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mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

京都市の三条通・祇園祭の後祭山鉾巡行復活に向けて電線地中化要望

2015年07月18日 | 京都
 祇園祭の山鉾巡行前祭(さきまつり)は、17日に台風の影響で、土砂降りの中、無事実施されました。
ネット中継を見ていましたけど、雨が降っているようには見えましたが、そんな土砂降りとまでは見えず、それがwebカメラの特徴でしょうか。
土砂降りは夜まで続き、京都市内の市街地周辺でも山沿いの地区に、避難勧告などの情報が出たほどです、

 前祭はそんな悪天候下で行われましたが、次の24日の後祭(あとまつり)に参加する鉾建て(ほこたて・鉾の組立)が始まりました。
弊ブログで何度か書いている通り、祇園祭の山鉾巡行は、かつては、7月17日の前祭(さきまつり)と7月24日の後祭(あとまつり)の二度行われていました。
それぞれ、八坂神社の神様が市中にお出ましになる日と、お還りになる日です。

 前祭と後祭では、巡行ルートも、山と鉾も違い、後祭は、人出も山と鉾も少なく、「寂しい祭りおした」とは京都の古老の弁。

 それが昨年の後祭巡行でのしんがりを務める、大船鉾が復活したのを機に、昨年から7月24日の後祭巡行が復活しました。
しかしそのルートたるや、前祭のルートを逆に行くもの。
その大きな理由が、かつての後祭巡行ルートだった三条通は、電柱が建ち、電線や通信線が三条通を横切る状態に。

 そこで京都新聞web版記事からですが、三条通の地元の方々で作る「京の三条まちづくり協議会」で、後祭復活で、景観整備もあり、背の高い山鉾が通る可能性のある、寺町通から新町通の間を電柱を無くす、電線地中化の要望を京都市に出すことになったそうです。

記事:すっきり三条通、後祭巡行復活を 京都市に無電柱化要望

 電線地中化は、普通に街の景観整備になりますが、これで直ちに後祭巡行が三条通を通ることにはならないかもしれません。
というのは、まつての後祭巡行経路は、寺町三条から南へ寺町通を行きます。
この寺町通りは三条通から四条通の間はアーケードが出来ています。
これは完全にアカン。
寺町通が通れないのなら、三条通をそのまま東進して、河原町通に出るのも考えられますが、三条通の寺町から河原町の間はこちらもアーケード街。
寺町通りか、三条通のアーケードを撤去しない限り、三条通の後祭巡行は復活できません。

 それに山鉾巡行を昔の姿に再現するなら、前祭も昔の姿を復活させたらどないや、と思います。
ただこちらは、観光側で猛反対となりそうです。
というのは、かつての前祭は四条通を四条寺町まで来て、以降は寺町通を松原通まで下がり、松原通を西へ進むルート。
今のような御池通の広い道を、桟敷席を作り「有料観覧」などできません。

巡行の変遷は弊ブログ2011年7月16日記事を参照。

祇園祭と台風が重なった

2015年07月16日 | 京都
 台風11号が、先ほど四国室戸岬付近に上陸したそうです。この先、四国を縦断して瀬戸内海を経て本州中国地方を縦断して、あすの夕方には日本海へ出るとの予報で、今年初の本土上陸大夫となりました。
 しかし日付が悪かった。今日は7月16日。京都市での伝統行事である、祇園祭山鉾巡行の前祭(さきのまつり)である、17日を前にした宵山が本日。
 宵山は翌日の巡行を前に、山又は鉾の周りに人が集まり、翌日の巡行を意味するところの、神様のお出まし・お還りを喜ぶお祭りで、山鉾を飾る懸装品などを、町家で、代々伝わる祇園祭由来の品物を公開する、というものです。
早い話が夜店が出ますので、夜祭で人が大勢出るもの。

