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mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

大阪府特別区はならず

2015年05月17日 | 地理・地名
 注目の大阪都構想の住民投票、大阪市を廃し、特別区を設置する住民投票が本日実施され、開票状況が進んでいます。いまこれを書いているのが、23時過ぎで、詳細な数字が分かればまた追記で書くことにしよう。

 最終投票率が、66.83%で、午後8時のNHKラジオのニュースでは、出口調査では賛否が半々と拮抗していると報道。こういう選挙、直ぐ速報出すのに、本当に拮抗なんでしょう。

 結局22時過ぎから、開票の発表で反対票が伸びているとの報道。

 まだ確定票数は分かりませんが、反対がほぼ確実。


 あー残念です。これが個人的な感想。橋下氏は評価せず、支持もしないけど、この都構想は51:49で賛成でした。
 結局、変化を好まなかったということですね。

 投票所にわざわざ出向く層は、賛成の意から賛成票が多いかな、と思っておりました。
 でもあにはからんや。反対が多かった。

 これで、大阪市は続くことに。
 別に私は大阪市にも大阪市役所にも義理立てする立場は無いですし、大阪市民でもなければ大阪府民でもないので、高みの見物だ、と言われればその通りですが、あの大阪市役所のやり様は、ちょっとおかしな点は感じていました。これで、京土会が勢いつくのかなぁ。

 ニュースで写っていましたけど、京大のF氏、知っている人ですが、あのような意見だとは意外でした。支持しない橋下の案を支持して、支持するF氏の考えを支持しないとは、ねじれ現象ですが、是々非々で物事を考えますので。

 とにかく、大阪府特別区はできないことになりました。大阪府営地下鉄も大阪府営バスも登場しないことに。

*** 5月18日9:00追記 ***
 最終確定得票数が出ていました。有効投票数1,400,429票で、賛成694,844票得票率49.62%、反対705,585票得票率50.38%。大阪市選管から、投票総数と無効票の数が発表されておりませんが、どのくらいの無効票、すなわち、○や×が書かれた可能性のある票があったかを知りたいところです。

 それにしても、拮抗とされていたのですが、最終的には意外と票差が出てしまいました。僅か1万票ですが、やはり1万票です。全市でこれだけのかたが「反対」と書かれたんですね。

 それこそ、反対派の言うように、大阪府の直轄地域が出来れば、府知事の裁量権は絶大なものとなり、何をしですか分からないかもしれません。今の時代、それは無いと思いますが、折角の府市一体化が流れてしまい、「なんだかなぁ」というところが率直な感想。
 市長はこの選択は一度だけ、と言っていますので、もうこれで大阪府特別区が出来る可能性は、今後は暫くの間は無いでしょう。反対派が言う、府市共同事業を推進したり総合区制度の実現などされたりすることを望みます。

大阪都は必ずしも市民のためになるのか

2015年05月15日 | 地理・地名
 いよいよ明後日が、大阪都構想の住民投票、都構想は維新での名称ですので、一般性のある大阪市の言葉では、「大阪市における特別区の設置についての投票」の選挙期日、すなわち投票日です。

 前回記事に、私は51:49で賛成側だと書いてからも、いろいろ資料を見たり、賛成側・反対側両者の動画を見たりしていました。
またここへきて、世論調査では、若干反対とするのが多いそうです。

 反対の理由に、現市長の橋下と言う方が嫌いというのがあるそうです。
 私も、あの市長は、とても賛同できるものではありません。それでも都構想には賛成なのは、都構想とする論理がスジが通っていると考えます。

 市長は嫌いですので、維新の党も嫌いです。しかし大阪都構想は話が別。あの人、能楽や文楽などに否定的な発言(つまり考え)してますやん。

 で、改めて東京都の成立を考えるに、都政に倣って考えてみると、市民にとっては、特別得することも損することも無いと考えます。
 あくまで、統治機構の変化だけですので、市民それぞれに直接変化が起きるとは考えられません。一つ手間をかけることがあるとすれば、住所表記を書き換えねばなりません。

 住所表記では街角の街区表示板、建前では、一斉に交換せねばなりませんが、民間設置の広告付きのものは、管理不行き届きもあり、必ずしも交換されないかもしれず、特別設置になれば、京都市の仁丹町名看板のように「昔の名前で出ています」状態になり、それはそれで興味深いことです。

