昨12月18日、稲沢市地域公共交通会議が開かれ、傍聴に行って参りました。前回の会議では「コミュニティバスを走らせようの会」と称する方々など何人かきていましたが、今回の傍聴は私一人。内容は、稲沢市コミュニティバス利用者アンケートの集計結果と利用状況についてと、運行事業計画の変更についてです。
先に事業計画変更について書きますけど、この事業計画というものは「路線(運行ルート)」「停留所」「折返し位置」「運輸拠点となる事業所」を定めて運輸局の認可を得るものです。今回は稲沢市コミュニティバスが運行する上で運輸上起こり得る不都合な箇所を避ける為に経路を変更するもので、一箇所の停留所の移設を除き停留所の新増設はありません。つまり走る道筋を変えるだけなのですが、地域公共交通会議に諮り賛同を得て認可申請に至るという少々面倒な手続きとなっています。
この経路変更は来年の3月2日より施行。全部で10箇所で経路変更と田代団地北停留所の位置変更です。運行距離の増減は殆ど無く、時刻の変更は行われないとの事ですが、私の考えは、一部の経路変更箇所では区間所要時分が増大することも考えられ、その周辺の停留所では1分程度の変更があってしかるべきと考えます。
田代団地北停留所は街路灯が無い農道にあり、日没後は周辺が暗く、利用者の交通安全や犯罪を考えての移設ということです。
次に(会議では先に)利用者アンケートの結果と利用状況が報告されました。詳細はこちらに記載されている、11月27日開催第10回地域公共交通会議幹事会の資料通りなので省きますが(いずれ12月18日の資料もアップされましょうが、内容が殆ど同じでした)、私が気になった点は祖父江地区コミュニティタクシーの惨憺たる結果でした。
祖父江地区コミュニティタクシーの利用者人数報告があり、7月11件25人(無料期間)、8月1件1人、9月4件4人、10月7件8人、11月5件5人。このコミュニティタクシーは東西幹線に接続させ祖父江地区の末端輸送を行う趣旨で設けられ、利用の前日までの予約が必要です。しかし利用する立場から考えると「前日までの予約」が極めて使い辛いものですが、逆に言えばこの5ヶ月間で28件の面倒なことをして乗られた方がいるのですね。
資料には往路と復路の乗車区間が記載されていますが、基本的に泊りがけでは無い限り往復利用が考えられますがそれが一致せず、復路(祖父江の森→祖父江各地区)の利用がとても少ないことから、往路はコミュニティタクシーに乗られても復路は別に確保して帰られているのでしょうか。
12箇所ある祖父江地区の乗り場のうち、山崎、ナビタウン、野田北の三箇所は利用が0人、中牧、富士美ヶ丘、西鵜之本、長岡の四箇所はこれまでに利用が1人づつでした。このコミュニティタクシーの予約制度は一刻も早く止めるべきで、ルートと時刻をある程度定め、乗車の10分前程度までに連絡を入れる「デマンド」方式が良いのではないかと思います。出来れば祖父江地区にも定期運行バスを走らせたいところですが…。
関連エントリ
祖父江地区コミュニティタクシーの利用者数、2009年1月までの数をこちらに纏めました。
2009年3月3日投稿:「祖父江地区コミュニティタクシーのテコ入れ」
2009年6月17日投稿:「祖父江地区コミュニティタクシーはどうすればいいのか」
2009年8月1日投稿:「祖父江地区コミュニティタクシー・予約時間変更か」