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中国西安で奮闘する大学教師Mの日々

日本人教員として中国の陝西省西安市の大学生・大学院生に対し、「日本文化・社会」や「卒業論文」などを教えています。

なんとか博論修正の目途が立つ・・・

2012年05月27日 04時49分09秒 | Mの研究活動や成果
<夕食シリーズ第二弾! 今夜は良く行く上海体育場近くの日本料理の食堂へ行ってきました。>

ふー、今日も明け方まで作業をすることになりました。
もう外では小鳥たちのさえずりが聞こえ、空は白み始めています。

そして、何とか博論の修正個所も9割以上が終わりました!
これから寝て、その後、大学の方の仕事をしようと思っています。
空き時間は、最近あまり出来ていない中国語学習に充てようと。
夏休みに遅れた中国学習を取り戻そうと計画中です。


とにかく博論修正の目途が立って何よりです。。。
5月7日の口頭試問からここまで、何だか本当に長く感じました…。
とにかく少し気持ちが楽になったのを感じている私です。

とはいえ、まだ提出までに数日の猶予があります。
ですから、そこまできちんと出来ることをやりきろうと思います。

これまで研究に協力、支援してくれた方への感謝の気持ちを込めて。
多くの方の御助力なくして今の状況は絶対にありません。
それを忘れずに、残りの作業を淡々とやっていくだけです。

女性の第六感?

2012年05月20日 22時49分40秒 | Mの研究活動や成果
話題がここ数日は論文や研究のことばかりですみません。
今回、仕事をしながら論文執筆をしていて良くわかったのですが、


…やはり、しんどいです。


正直に言って…今だけは。

というのも、論文執筆(正確には、修正なのですが)は、どっぷりとその世界に入り込む必要がある為です。
特に私の場合、明らかにそうしないと論文を書き進めることが困難です。

ですので、平日は授業やその準備、また学生との交流、その他の仕事があると、
なかなか論文の世界に入り込む時間がとれずに正直頭を抱えていました。
また、それ以外にも頭を使わせる不測の事態が起こることもあります。

実際に、こういう時に何故かそんなことが連続して発生するものです。


そうした生活の中で、精神的に参ってきているのを感じていた今日この頃でした。
食欲はあるのがまだ救いですが、精神的に疲れているせいか朝起きるのが相当きつい時があります。

「今、結構きついな…。」

と感じていた今夜、突然、私の携帯電話が鳴りました。
相手は母でした。

「何か気になって電話したんだけど… 元気にしている?」

と母の声。
母からの国際電話はめったになく、いつもはスカイプで連絡をとっています。
ですから、こういうタイミングで突然、電話がかかってきたことに驚きました。

基本的に母には私から愚痴を言うことは少なく、心配をかけないようにしています。
ただでさえ、私の下には兄弟が三人いて彼らの日々の悩みなどを聞いているようなので(苦笑)
ですので、疲れていても明るい話題、前向きな話を母にはしています。
そして逆に、困ったことは父の方に可能な範囲で話すようにしています。

ですが、今日だけは「きつい」ということを母に漏らしてしまいました。
今は少しそのことを後悔している私です。
でも、同時に有難い気持ちにもなりました。

というのも、母が電話の最後に、

「もし疲れたときは、相手に「ありがとう」という言葉を言ってみたら。」

と教えてくれたからです。
自分がいっぱいいっぱいで、大変な状態の時、それを相手に理解して欲しいと感じます。
または、自分の立場からのみ物事を考えがちです。
ですが、その状況を相手が理解してくれず、それが原因でまた感情的になるのが人間です。
そんな時は、逆に相手の側に立ち、相手に感謝できることを探し、言葉にすると良いそうです。

具体的に、「ありがとう」という言葉をかけていくと気持ちが以前よりも楽になるとか。
そんなことを私に教えてくれました。

また、父が毎日のように何か私を励まそうとスカイプにメッセージを書いていると教えてくれました。
慌ててそれに対する返事を書いて、父にもお礼を書きました。


日本と中国で別々に暮らしている私と両親ですが、不思議とどこかでつながっているようです。
そして、こういう私の置かれた状況を誰よりも理解してくれる存在があることを有難く思いました。

母のアドバイスを早速実践してみるつもりです。

日本での学会報告に関して

2012年05月19日 10時40分59秒 | Mの研究活動や成果
<先日の木曜日、日本語コーナーの時間を使って学生達と食事をしながら交流をしてきました。やはり大勢で食べると美味しいです。>