 東京都が誕生したのが、戦時体制による統治機構一元に強化するもので、「東京都制」と言う法律で誕生しました。
帝都防衛が主目的ですので、都知事は官吏による任命、特別区も同じく官吏が就任。
戦後、東京都制は廃止されて、地方自治法の施行で、地方自治体として再発足、この際に特別区は再編され22区に、後に練馬区が分離され、23区になりました。
この特別区、区長は当初は公選となりましたが、後に官吏による任命制に。後に1975年になって、本来の区長公選が復活しました。
区予算のあり方など、区の独自性が中々発揮できず、区の中には、普通市として発足したい、という希望はあるようです。

 で、大阪都構想の住民投票(大阪市における特別区の設置についての投票)はどういう結果が出るのでしょう。
特別区を設置するにせよ否定にせよ、住民の意志で決められることに意義があります。
昭和18年の東京都制は上から、否応なく告げられたもので、住民意思ではありません。

 大阪市に特別区が設置されれば、地図が大きく変わります。その点で、大きな関心を持っています。

大阪都構想・住民投票実施を告示

2015年04月28日 | 地理・地名
 昨日、大阪市を廃し、大阪府と合体し、現行大阪市の範囲に特別区を設置する、「大阪都構想」の賛否を決める住民投票が告示されました。
 もう各マスコミで伝えられていますので、ニュースソースは省略します。

 この大阪都構想は、地理好きの点のみで関心があります。市だの区だの町だの・・・は地理として大きいです。

 ただ、気になるのは、現行大阪市のみを対象としていますね。
たしか、大阪都構想には、大阪市と堺市の二つの政令指定都市、さらに守口市など周辺の市も特別区に再編するとの事でしたが、そちらはどうなったのでしょうか。

 この大阪都構想は、今の大阪市を廃止し、行政機構を大阪府に移譲させ、東京都の特別区に倣い、細かい部分は、新たな自治体である特別区を設置し、特別区で行政を行うというもの。
 政令指定都市ゆえの二重行政解消を大きな目的。さらに推進の維新によれば、一部の民間業者も入っている、凄い大阪市職員の既得権益を無くす、とうのもあるそうです。

 私の一番の関心である、構想案で特別区再編は、次の通り。左は新特別区:右現在の大阪市行政区
北区:東淀川区・都島区・北区・淀川区・福島区
湾岸区:西淀川区・此花区・港区・大正区・住之江区西半分
中央区:中央区・浪速区・西成区・西区・天王寺区
東区:旭区・城東区・鶴見区・東成区・生野区
南区:平野区・東住吉区・阿倍野区・住吉区・住之江区東半分

 湾岸区は、USJや夢洲もあり、人気のベイエリア。アジア太平洋トレードセンター(ATC)や大阪ワールドトレードセンターの高い建物(WTC)もあり、貿易の国際拠点にもなると力を入れたいエリアとのこと。

 この住民投票は、昨日の4月27日告示、5月17日に投票を行い、即日開票です。
 投票用紙が写っていましたが、普通の選挙と同じく、投票用紙に「賛成」もしくは「反対」と書く自書式だそうです。
 開票の結果、投票率に係らず、一票でも賛成が多ければ、この大阪市廃止、大阪府合体、特別区設置を実施するとのこと。逆に一票でも反対が多ければ、一切の大阪都構想は終了とのことです。
 賛成多数で大阪府構想実施の場合は、2017年4月に大阪市廃止で、大阪府に合体、特別区設置を実施するとのこと。
 「大阪都」に名称変更は、新たな法律の成立が必要なので、住民投票で賛成が多かった場合に、国会に上程したいとのことです。

 この住民投票は、公職選挙法が準用されるとのことですが、公職選挙法で禁止されている事柄がいくつか可能なのだそうです。
そもそも候補者がいないので、候補者に係る選挙運動は全てOK。例えば、テレビCMも可能、投票日当日の運動も可能だそうです。

 維新など賛成派も、自民党など反対派も、それぞれ住民のためにならないと言われていますが、都構想なんて、そもそも住民の為なのだろうか。
何度か書いていますが、東京都も住民の為ではなく、戦時決戦を前に、帝都の行政機構を一本化させたいとの思惑で登場したものです。
それ考えると、大阪都構想が住民投票で実施されれば、極めて画期的と考えます。

 大阪市民ではないので、高見の見物ですが、どっちの結果が出ても、まぁ面白いかな。。。という無責任なところ。
どちらかと言えば、51:49で大阪都構想実施の方が良いかなと思いますね。

