。名古屋の民放ラジオでも、とあるパーソナリティ氏が堂々と仰いましたし、奈良の若草山山焼きと混同しているのかな。

 明日8月16日は、月遅れ盆でご先祖様が帰って行かれる日です。そこで送り火を焚きまして、それが京都では五つの山で、「大」の字を筆頭に「妙法」・船形・左の「大」・鳥居形をかたどった火でお送りする、古来よりの風習です。

 ですので観光客目当てに火を焚いているのではありません。あの火の文字一つ一つに、地元の方で構成される保存会があり、「大」の文字ならば旧浄土寺村の地域に住まう人たちで保存会があり、一年を通じて送り火に向けた御奉仕作業があるんです。そうした地元の支えがあってこその送り火で、物見遊山で五山送り火を見るのは、私はどうかと思います。

 ところで冒頭の夫婦の会話。あれから話題の場所が北へ上がりまして。

 夫:「貴船もええなぁ」
 妻:「貴船て鞍馬だな」
 夫:「そぉや。川ん中に床ひぃたるでなぁ、涼しいわな」
 妻:「流し素麺やっとらせんか。あれうみぁ~で」
 夫:「流し素麺はアカン。上の方で誰がすくっとるか分らへんがね」
 妻:「流れてくるとこ、おもしれぇがね」
 夫:「おもしろても、誰の箸が刺さったか分らん。一番上ぇいけばええけど」

ここで夫婦の意見は分かれました。そもそも貴船と鞍馬は少し離れてるけど、一宮から見れば、ほぼ同じ所なのでしょうね。


海の妖精・クリオネ

2009年08月14日 | インポート

 もう三週間ほど前の撮影ですが、旬を過ぎると意味が薄くなってしまいますので、ここらで紹介を。

 神戸市立須磨海浜水族園のクリオネです。5月の新型インフルエンザ発生で、いわゆる風評被害となった神戸市で、落ち込んだ観光客を増やし、楽しんでいただこうと「行こう!神戸キャンペーン」で、ここ須磨海浜水族園も無料ということで7月に行って来ました。

 その中から今日はクリオネです。巻貝の仲間なのですが、貝殻が退化して無くなっていまして、さらに体も内臓などを除いて透明。そしてその動きから「海の妖精」ともいわれている、大変に可愛い生き物です。

 そんなクリオネ、パパパーンと5枚、紹介します。展示場所が暗く、撮影の感度を高くして、尚且つ手持ちですので、あまりいい画像ではありません。しかもカメラのレンズ周りが写ってる・・・。

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 北海の冷たい水に生きる生物で、水槽もかなり冷たくなっています。それで結露しやすく、多くの方が見られるのでよく拭かれていますが、ガラス表面は湿っぽいです。

 クリオネの解説。

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 しかしこのクリオネ、腕みたいなもので動く(泳ぐ)ところなんぞ、まるで人のよう。妖精の他、海の天使ともいわれています。まったく見飽きることの無い、クリオネです。人の少ない時間に行って良かった。


東海道はるか沖の地震と駿河湾の地震

2009年08月11日 | インポート

 今朝の地震は、あの揺れで目が覚めたウチに入るのかな。ちょいとヘンな夢の最中でして、桂小枝似の元力士、つまり相撲の親方が弟子にいろいろ指導しているという、何とも風変わりな場面で、なんの経緯でそうなったのかは記憶にありませんが、桂小枝似の親方だけは記憶に残っています。

 そして起きてブログのエントリとなった次第。週末の9日にも大きな地震がありまして、これもブログに書こうと思っておりましたので、連続ですが地震関連の投稿です。

 9日の夜、19時56分に日本のはるか南海岸(北緯33.1度、東経138.5度)、震源の深さ約340kmでM6.9の地震がありました。この伊豆諸島近くのとても深い所では時々M7クラスの地震がありますが、その特徴は震度分布がとても異常になること。

 通常の地震では、震源(正しくは震源域)から離れるごとに震度が低くなるものですが、この東海道沖のはるか地下深くで起きる地震は、近くの陸上ではあまり地震動を感じず、むしろ離れた関東や東北の太平洋側で高い震度の揺れが出ます。

 この地震は私とても記憶に残っていることがあり、昭和59年の元日東京におりまして、夕方に同様の地震がありました。ちょうど地下鉄六本木駅の階段を降りていたと思いますが、ホームに降り立ったら駅員同士の会話で、「今地震ではなかったか」でした。

 この時の地震で東京を含め関東一帯で震度3~4の揺れでしたが、愛知県では殆ど揺れを感じなかったとのこと。いわゆる「異常震域」で、こうした東海道沖からはるか離れた深い地震(深発地震)では、関東から東北地方にかけて揺れを観測するということを、この地震で知りました。地下の構造で遥かに離れた関東や東北の地上で揺れが現れやすいそうです。

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 さて、本日の駿河湾の地震。早朝のエントリでは東海地震との関連を危惧する事を書きましたが、午前の段階で東海地震の関連は無いことが発表されました。今回初めて「東海地震観測情報」が出され、私も緊張しました。

 結局の所、沈みこむフィリピン海プレートの内部でおきた岩石の破壊による地震で、兵庫県南部地震と同じようなメカニズムです。この駿河湾から遠州灘にかけては元々小さな地震が時々起きているようで、今朝の地震はそれのたまたま大きなバージョンなのであったようです。

 しかしこうした小さな岩石の破壊は、プレートが刻一刻動いている事を示し、次第に岩石のストレスが溜まってもいますので、長いスパンで見れば、やはり東海地震へ向けての一里塚であるかもしれません。

 なお、東海地震が起きると、その地震動は大変に揺れ幅が大きい、しかも長い時間続くものになるそうです。とても気持ちの悪いユッサユッサした揺れが数分続くそうです。しかも想定された東海地震が単独で起きることは考えにくく、同時、又は近い時間の間に東南海地震、南海地震も起きるのでは?、という恐れがあります。


極めて不気味に嫌な地震

2009年08月11日 | インポート

 今、午前5時20分。少し前に最初は「フワッ」と、それが続いて次第に「グイッ」と引っ張られるような地面からの動きで目が覚めました。地震です。揺れ方からある程度遠く、しかも大きな地震と直感。

 神戸の地震の時よりは揺れが軽く、拙宅での震度は3と判断。

 直ちに起きて明りをつけ、時計を見たら午前5時9分か10分。最初にやったことはPCの電源を入れ、テレビのスイッチも入れたところ、既に地震のニュースをやっていました。当初午前5時6分頃という表現で、当方との差約3~4分でかなり遠い地震かと思いましたが、震源地は静岡県と放送、そして時刻も午前5時7分となり当方との差約2~3分程度で、距離からしてこんなものでした。

 しかし嫌な場所です。駿河湾の辺りでM6.6の地震。想定されている東海地震の発生エリアで、今回の地震は規模からして東海地震ではなさそうです。しかし場所が場所、大変気になる地震。今後東海地震につながるのか、長期的にみればつながるのでしょうが、極めて短期的つまり東海地震の前震のような地震だったのか、一応別の地震だったのか。いずれにせよ嫌な所で起きました。

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 テレビを見ながらwebで気象庁の情報を得つつしている内に、午前5時28分に余震とみられる地震がありました。