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mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

大相撲・夏場所は技量審査の場として実施へ

2011年03月26日 | 相撲

 本日の中日新聞一面及びスポーツ面記事からです。大相撲の八百長問題で揺れている日本相撲協会。本来なら明日が大阪での春場所千秋楽となるはずでしたが・・・。

 その八百長問題では、特別調査委員会が4月1日に一区切りをつけて処分案を取りまとめるとの事ですが、調査が難航していたと震災前の報道ではありましたし、どこまでが八百長でどこからが人情相撲なのか判別がつかないこともあって、このまま区切りとなっていいものなのか?と素朴には思います。

 ただ相撲は場所が開催されてこそ、相撲。しかし十両以上の関取が20人ほどが相撲界を去るような状況だそうで、本場所としての夏場所開催は取組数が減ることで難しいとのこと。普通で幕内14番、十両21番の計35番取組があり、関取20人がいなくなれば単純に10番の減。関取で幕内十両合わせて25番の取組では精彩を欠きますし、果たしてお金を頂いていいものかというところですね。

 そこで本場所の本来の目的「技量審査の場」として開き、興行としての場所は開催せず、無料で「審査に立ち会う」となる方向であるのだそうです。新聞の見出しでは「無料一般公開を検討」。

 「本場所で相撲を見る」というのは、単にスポーツ観戦ではなく、粋の文化なのだそうで、時間をかけてその場に留まり、ひと時を過ごすものなのだそうで、そのためのお世話役として「相撲茶屋」があります。そうした華の面を取り去って「技能審査」に立ち会うだけでは、お茶屋さんの立場はどうなるのでしょうか。

 しかし無料で相撲が見られるとなると、かなり人が集まるのでは。「タダやったら行こか」と言う人、多いのでは。本場所としての開催は無理な状況ですが、それでも無料にすると、今度は人が集まり過ぎてしまうように思います。維持員が座るあの砂かぶりの席まで人は入れないと思いますが、なんだかバランスが取れないな、と新聞記事を読んで感じました。

 ところで八百長問題での処分では、重い処分の組と少し軽い処分の組とになるそうです。重い組は「引退勧告以上」。少し軽い組は「出場停止以上」。その出場停止も数場所ではなく、年単位も予想され、事実上の引退を促すような意味合いだそうだ。また処分力士の親方にも厳しい処分が予想されるとの事で、かつてない相撲界の処分となりそうです。

 夏場所は技能審査の場となりそうですが、その次の名古屋場所は本場所として開催されそうなのかな。開催されれば久しぶりに場所まで見に行こうと思っております。イス自由席ですけど。。。


大相撲改革の記事を読んで

2011年02月19日 | 相撲

 一昨日、日本相撲協会の公益法人に向けた「ガバナンスの整備に関する独立委員会」から、大相撲の改革案を答申しました。これについて昨日18日の中日新聞記事があり、一寸考えさせられる項目もあり、一概に受け入れられるか疑問が残ります。

 今は八百長問題が大きいですが、この独立委員会は昨年の野球賭博で問題となった、日本相撲協会のあり方を考えるために設立されたもので、今回の八百長発覚前に答申案が纏められていますので、八百長関連には触れられていません。

 中日新聞記事から改革案を引用してみます。最後の「○」は私は賛成、「×」は反対、「△」は内容次第、「?」は分からない、を示しています。

  • 理事は在任中、部屋の師匠を兼務することを禁止・・・・・・○
  • 理事の概ね半数は外部から選出、理事長は力士出身者・・・・・・○
  • 理事を選任する評議員に現役の年寄、力士は不可、退職した年寄、力士は可・・・・・・○
  • 幕下以下の養成員は研修生扱いとし、15歳未満でも入門可・・・・・・△
  • 十両以上の関取は他のプロスポーツ選手を参考に、相撲協会との契約を明確化・・・・・・×
  • 一定の期間内に十両昇進できない力士は引退・・・・・・×
  • 十両から幕下への転落者の契約条件の整備・・・・・・×
  • 年寄による後継者の推薦は許可・・・・・・○
  • 金銭の授受を伴う年寄名跡の譲渡は不可・・・・・・△
  • 維持員制度を見直し、支援者を国民から広く募る制度への変更・・・・・・△
  • 部屋を統括する養成局や事務総局などの新設・・・・・・×
  • 八百長問題にからむ審判部は局と同レベルに・・・・・・△
  • 部屋数を50から30程度に削減・・・・・・○
  • 相撲部屋の財産の個人所有を許可、但し相撲協会が認めた者に限定・・・・・・×
  • 相撲教習所の対象を新弟子だけでなく親方らにも拡大・・・・・・?
  • 地方場所の宿舎経費などで部屋へ補助金を支出・・・・・・○

