こんにちは江崎遊子です。

ちょっと言ってもいいですか。

小三治落語を聞いています。

2021年11月06日 | エンターテインメント
何年前になるのか、中日新聞が呼んでくれる柳家小三治を、
金沢音楽堂の小ホールで生落語で聞いた。
もう長くないかもしれない、と言ってみんなを誘って聞きに言った。
でもねえ、会場が大きすぎる。
評判どーりマクラが面白かった。
出し物は「二人旅」。

立川談志の落語にハマったのも、談志の晩年だった。
WOWOWのドキュメンタリーを見たからだ。
それは「This is it」でマイケルジャクソンにはまった感じと
とても似ている。マイケルのダンスをを飽きるほど見た。
しかも、 WOWOWに契約したのが、「スリラー」より凄い「ゴースト」
を放送すると言うので契約したのである。「ゴースト」は迫力あったけど
「スリラー」程のエンタメ力はなかった。
結果、 WOWOWの契約は良かった。
それから、NBAのレブロンジェームスにはまったのであるから。

談志を嫌いと言う人も居るけど、元々毒舌家は好きだっったし
胸の奥に、毒を抱えつつ、談志の落語を聴ける幸せを感じた。
百を超える出し物がある中、私が聞いたのはほんの少しかも知れない。
先日 NHKのラジオで午前中談志のお弟子さんが企画というか
なんかで番組を聴いていた。畑に出るつもりがラジオの前で
何かしながら聴いていた。
畑に出なくて良かった、と思ったのは「桑名船」という出し物が聞けた事。
談志の講談好きな一面が聞けたし、聞き終わって、涙が出そうになった。

恐らく、長い事談志のファンの方は色々な談志を聞いたのでしょうね。
にわか談志ファンだけど、「らくだ」「へっつい幽霊」「粗忽長屋」
「かぼちゃ屋」「居残り佐平次」「権助提灯」などなど「談志大全上」
では晩年の録音が多いけれど、
30の出し物の中で好きな演目は何度も聞いて体に染み付いている。

柳家小三治は春風亭柳昇と並んで若い頃好きだった落語家の一人である。
でも、正直人間国宝?という思いはあった。
場所が悪かった、という感想もあるけれど「二人旅」は談志には叶わない
と思ったのである。
しかし、10月に亡くなって、コロナで行けなかった金沢での小三治と柳家三三
の親子会が聞けなくて残念だった。

生がいいのはもちろんだけど、こんな田舎では無理がある。
ありがたいのはユーチューブさん。
小三治の落語が家で聴ける幸せ。
談志のエスプリが染み込んだ落語は避けて、
違う落語を聞いている。

私の中で、人間国宝になって、落語が変わったのでは、という思いはあったけど
小三治の落語には談志が主張する江戸の風が人間小三治の体から滲み出ている。
飄々とした語り口からなんとも言えないユーモアが溢れてくる。
人間国宝、納得です。

久々、落語っていいなあと感じ入ってます。
コメント
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