外はあいにくの雨。
でも、私の部屋から見える運動場ではサッカーの試合が開催されています。
久々にミニサッカーではなく、11人対11人のサッカーの試合がしたいです。

そういえば、昨日二年のH君から電話が来て、サッカーの試合の誘いを受けました。
生物工程学部と外国語学部の練習試合が来週月曜日の昼にあるというのです。
公式試合ではない為、そこに一選手として参加してほしいとのことでした。
…ですが、その時間は別の仕事が既に入っていたために断りました。


さて、先日、私の指導教官からある学会の自由報告に関する連絡(誘い)が来ました。
今年12月に開催される学会の全国大会が、私の所属する千葉大であるというのです。
ちなみに、私は論文は数本学術誌に発表しているものの、学会報告は一度しか経験がありません。
それは、博士一年の時に中国に来たことが大きく関係しています。

仮に私が日本にいる身なら絶対に手を挙げて、報告機会を得ようとするでしょう。
しかし、上海にいて、かつ、その時期にはまだ大学の学期中で仕事もあります。
学会報告の準備は出来るとしても、一時帰国の費用は自腹、また、前後は仕事が出来ません。
ですので、行きたい!と考えつつも少し躊躇しています。

なお、上海にも歴史系学会はあるのですが、率直に言って日本の方が総合的に勝っています。
(もちろん、中国に優れた歴史研究をしている学者がいるのを私は知っていますが)
ですから、中国で行われる国際学会のような規模でない限りは、報告する予定はありません。
なるべく、日本で報告機会を得て、今後は発表をし、有益な意見をもらいたいと考えています。


…こう考えると、やはり日本へ無理をして帰ってでも報告をすべきですね。
最終的な答えはこれしかないと思っています。

大学から一時帰国の航空券が何度も支給されたら便利なのですがね…
ま、そのような立場になる為にも今は研究実績を積み上げるしかありません。

研究、仕事、語学学習、その他のあれこれ…

2012年05月16日 00時59分00秒 | Mの研究活動や成果
<仕事の合間に博論の手直しをせっせと進めています。今日も午後はその作業に費やしました。>

ここ数日は非常にやるべきことが多い一方で、課題が明確になり充実しています。

その中で、何より一番の課題は、5月31日(木)までに大学院へ提出する博論の手直し作業です。
これは書き上げたら、それを日本へメールで送ることになっている為、それで実質的に作業は全て終わりです。
当然、日本へ帰り、改めて提出する必要もありません。
(代理提出して下さるTさんありがとうございます)

それが無事に終われば、後は大人しく上海で結果を待つのみです。

授業、その準備、他の仕事は、その間にも博論作業と関係なくあります。
また、月~金までの午前は中国語授業にも参加しています。
(水、木は私の授業があり、欠席していますが…)
中国語授業も予習復習が欠かせないので、毎日勉強時間が必要です。

そんなわけで実質的には、土日のみが研究日です。
場合によっては、その内、一日だけしか研究日にならない場合もあります。


そうした状況の中で博論を手直ししている為、非常に課題を絞って進める必要があります。
ですから、常に頭を使う場面が多く、かつ、順調に進んでいるので充実しているのでしょう。


忙しいからこそ、イライラすると逆にさらに疲れるので、なるべくプラスの良い感情で過ごそうと心がけています。
泣いても笑ってもあと約二週間で博論の全ての作業が終わりです。
だからこそ、この残りの期間を精一杯過ごしたいと思います。

まずはとにかく、最後までガムシャラに取り組む姿勢を忘れないようにしたいです。
そして研究を楽んで、ここまで多くの人に助けてもらって来られたことへの感謝の思いを忘れずに。

それだけを考えてやりたいと思っています。


博論口頭試問

2012年05月07日 23時00分53秒 | Mの研究活動や成果
今日の午後14時から博論口頭試問が予定通り行われました。 
口頭試問の時間は約一時間半でした。

その間、試問委員達からの質問がありました。
そして、博論の感想や課題点・修正点などの指摘がありました。

各質問に対して私は答え、また、その回答への質問もありました。
そして、そんなやりとりはあっという間に終わりました。
当然のことながら、課題はあったものの、それなりの評価もして頂けたようでした。


最終的には修正意見が数カ所出され、今後、それを修正することとなりました。
(内容部分、論文に使用した用語、誤字脱字などを全て含む)
それは上海に戻ってから行い、指定期限には大学院へ出さないといけません。
ですので、それまで少々忙しくなりますが、何とかそこまでの勝負です。