 この改革案を見ると相撲文化の「粋」が感じられません。スポーツ嫌いな私が唯二相撲を見るのは、単なるスポーツではなく粋の文化でもあるからです。ただ勝った負けただけではなく、相撲の存在が一つの文化と暮らしを創り出している、そんな面もあるからです。いやそれは他のスポーツもそうですが。

 例えば本場所。朝早くから始まって夕方に横綱の取組で一日が終わります。これをもっと遅く、勤め人が仕事を終えてからでも幕内の取組が見られるよう、午後6時や6時半から始めよという主張を見かけます。しかし相撲は日がな一日、そこに身を置いて楽しむものだそうで、そのお世話をするのが御茶屋さん。そう芝居興行の御茶屋さんと同じ性格のもの。こうして粋の文化が続けられていると思うんです。

 一定期間に十両に昇進できなかったものは引退というのは、厳しすぎます。万事経済的思考であればこの考えは極めて正しいですが、比較的最近まで45歳ぐらいの力士がいましたように、いろんな人がいて一つの相撲社会。この社会が閉鎖的でとかく言われますけど、やっぱりこのヘンテコリンな社会があってもいいのでは。裾野が広ければそれだけ頂点に立つ横綱はしっかりしたものになるでしょう。八百長は言語道断ですが、「どがちゃが」であっても、やっぱり相撲の持つあの「大らかさ」は失いたくないです。ただ昨今はこの「大らかさ」が失われており、私の相撲興味も正直下がってはおります。

 私の想いはこんなところ。もしあの改革案通りに事が進んだら、大幅に相撲の興味が失せるでしょう。「水清ければ魚棲まず」の諺のように、少々の不透明さがあってもいいのでは。あくまで「少々」ですけどね。


大相撲春場所やはり中止・年内の地方巡業も

2011年02月07日 | 相撲

 昨日2月6日は、大きなニュースが続きました。その一つ目。2月2日に降って湧いたような(本当は違うでしょうが)大相撲力士の八百長メール発覚で、やはりというか、とうとうというか、3月13日初日の春場所が中止となりました。

 6日午前の臨時理事会で決まったものだそうで、TVニュースで見た放駒理事長(元大関魁傑)の苦渋に満ちた会見が印象的でした。

 魁傑(かいけつ)関はまじめな力士で私がまだ子供だった頃からファンでありまして、昨年の理事長交代の際に放駒さんが新たな理事長となると聞き、それまで続いたムッツリ理事長と違い、会見は分かりやすくなるだろうと思っておりました。しかしこの八百長問題では、お気の毒というか、お辛い立場なのでしょう。魁傑関は八百長とは関係ない方だろうと思いますので。

 今回平成23年3月場所(春場所)が中止に至ったのは、八百長問題の調査、取組自体が疑念の目で見られるようでは理解が得られない、ということ。さらに理事長の言葉で、「膿が出切るまでは、土俵上で相撲を見せられない」とのことで、次の5月場所(夏場所)以降も場合によっては中止もありえることを示しています。

 そして年内の地方巡業は全て中止と決定されたそうで、大相撲の持つ文化がことごとく停止されてしまいます。こんなこと書くのは私が相撲ファンだからですが、相撲は単に相撲を取ればいいだけでなく、力を呼び込むという役割があると考えられ、今もあるのかな、巡業では赤ちゃんを抱いて土俵に上がる場面があります。健やかに育つようにとの意味があり、それゆえお相撲さんは力を司る神の使いのように思われてきた面もあります。それら地方の方々との交流が断たれるのは、なんとも残念なことと思います。

