本日の中日新聞一面及びスポーツ面記事からです。大相撲の八百長問題で揺れている日本相撲協会。本来なら明日が大阪での春場所千秋楽となるはずでしたが・・・。
その八百長問題では、特別調査委員会が4月1日に一区切りをつけて処分案を取りまとめるとの事ですが、調査が難航していたと震災前の報道ではありましたし、どこまでが八百長でどこからが人情相撲なのか判別がつかないこともあって、このまま区切りとなっていいものなのか?と素朴には思います。
ただ相撲は場所が開催されてこそ、相撲。しかし十両以上の関取が20人ほどが相撲界を去るような状況だそうで、本場所としての夏場所開催は取組数が減ることで難しいとのこと。普通で幕内14番、十両21番の計35番取組があり、関取20人がいなくなれば単純に10番の減。関取で幕内十両合わせて25番の取組では精彩を欠きますし、果たしてお金を頂いていいものかというところですね。
そこで本場所の本来の目的「技量審査の場」として開き、興行としての場所は開催せず、無料で「審査に立ち会う」となる方向であるのだそうです。新聞の見出しでは「無料一般公開を検討」。
「本場所で相撲を見る」というのは、単にスポーツ観戦ではなく、粋の文化なのだそうで、時間をかけてその場に留まり、ひと時を過ごすものなのだそうで、そのためのお世話役として「相撲茶屋」があります。そうした華の面を取り去って「技能審査」に立ち会うだけでは、お茶屋さんの立場はどうなるのでしょうか。
しかし無料で相撲が見られるとなると、かなり人が集まるのでは。「タダやったら行こか」と言う人、多いのでは。本場所としての開催は無理な状況ですが、それでも無料にすると、今度は人が集まり過ぎてしまうように思います。維持員が座るあの砂かぶりの席まで人は入れないと思いますが、なんだかバランスが取れないな、と新聞記事を読んで感じました。
ところで八百長問題での処分では、重い処分の組と少し軽い処分の組とになるそうです。重い組は「引退勧告以上」。少し軽い組は「出場停止以上」。その出場停止も数場所ではなく、年単位も予想され、事実上の引退を促すような意味合いだそうだ。また処分力士の親方にも厳しい処分が予想されるとの事で、かつてない相撲界の処分となりそうです。
夏場所は技能審査の場となりそうですが、その次の名古屋場所は本場所として開催されそうなのかな。開催されれば久しぶりに場所まで見に行こうと思っております。イス自由席ですけど。。。