 それが今年は、台風襲来。
 京都新聞web記事では、人が少なめと伝えられています。
 さて、明日17日の巡行ですが、実施・中止は山鉾連合会で午前5時半までに決定するとのこと。これは毎年の気象状況による決定事項です。
 しかし、これまで気象・天候を理由に中止されたことは記録の上ではないとのこと。

 巡行自体が中止になったのは、応仁の乱と蛤御門の変で、山鉾自体が焼失してしまった際、太平洋戦争の時、昭和37年の阪急線の工事の際に中止になったことがあります。

 仮に明日の巡行が中止になっても、順延や代替開催はありません。17日の巡行は、八坂神社から神様が、四条寺町の御旅所にお出ましになる「神幸祭り」の前哨で、町の衆が街を清め祓うもので、17日に行わなければ意味がありません。

 こちらのサイト記事には、動画があり、16日今宵の宵山は人が少ない様子が見られます。例年7月16日はとんでもない人出になり、私は近づいたことはありません。

 無事、明日の前祭が巡行できるのか。
 宵山の日、16日の夜は、日和神楽と呼ばれる翌日の晴天を祈って、祇園囃子を奏でながら各鉾町の一同が八坂神社まで参詣される行事があります。

京都市下鴨神社のマンション計画・歴史学者団体から中止を求める

2015年07月01日 | 京都
 京都新聞web版記事からです。京都市左京区の下鴨神社で計画されている、マンション建設について、全国の歴史学者や考古学者らでつくる「文化財保存全国協議会」は6月29日、建設の中止を求める決議文を京都市長に提出したとのこと。

記事リンクです。こちら

 記事によれば、計画されているのは、マンションだけではなく、大型倉庫の建設も計画されているようです。

 決議は、下鴨神社は歴史遺産の神社で、マンション群が収益を得るのが目的としている点で、下鴨神社の歴史的環境と相いれず、歴史遺産の完全性と真正性を損なう恐れがあるとの指摘。
市民共同で作り上げた歴史的環境を世界遺産所有者と開発業者の一存で、市民の意向を無視して勝手に改変することは許されない、とのこと。


 神社境内のマンション建設は、御所の東、梨木神社境内に木々を切り倒して、マンション建設が進んでいます。
 その様子がグーグルストリートビューに写っており、何とも凄まじい光景にビックリしたものですが、その梨木神社は、明治の創建。
 京都の歴史では「つい最近」のこと。

 それに対して下鴨神社は、正式名は賀茂御祖神社で、創建は分からないほどに古い神社。
 神域内には、糺の森があり瀬見の小川が流れています。この糺の森がある部分が世界遺産で、マンション建設予定地は、この糺の森から通り一つ隔てた、今は駐車場になっている所です。
なので、予定地は一見しては神社境内という感じは無いですが、下鴨神社の所有地です。

 このマンション建設のニュースに始めた触れたときは、梨木神社の二の舞か、と激しく怒れたものでしたが、場所が、神社神域という感じでは無い場所だったので、最初の怒りは収まりました。
 しかし、歴史学の立場からすれば、神域か否かではなく、下鴨神社(賀茂御祖神社)の存在自体が怪しくなる状況とのことでアカンという考え方。
 ・・・なるほどです。そうですね。神社が易く収益を得るために、ご神域を切り売りするようなことになったら、日本国の神道の立場はどうなるか、ですね。


 我が一宮市の真清田神社も、鳥居の内側の神域内に、駐車場があり、鳥居をくぐって自動車が入っていきます。
 名目は自動車清祓で、本当に清祓する場所もありますが、駐車場経営です。
 子どもの頃からの光景で、これが普通だと思っていましたが、神社が安易に収入の道を選ぶのは、神道の教義としてはどうなのだろうか、と理解するようになりました。
 下鴨神社もそうですね。マンションの場所は神社らしくない場所ですが、神社の体質が、今後の日本国の神道にも影響するのかもしれません。

京都市四条通の渋滞対策で信号制御を強化

2015年06月26日 | 京都
 京都新聞web版6月24日付記事からです。京都市中心部の四条通では歩道拡幅工事により、大変な渋滞になっています。
 このため、京都府警本部長は今後、四条通での駐車違反取り締まりに加え、信号機の運用見直しを進めたいとのこと。