 八百長問題は根が深いです。そもそも過去にやった方は「これが八百長だ」なんて思わなかったと思います。でも「仰ることが八百長なら、過去にあったかも」という方、何人かいますよね。そんな方々が懐述するだけでも、正常化への一歩かと思います。


大相撲・春場所開催是非どころか協会存亡の瀬戸際

2011年02月04日 | 相撲

 二日前に報じられ、大相撲の野球賭博事件の過程で発覚した八百長メール問題。早速このブログでも記事にしましたけど(その記事)、まだその時点では関連する情報も少なく、しかしこれまで蓋をしてきた(はず)の八百長について、物証らしきものが現れたことで大事となると思い、大相撲ファンとしてとても気になって書きました。

 その後はマスコミでも大きく取り上げられ、またメールやり取りの文章も報道され、分かってはいたものの、そりゃ背筋が寒くなる思い。(ただでさえ風邪ひきの最中なのですが)

 今後の行事として、当たり前というかとうとうというか、幾つか中止になりました。NHKの福祉大相撲、中止です。毎年初場所の後に開催され、献血車や車椅子昇降機付き車を贈っている大会で、その模様はNHKでも一部放映され、またその報告も春場所で改めてなされたりしていました。子供たちも期待していていますけど、残念な事に中止です。それと東京のどこかのTV局が主催となる大相撲大会も中止だそうです。

 そして来る3月の春場所。これも当たり前ですけど、開催の是非が問われはじめ、理事長記者会見でも必ずしも開催するようなことを言わず、逆に言えば中止も有り得るような含みを持たせた発言もありました。

 文部科学省サイドからの発言も目立ち、この問題を究明しなければ春場所の開催はできないから、昨晩からは公益法人の認定取り消しにまで踏み込んだ発言。

 そりゃそうでしょう。これまでの不祥事とは根本的に違います。バクチとは違い相撲協会の協会員たる立場そのものの不正で、組織的な温床があるはずです。あるからこそあんなメールのやり取りが見つかったわけで、たまたま賭博の犯罪があったからその過程で発覚したものの、あの13人が示し合わせて今回初めてやったワケではないと思います。20だの貸しだのと云った符丁は、先祖ならぬ代々受け継がれているものでしょう。

 おそらくこれまででも八百長は行われて来ました。しかしそれらは所属する協会員の一部であったはずです。でもこの一部が発覚すれば協会全部がそう見られてしまうのは、悲しいことで残念です。でもこれを機会に、正に「0」からの出直しも選択にいれても良いかと思います。

 この状況では春場所の開催中止は止むを得ないでしょう。日本相撲協会の法人取り消しも仕方ないと思います。この際、大鉈をふらねば、この隠れた病巣を取り除くことは出来無いでしょう。

 この我が国から相撲文化を無くすわけには行きません。私が相撲ファンだからこんなこと考えるのでしょうけど、相撲は神事に端を発しているもの。今でも私は神事の一部だと思いますし、単に勝った負けただけのものではないと思います。


魁皇・豪快に8連勝

2010年11月23日 | 相撲

 今日、と言ってもまだ1時間しか経っていないけど、一寸ややこしい原稿依頼があるのと今日は遅くなかもしれないので、ブログ投稿はお休みしようかと思いましたけど、やっぱり書きます。そのかわり、簡単に。

 昨日は平成22年大相撲九州場所9日目。ラジオを聞きながら相撲協会配信の映像を付けておりました。魁皇、強いですね。阿覧を寄り切って、白星並んだ8連勝。初日は負けはしたものの、さすが九州福岡は地元で、強いですね。そして人気も高い。

 魁皇まだまだ相撲取れます。強い!

 それにしても昨日の大相撲ネット配信でタイムラグは大きかった。約30秒のずれはあったのでは。ラジオの実況と画面が合わない。ラジオで勝敗が分かってから配信動画では立会いで、いっこく堂もここまでの時差発音は無理かな・・・、なんて思わせるほど。いずれにせよ勝敗が分かってから見る相撲というのも、オツなものでした。