―TSUREZUREGUSA―

つれづれと、日々のおもひをつづること。

伝統に触れること

2006-07-24 00:12:14 | ART・建築
歌舞伎、観に行ってきた
「七月大歌舞伎」@大阪松竹座
坂田藤十郎襲名披露。
演目は、
一、一篠大蔵物語
二、京鹿子娘道成寺
三、魚屋宗五郎
・・・の3部仕立て。

                  

3作品とも全く毛色の違う3作品
エンターテイメント性が思ったよりも高くて、
話のストーリー自体が面白かった。
なにより、本物の迫力はやっぱり違う
役者さんの動きの「静」と「動」。
ぴしっと「静」の姿勢をとると空気も凛と張り詰めて。
いっそう、「動」の動きが引き立てられて・・・
着物の裾さばき、
手足の指先まで神経の行き届いた動き、
音楽や長唄との絶妙なからみやキメ
メインの藤十郎氏の演目は、
歌舞伎の女形の舞踏の真骨頂
艶やかな見所の連続。
着物の引き抜きの手法や
次々に披露する華麗な舞
着物が艶やかなのはもちろん、
演舞ごとに小道具も次々披露する贅沢な構成。
長丁場で、全演目で4時間半。
引き込まれたままあっという間の4時間半で・・・。
びっくり
とてもとてもとても贅沢な時間

今回見たのは一等席。
若輩者にはまだ早いかもしれない
でも初めてだからこそ、
贅沢に一等席からはいれたのはとても良かった
実際一等席で見てみて、
着物の質感や煌びやかさ、
役者の方の朗々とした声の響き、
踏み鳴らした床の振動や音、
それらを味わう対価として、
単純に舞台に近いということには
それだけの価値がある

まだまだ分からないことばかりだけれど、
日本文化を愛でる心は大切にしたいことの大きな一つ
本物に触れて、本物が分かるようになりたい。
定期的に行きたいなぁ。
体験と知識が伴って、
着物でも着こなして、
さらりと行けるようになりたい