名古屋市の有料都市公園施設「ランの館」。愛知県がランの生産高日本一を背景に1998年に開館したこの施設、ここ数年の入館者数が伸び悩み、一方で一般会計からの繰り入れが年間で1億円を超える状況で、昨年の名古屋市行政評価外部評価(事業仕分け)で、市民判定員からは廃止との判定が出されてしまいました。
名古屋市ではこの判定を尊重するとしており、そもそも市総務局の意見として“廃止ありき”な文言が並び、名古屋市としてランの館の運営を止める事は既定方針になっており、今年5月には民間に貸すなり渡すなりし、市としては2014年3月末をもって廃止・閉館する方針であることが明らかになりました。
そこで問題となるのが、民間に貸すなり渡すなりしても、どのような施設とするのか、その方向性を定めるのに、今回発足した「ランの館・活用検討委員会」なのだそうで、その初会議が昨日、ランの館にも程近い中土木事務所の会議室で開かれ、会議を傍聴して参りました。
委員の方は総7名。このブログではお名前は控えます。学識経験者4名、地元代表2名、行政1名の陣容。最初に委員長を選出し、事務局からの報告に対し、委員からの意見を出すという、よくある会議。今回は初会議で、事務局からの現状報告が主なものでした。
その中で配布資料に記されていない数字で気になるものが幾つかありました。今、夏になるとランの館ではビアガーデンを開いています。その数が毎年、7~8000人ほどだそうです。ただこの人数が入館者に含まれるのかどうかは分かりません。
またランの館は毎週水曜日が休館日で、水曜日を選んだのは、近くの松坂屋百貨店が当時、水曜日休みでそれにあわせたものだそうです。ランの館来館者の主な層と考えられるご婦人方が、松坂屋とペアでお越しになられるのが多いだろうとのことだそうです。
全体の印象としては、委員の意見は、花の「ラン」にこだわりすぎですね。確かにランの館と名乗ってはいますが、その実、ランばかりではないのは行けば分かることです。会議終了後、視察に行きました。私がランの館の年間観覧券を購入している大きな理由は、このランの館が寛ぎ空間だからです。ランを中心に暮らしの中にお花をどう活かすかそのモデル展示、更にそれらを含めたハイセンスな雰囲気(で読書ができる・・・マイ書斎・・・)、都会のオアシス。そんなところからなのです。
それをランの花だけだったら、東山植物園と差別が計られないかとか、昨年の事業仕分けで出てきた意見等と同じものでした。ただ今回は、存在そのものを否定するものはありませんでしたね。ある委員は名古屋市の自信作としてこの施設を活かしたいとも発言されました。
事務局側から貸与でも売却するにも、次のような制約があるとのことでした。
- 都市公園法の主旨があり、法の目的とする施設しか出来ない
- 都市公園の廃止は出来ないので、土地の売却は行わない
- ランの館は地下に堀留下水処理場があるので、影響を与える建物は出来ない・・・地盤厚さ2m。今回知りました。
- 結果、建蔽率もあり、事実上新たな建物は設置できない
そうしてこの会議、全4回を予定し、次回に市場調査の結果を踏まえ、施設の方向性を検討。3回目に具体的な管理運営の検討及び公募の方法。4回目に公募内容及び条件の整理。となっています。
今回は初回として会議発足の理由と、現状把握、課題抽出で傍聴に行ってみました。でも多分2回目以降は私は傍聴には行かないと思います。
私からもランの館の常連客として幾つか問題点を持っていますが、それはまたいずれかの機会に。(案外近い頃に書いたりするかもしれません)
***8月4日追加
案外どころか翌日、早速書きました。私が感ずる問題点です。
http://blog.goo.ne.jp/mitake3067/d/20120804