遠足
ほんもの にせもの ・・・ という言葉がある。
人間の場合でも 骨董の鑑定のときでもよく使われるが
どこで真贋のほどを決定するのか。
ほんものは
いつも 隠れた美しさをそなえていて
誰かの愛情によって発見されるまで ・・・ 待っている。
この 「 待つ時間 」 の
静かで 自然であることが ・・・ ほんものの証拠。
これに反して
にせものは
美しさをおもてにあらわそうとして ・・・ つねに焦っている。
だから
どんなに巧みに 「 待つ時間 」 を虚構しても
そこには ・・・ 必ず媚態があらわれる。
人間は ・・・ これに弱い。