記事はこちら

 四条通の歩道拡幅は、京都市の施策で「歩くまち京都」によるもの。
 そこで、四条通の烏丸から川端の間で、人の通行量の割には狭い歩道を、車道の路側帯と第一車線分を歩道に転用し、車道は往復で2車線のみとするものです。

 以前に弊ブログで、youtube動画を載せましたが、四条通を西から走行するバスは、西洞院から川端まで、通常は10分程度のところ、なんと50分もかかっています。
 この余分にかかった時間の大部分は、車線減少手前の西洞院から烏丸まででしたが、とにかく激しい渋滞で、ドライバー諸氏からは大不評で、ラジオでも事情を理解していないパーソナリティからは、「なんでこんなことするの」と批判されています。

 春の行楽期に大渋滞となったのは、カーナビの導かれて来た、他の地区の車で、このため京都市長・京都府知事連名で、カーナビのメーカーにナビシステムの情報検索結果に、四条通を含まない結果を示すように、プログラムを変えてくれ、との要請が出されています。

 いまだに渋滞のようですね。
 体調崩して以降は、京都へは出かけておらず、この車線減少も渋滞も見てはおりません。

 新聞記事によれば、交差点内の客待ちタクシーの取り締まり、とありますけど、車線減少となった四条通では、交差点内でも客待ちはできそうにもないですが、工事区間以外の場所でしょうか。
 工事区間は、ところどころに荷捌き場とされる、広い部分が残されています。
 従来の光景から想像するには、タクシーは少しのスペースがあれば、直ぐ止まりに来ますので、こういうところで客待ちしているのかな。

 信号制御は、どうなのだろう。烏丸から川端まで、短い間隔で信号交差点が続きます。
 交差する南北の細い通りからの流出入を考えると、交差点は無くすわけにはいかない、と思う一方、この南北の通りは細い通りの割には、抜け道とする車も多く、おちおち歩いていられないところもあるほど。

 信号制御もそうですが、そもそもの自動車通行量を減らす、京都市街地への流入量を減らすしかないですね。

京都タワーが凱旋門に?

2015年06月01日 | 京都
 本日の京都新聞web版からです。京阪電鉄とJTB西日本は、京都タワー3階に外国人向けの観光案内所を開設し、京都タワーの建て替え構想を示しているとのこと。
 その京都タワーは、2018年以降にタワーのビル部分建替えに着手する予定とのこと。将来的には、フランス・パリの凱旋門のようにアーチや空間などを設けて、人が吸い込まれる造りにしたいとのこと。

 新聞記事:「将来は凱旋門のように」 京都タワーに外国人向け案内所開設

 開設された外国人向け観光案内所では、市内のホテルに有料で手荷物を託送したり、一時預かりの他、イスラムの方用に礼拝室を設けたとのこと。


 京都タワーが凱旋門のようになるのですか。凱旋門ソックリではなく、ビル建て替えだそうですので、ツインタワーのように二つビルを建て、間に橋渡しのような形で、大阪市の梅田スカイビルのような形になるのでしょうか。
 京都タワーのビル部分には入った事、あります。京阪バスの案内所があり、路線図が無いか、訊ねていったことがあります。
 それ一回きりで、タワーの部分は勿論、お土産コーナーの部分も行ったことはありません。


 京都タワーも、探偵!ナイトスクープ的には、パラダイス化してるそうで、何らかのテコ入れは必要でしょうね。
 でもあの灯台をイメージした京都タワーは、正しく京都の顔。
 鉄道で東山トンネルを出て、鴨川を渡り、ポイントを通りながら、京都タワーの姿は、一連の京都入りの順序です。

 ちなみに、京都タワーは京阪電鉄の系列です。故に、京都タワーにJTBと共同で外国人向け観光案内所を開設したのだろうと思います。