本日のJR西日本プレスリリースからです。現在の梅小路蒸気機関車館と一体になった新しい鉄道博物館を、2016年春の開館を目指しているとのことです。
場所は、京都市下京区観喜寺町。地上3階建、延床面積約18,800平米の建物で、展示車両としてSL23両、新幹線車両6両、EL4両、DL4両、全部で50両ほどとなっており、かなり具体的な数字が出ています。既に展示車両の選定がなされたのでしょうか。総事業費70億円とのこと。
新しい鉄道博物館は、梅小路運転区構内留置線を博物館に引き込み、営業車両などを展示。さらに運転シミュレータも設置するとニュースリリースにあります。大人気のコーナーになるだろうな。
http://www.westjr.co.jp/press/article/2012/12/page_3027.html
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さて、どこに作るのだろう。下京区観喜寺町の中に限られるのか、すこしはみ出るのか。ここは御存知の通り、東海道本線と山陰本線と、丹波口駅と梅小路駅とを結ぶ短絡線に囲まれた、デルタ地帯になります。その一角に梅小路蒸気機関車館の転車台と扇形庫。その北側は狭いですし、西側は貨物関連の建物があり少し余裕はありますが、そこは観喜寺町からはみ出ます。
まさか、折角整備した梅小路公園内に造るとは思えませんし、梅小路公園に残るJR社宅の跡地に建設するのか。しかしここでは線路が繋がっておらず、ニュースリリースにある『構内留置線を博物館に引き込み』は、新たに線路を敷く必要があります。ひょっとしたら、丹波口~梅小路間の貨物短絡線を廃止するのか?現在定期列車は無いですし。どの位置に新鉄道博物館の建物が出来るのか、非常に関心があります。
現在、大阪市の弁天町駅にある交通科学館は、上を走る大阪環状線とは高低差があり、営業車両を持ってくるわけには行きませんね。新鉄道博物館は、梅小路構内に設けられ、引込み線で容易に車両を持ってくるのが可能みたいですね。珍しい車両を営業線で走り、その後、博物館で展示する事も可能なようです。
その梅小路公園。元は貨物専用の梅小路駅荷扱い場所でした。荷扱い廃止で京都市の基盤整備で都市公園になりました。その一角には今春開館した京都市水族館があり、連日賑わっています。
そこへ鉄道博物館ですか。3年ともう少しですけど。山陰本線に駅の一つも欲しくなりますね。かなり以前に梅小路公園でイベントがあった時、梅小路蒸気機関車にほど近い場所で、臨時の駅が開設されたことがありました。水族館が出来、「駅の一つもあれば」という声がありますけど、今後はさらにその機運が高まりそうですね。
***12月20日未明追記
京都新聞と神戸新聞のweb版に、この鉄道博物館建設について記事がありました。新幹線500系車両も展示されます。館内イメージ図が記事中に。
京都→http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20121219000141
神戸→http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201212/0005612876.shtml
stakenakaさんからのコメントと、これら新聞記事によれば、建設場所は、現在の梅小路蒸気機関車館の西側(北西から南西へ)の場所に設けられるとのこと。
また現在ある、大阪市の交通科学博物館は、主要展示品を新しい鉄道博物館に移すため、存廃を含め検討するとのことです。