中国西安で奮闘する大学教師Mの日々

日本人教員として中国の陝西省西安市の大学生・大学院生に対し、「日本文化・社会」や「卒業論文」などを教えています。

北京の資料調査(北京市档案館、外交部档案館など)

2013年07月03日 22時21分59秒 | Mの研究活動や成果
6月30日(日) 18時過ぎの汽車で上海を経ち、翌7月1日の午前9時過ぎに北京へ着きました。

7月1日(月)から5日(金)までの一週間、北京で資料(档案)調査を行うためです。
北京は上海よりも気温は高いものの、蒸し暑さがなく、快晴が続いています。
ただ、例の大気汚染の問題があるのは事実のようで、喉が痛くなりました。
(マスクを着用している人々が上海より北京の方が多い)




さて、今回の調査目的は1950~60年にかけての日中民間交流に関する文書・記録(档案)を収集することです。
そのために選んだ資料収集場所は、

(1)北京市档案館
(2)中国外交部档案館
(3)中国国家図書館

です。
7月1日、2日と北京市档案館を訪れ、本日3日は外交部档案館へ来ています。
詳しくはまた追って記事を書きますが、現在、外交部档案館では「日中」、または「日本」に関するものがほぼ見られなくなっていました。
ちなみに、「日本」で検索をかけた場合、見られる档案はたった40。
さらに、「中日(或いは、日中)」で検索をかけた場合、なんとゼロ…。

なお、2010年時点で外交部档案館を訪れた日中外交史の研究者の記録では、

「1960年から65年までの外交档案が公開されたのは昨年11月だが、8月24日現在、「日本」というカテゴリーでヒットする档案数は1742」

あると書かれており、2013年7月現在、大部分の档案が公開制限対象となっていることが分かります。
大澤武司氏HP http://www2.kumagaku.ac.jp/teacher/osawa/danganguan_2009.html

いつ公開されるのかも明らかになっていないようなので、しばらくは別のルートから資料を探すしかなさそうです。
調査に来る前より「公開制限がある」とは聞いていましたが、これほどだったとは・・・


よって、明日・明後日と北京市档案館・国家図書館などへ出かけ作業を続けるつもり。
残り二日で可能な限り資料収集を行い、上海へ戻ろうと思います!

それでは今日はこのへんで。


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7 コメント

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はじめまして (宮澤瑞希)
2013-07-04 10:37:45
突然のコメントをお詫び申し上げます。
当方は中国で、日本語を学習している学生へ、留学支援事業を営んでおります。
今回は、上記の事業拡大につき、中国でご活躍されてます貴殿にお力をかしていただきくご連絡差し上げました。
お忙しいとは思いますが、お返事を頂けますと幸いです。
合同会社クラウンインターナショナル代表 宮澤瑞希
返信する
宮澤瑞希さまへ (M)
2013-07-06 11:28:50
コメントありがとうございました。
昨日まで北京へ出かけていたので、コメントに返事をできませんでした。

私は上海の大学で中国人大学生達に日本語や日本文化の授業をしている日本人教員です。

宮澤様の「力をかしてほしい」とは、具体的にどのようなことでしょうか。もう少し具体的にお話いただけると有難いのですが。
返信する
お返事ありがとうございました。 (宮澤瑞希)
2013-07-21 20:01:14
お返事ありがとうございました。
非常にうれしく思います。
こちらからの返事が遅くなってしまい申し訳ありません。

ここでは具体的にお話しさせて頂くのは問題かと思いますので、メールでお話させていただきたいのですが、よろしいでしょうか。

合同会社クラウンインターナショナル
宮澤瑞希
返信する
留学フェア (宮澤瑞希)
2013-08-13 05:18:10
再び投稿させて頂きます。
来月の17,18日に、合肥市で中国人学生900人対象に、日本留学フェアを実施させていただくことになりました。日本の魅力を少しでも多くお伝えできるよう頑張ってきます。
いつかは、先生のご協力のもと、先生の大学でも同様の日本留学フェアを実施させていただければと思います。
何卒宜しくお願いいたします。
合同会社クラウンインターナショナル
宮澤瑞希
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宮澤瑞希さまへ ()
2013-08-13 09:57:19
なるほど、そういう類のお話ですか。
大変申し訳なく思うのですが、お断りいたします。

私は留学にあたり、会社が仲介せずとも可能であり、それほど費用をかけずとも学生を日本へ送り出せるという立場なものですから。

実際、今年も数名の学生が自力で日本留学の切符を手にし、ささやかながら、そのお手伝いを僕も無償で致しました。大変なこともありますが、やはりこのやり方が私にはしっくりくるようです。

それでは失礼致します。
返信する
外交部档案館の情報ありがとうございます (大澤武司)
2013-08-21 20:54:08
M先生。

 先生の昔のご投稿のようですが、ネットで拝読させていただきました。熊本学園大学の大澤と申します。外交部档案館で7月に閲覧されたということで大変興味深く記事を読ませていただきました。

 先生は中国の大学(高等教育機関)の教員をなさっているということもあり、日本人ながらも問題なく閲覧がおできになられたのですね。現状では日本人の研究者は閲覧制限が厳しくしかれており、閲覧端末の前に座ることすらできない状況です。

 7月時点でも閲覧可能な档案数が2月中旬時点と変わっていないことを知り、大変勉強になりました。

 引き続き現地の最新情報、頂戴できれば幸いです。

 よろしくお願い申し上げます。
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大澤武司様へ ()
2013-08-23 01:43:28
コメントありがとうございました。

今年5月、私の研究課題に関して色々と御助言を賜り、ありがとうございました。
その後、研究課題を少しづつ進めている状態です。
中国での資料公開状況は外交部のものは別として、地方の档案館はかなりものが閲覧が可能な模様です。

ですから、暫くその方向で資料収集していこうかと考えています。

今後ともよろしくお願い致します。
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