―TSUREZUREGUSA―

つれづれと、日々のおもひをつづること。

香川①猪熊弦一郎現代美術館

2008-07-21 13:35:52 | ART・建築
丸亀市「市立猪熊弦一郎現代美術館」
設計は谷口吉生さん。
キモチいい大空間で額縁仕立てのエントランス。
絶妙な角度の傾斜。
原色のオブジェが良く似合う


シンプル・イズ・ベスト!
無駄をそぎ落とした空間。
無駄をそぎ落とすための施工の妙。


吹き抜けがセンターに。
1階から3階までを伸びやかにつないで。
白壁と自然光がふりそそぐ室内に、
原色の猪熊氏の絵画がよく映える展示室

猪熊氏の作品はマチスに師事していたというのもうなずける色彩。
カラフルな色にあふれた作品。
顔シリーズの作品と、即物的なタイトルセンスが面白かった。

建物でうなずかされたのは、てすりの造作。
腰壁や階段のてすり、細かなてすりが全て統一されていて。
最低限の径をもったかぎりなくシンプルなフォルム。
特筆すべきはその連続性


屋上広場。
水のインスタレーションが視覚にも聴覚にも心地よく。
あとからできたのかなぁ?
マンションがみえるのが残念

この広場をのぞめるミュージアムカフェでランチ。
最近、美術館に行くと、ほぼ必ずそこのカフェやレストランに行っている。
特に現代もの近代ものを扱っているアート性の高い美術館は、
カフェなんかにも抜かりがない
ここもご他聞にもれず・・・。
家具好きにはたまらない品揃え。
剣持勇に、柳総理に、ハンスウェグナーに、イサムノグチ
王道っちゃ王道ですが。それもまた良し。
どっちかっていうと建物のシンプルさには、
温かみのある上記の作者のものよりも、
もっと硬質で無機的な家具が似合うと個人的には思ったものの。。。
非日常なゆっくりな時間を過ごせました。