それを無事提出後、審査員等の最終チェックを経て、博論の合否が決定します。
それが最終的に決まるのは、7月になるようです。

そこまでは気が抜けませんが、とりあえず第二関門はクリアできたということです。
(第一関門は博論の調査、執筆から提出まで)
とりあえずは一安心し、上海へ戻れます。


明日は朝9時の便で成田を立ち、上海へは昼前に到着予定です。
ゆっくりと機内で読書でもして、時間を過ごすつもりです。


刻々と近づく博論口頭試験

2012年04月24日 01時01分10秒 | Mの研究活動や成果
5月4日(金)、Mは博論口頭試験の為に日本へ一時帰国します。
7日(月)には試験が予定されているので、

・それまで書き上げた博論を読み返す作業
・並びに、博論のPRポイント(どのような研究方法で、何をどこまで明らかにしたか、等)
・そして、突かれるであろう課題点に対する回答

などを準備しておく必要があります。
毎日、少しづつ読み返しながら以上の作業をしています。

とはいうものの、他にやることは特にありません。
口頭試験後、書き直しを求められる箇所があるはずですが、その作業は出来ませんので。
さすがに今は。


ですので、今は仕事の他に、中国語学習や講座本に所収論文を少しづつ読み進めています。
最近、改めて実感していることなのですが、私はやはり研究の時間が一番好きです。
研究活動では新しい知的刺激を受け、それにより自分の見方考え方が改められ、面白いからです。
ですから、色々とストレスがあっても研究だけは欠かさないようにしています。
これがなくなると、生活に潤いがなくなるのが最近は良くわかったので。

しかし、仕事をしていると、研究という世界に没頭することがなかなか難しいものです。
そんな中、最近は少しでも暇があれば論文を読むようにしている為、気分の切り替えが早くなってきました。

私の先生の一人は、

「時間ごとにやることを分け、その時間はそれだけに集中して取り組むようにしている。」

基本的に研究以外にも仕事はついてまわるものなので、こういうやり方を習得するべきだと私も思います。
もちろん、自分にあったやり方であればそれが一番良いと思うのですが。


今学期はやることも、考えることも通常よりも多いのですが、やるべきことに集中し乗り越えていくつもりです。
逆に、無駄なことは極力省いて生活していかないといけません。
その分別する能力をつける機会が、まさに今かもしれません。

博論口頭試問の日程が決まる!

2012年04月05日 23時57分32秒 | Mの研究活動や成果
先日、大学院の主指導教官M先生よりメールで連絡が入りました。

要件は、私の博論に対する口頭試問の日程が決定したというものでした。
肝心の日程は、

日時 5月7日(月)午後1時~

となったとのこと。

ですから、私は5月4日(金)には上海を立って日本へ一時帰国する予定です。
そして、7日(月)に口頭試問を終えた翌8日(火)には上海へ戻る予定です。

もちろん、これはあくまでも予定でどうなるか未定です。
場合によっては暫く日本にいる必要が出てくるかもしれません。
何といってもこれは試験なので、結果次第ではその後の対応は変わってきますから。
ですから、

「いよいよか…。」

という何かが込み上げてくる気持ちと、

「とにかく頑張って乗り切ろう!」

という気合みたいなものが入り混じっています。
ともかく口頭試験が終わるまでは、それに軸を置いて集中したいと思っています。
残り約一か月の間で、出来ることをとにかくやりきろうと考えています。

別にこうした状況を学生達に理解してもらおうとは思っていないので、仕事は通常通り続ける予定です。
授業はもちろんですが、日本語コーナーも、他に予定している日本語に関わる活動も。

試験はあくまでも私の個人的事情であって、それで彼らの日本語の成長を止めることは許されません。

すくなくとも、最近の私はそう考えて外教という仕事に取り組んでいるつもりです。
ですから、自分自身を精神的にもっとタフにすると同時に、健康にも気をつけたいです。
運動量を増やしたり、食事バランス、生活リズムの安定化を心がけようと思っています。


…あとは自分自身を信じます。
それしかありません。

博論の審査員が決まる

2012年03月16日 19時53分25秒 | Mの研究活動や成果
今日は授業がなかったので、ゆっくり起床しました。
その後、パソコンでメールチェックをすると主指導教官M先生よりメールが届いていました。


内容は、私の博論の審査員が決まったという通知でした。
審査員は四名で、

人文社会科学研究科・文学部 の O先生(西洋史)

同上・法経学部 の U先生(行政学、行政史)

工学研究科 の F先生(都市計画)