日本一低い山は天保山ではなかったらしい

2015年03月25日 | 地理・地名
 まだごく最近に気付いたのですが、日本一低い山として大阪市港区の天保山4.5mがあります。
また日本で二番目に低い山として、仙台市宮城野区に日和山というのがあり、これがかつては6m。
この山は、2011年の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)で津波の中に入り、見事に削られてしまいました。
このことは震災後に知りましたが、これが国土地理院により測量され、改めてこの場所が3mとあり、日本一低い山となったのだそうです。

大阪市の天保山も、仙台市の日和山も自然の山ではなく、人工の築山。
どちらが日本一低くてもいいけど、天保山は何度か行っただけに、なじみのある場所。
それに関西贔屓の私としては、ちょっと気になるニュースでした。

ニュース記事。
日本一低い山、危うし天保山 日和山が最低に?

 ちなみに天保山の隣に、高い築山がありますけど、こちらは単なる「高い場所」。
山の山頂が低いのは何とも不思議な場所。
すぐそばは、大阪市建設局の市道認定されている、天保山渡船乗り場。

 天保山は、港の浚渫で発生した土砂を積み上げた山。江戸時代から明治時代はもっと高かったそうで、港に入る船からも目印になったそうですが、地盤沈下などで徐々に低下して、いまや周囲の地盤とさほど変わらない、僅か4mほどの土地。(記念碑があり、そのため周囲より少し高いくらい)
そこにニ等三角点があるので、山の標高のように見えますが、三角点は厳密には山のピーク(山頂)ではないので、日本一低い山というのはナンセンスかもしれません。
しかしそれが、大阪のチビイ精神です。面白いやないですか。

 イチビリ精神と言うと、この天保山の登頂証明書がありますし、天保山山岳会おあります。登頂証明書は山岳会発行です。さらに山岳救助隊おあるそうで。大いなるイチビリ精神です。

 せやさかい、日本一の座を明け渡したのは、いささか残念です。

都道府県名と市名が同じで

2015年03月10日 | 地理・地名
 ラジオ聞いていて、時々イラッとくるフレーズがあります。
「京都へ行きました。京都と言っても、清水さんや金閣寺さんがある市内ではなくて、もっと北の方、日本海に面した宮津です。」
とか先日言わはりました。
要するに京都市の京都ではなくて、京都府の京都のことなのですが、こういう調子で、「京都」の単語を京都府全体を差されるのは、自称京都通として気分がいいものではありません。

 もう少し一般的に言えば、都道府県名と市名が同じの場合、差す名称が都道府県のことなのか、市なのかはっきりしないことがちょくちょくあり、これがどうしても不愉快に感じます。

 またラジオネタですが、先日、とある番組で岐阜市からの中継放送でした。
 その中で、「岐阜」の紹介で、岐阜駅前に金ピカの信長像があり、岐阜の歴史の立役者として紹介されていましたが、岐阜駅の所在地は元々の岐阜では無く、そこは加納です。
 このことをツイッターでぼやいたら、岐阜には下呂も高山もあるだろう、と返ってきました。

 あぁ、岐阜県の岐阜と岐阜市の岐阜を混同されているのだな、と分かりますが、私は岐阜市に近い所にいますので、「岐阜」と言えば岐阜市のことを差すと思いますが、世間一般は「岐阜」と言えば都道府県の「岐阜県」のことを差すようです。
 岐阜で有名なものとして、鵜飼と並んで、下呂温泉とか飛騨高山を挙げられる方が多く、単に「岐阜」だけでは岐阜県らしい。

 岐阜の場合は、近いからそう思うかのかもしれませんが、都道府県の場合は、何々県(府)ときちんと区別してほしい所です。

 知人で大阪府泉佐野市出身在住の方がいまして、昔の話として、「大阪にいた頃」と話されました。
私、「えっ、大阪市にいてはったの?」と聞き返したら、「ちゃう!泉佐野のことや!」と力説。
大阪市と大阪府は大きく違います。
やっぱり世間の感覚はそんなものなのかなぁ。
「京都」も清水さんや金閣寺のあるところも京都、宮津も京都でひとくくりにされちゃうのかなぁ。

 頑なな京都人に言わせると「京都」と言えるのは、住所表記に「上ル・下ル」の方角指示がある区域だけだそうで、この理屈では京都駅も金閣寺も狭義の京都の範囲外。
大原や嵐山なんぞ、京都から大きく外れた地方(田舎)だそうです。