そして、人文社会科学研究科・文学部 の M先生(日本近現代史)

でした。

文学部史学科でお世話になった「身内」の先生方のみでなく、
私の論文のテーマ領域に合わせて、バランスよく人選をして頂いたのが有難かったです。

当然、私に審査委員を決める権利はないのですが、日本へ一時帰国して博論執筆の際、
指導教官M先生には、

「私の論文テーマを考えれば、審査員は歴史系のみでなく、建築系や経済系の先生にも加わって審査して頂きたい。」

という話をしていました。
博論に関わる、より多彩な専門領域の先生に審査してもらう方が、今後プラスになるのは間違いありません。
M先生も私と全く同意見の様子でした。

今回の審査員の顔ぶれをみると、そうした私の希望が叶ったといえるでしょう。
あとは、審査までもう一度論文をよく読み直し、試問準備をする予定です。


口頭試問の日程は未定ですが、4月末から5月中旬までに実施される見通しとのことです。
もう一山超えるまで、いよいよです。

博論を無事に大学院へ提出!

2012年02月28日 04時00分24秒 | Mの研究活動や成果
〈博論提出へと自宅から大学院へと向かう途中の道で。本当にすっきりした青空でした・・・〉

いや・・・ようやくこの日を迎えることが出来ました・・・

無事、大学院へ博論提出。
何とか・・・


今は、ここまでお世話になった方々への感謝の思いがいっぱいです。
一つの山を越え、「やりきった!」という満足感もあります。
ですが、今後は博論審査、口頭試問も待っていますので、

まだまだ・・・です。

そして、今改めて体に相当疲労がたまっているのを実感しています。
本日、大学院でお会いした指導教官M先生が私に何度も、

「とにかく家まで気をつけて帰るように。」

とおっしゃっていたのが、それを象徴していたと思います。
目は真っ赤でしたし、今日は特に疲労感が滲んでいたのでしょう。
頭痛がひどく、ずっと止まないので眠れずにブログを書いているという次第。

さすがに明日は病院へ行っていこうと思っています。
そんな訳でとにかく無事に博論提出が出来た、との通知のみで今日は失礼します。

博論完成まで、残り一ヶ月を切りました

2012年02月04日 03時34分40秒 | Mの研究活動や成果
〈二月からジム通いを始めました!やはり論文執筆を続ける体力が重要なので。〉

放射能の影響が関東地方でも、かなり報道されているここ数日のニュース。
最近は水道水はあまり飲まずに、ミネラルウオーターを飲んでいます。
小さい子供のいる家族は、今、どんな気持ちで暮らしているのか。

そう思うとたまらない気持ちになります。
節分ということなので、放射能被害という「鬼」を追い払いたい
今はそんな気分です。



さて、前回の記事は論文から離れることができました。
・・・が、今回はまた論文に戻りました。

正直、ほぼ自宅にいて論文作業ばかりなので話題もないのです。

あまり家にいると、体力的に精神的にあまり良くありません。
そこで来週以降、週一から二で友人・知人などと食事へ行くことに。


論文はその後、第5章がようやく終盤に入っています。
ただ、最後「目を入れる」という重要な作業がまだ残っています。
第5章は2010年1月から、少しづつずっと取り組んできた研究です。
ですので、この章は思い入れが特に深く、分量もA4で40枚を超えました。
今後、さらにもう少し増えるはずです。
(ちなみに、他の各章は大体A4で25~30枚程度)

これが終われば、書き途中の第6章を一気に完成させます。
(これと同時に、もう一つの論文も書き上げるつもり)
最後、結章(総括)と序章を一週間ほどで完成させる予定です。

来週月曜は、大学院にて博論報告を行うことになっています。
その準備も必要ですが、限られた時間でどう報告すればいいか頭を悩ませています。
全てを均等に報告できないので、今はどこかに重点をおいて報告する予定です。


博士課程院生にとって、その期間の生き方は実に様々です。
自分のバイトでなかなか研究がはかどらないという話も聞きます。
ですが、僕は今、研究だけをする生活を保障されています。
(あくまでも大学が冬休み期間の今だけですが)
そして、食事の時間になれば美味しい食事が勝手に出てきます。
さらに、部屋はいつも掃除してもらえ、部屋は常に暖かいです。

家族、友人、知人、同僚、中国の学生達・・・
皆、応援してくれています。

こんな恵まれた環境を用意されて、満足いく博論が書けないならマジで申し訳ない

今は、その思いだけで頑張っています。
とにかく、それまでは走りきろうと思います。