ここからはランクルに乗り換えてカイラス山を目指す。
友誼橋から九十九折りの路沿いにランクルがたくさん駐車している。
このランクルに乗り換えてカイラス山を目指す。
私達のランクルはすぐに見つかり運転手さんを紹介される。
運転手さんはチベット人で「ウェイ」さん、小柄な人だ。
年齢は40代後半か?
私達のランクルは、ゲリー、グレゴリー、ヴィジュヌーに私、そ
れにエコトレックのポーター役の若い子が乗る。
ランクルに乗り込んだもののなかなか出発する気配がない。
どうやら配車に手間取っているようだ。
この街を出発するときには辺りが暗くなってきた。
川沿いの狭くつづら折りの道路をドンドン登っていく。
私は、先ほどの入管での騒ぎで疲れたのでウトウトと寝ていた。
しばらく走ると車が止まる。
何かと思ってみると目の前に立派な建物がある。
ランクルを降りるように促されたので、荷物を持って降りる。
外は小雨が降っている。
雨具は大きな荷物の中にあるので雨具なしでみんなについて行く。
大きな建物があり、その前には人があふれている。
どうやら、ここがザングムという街にある本当の入管事務所のようだ。
真っ暗で街頭もなく事務所から漏れてくる明かりの中で入管事務がはじまる。
先に着いているグループと後に着いたグループが、雨を避けるため
屋根の庇の中へ入ろうとしてゴチャゴチャになっている。
雨がどんどん強くなってくる。
街灯もなく事務所からもれる光しかないのであたりは暗い。
この状態で、またしてもグループごとに入管するようだ。
グループの列を作ろうとするが誰がどんな順番に並べばいいのか
指示する者もなく混乱の中に一グループずつ終えてザングムの街へ消えてゆく。
ツァー会社のしっかりしているところは列を作り何とか入管を終えているが、
我がエコトレックグループは声を掛けてまとめる人が不在の状況なので
一番最後のグループとなってしまう。
「エコトレックNO4」の私は、前の人に続いてパスポートを中国の係員に渡す。
係員は私のパスポートから名前などをパソコンに入力しているようだ。
そして、パスポートの顔と私を見比べてパスポートを返してくれる。
私は特に質問もなく淡々と終えたが、向こう側にいる白人女性はパ
スポートの写真と本人を見比べながら顔が違うとでもいわれているのか
笑顔を作り髪を上げたり精一杯の愛想笑いをしている。
その頑張りでやっとOKとなったようだ。
ゲリー達も無事に入管を終えて合流する。
ここの入管を終えるのに2時間はかかっただろうか?
この町には街灯がない。
両側にある商店や飲食店から漏れてくる明かりを頼りに私達のランクルを探すが、
どこにあるか分からない。
暗い夜道を登ったり降りたりしなが探すが、ナンバーもよく覚えていないので
結局、探し出すことが出来なかった。
雨はドンドン強く降ってくる。
お腹がすいたので入管事務所のすぐそばのテラスのあるお店で
飲み物や食べ物を買って一休みする。
この先どうすればいいのか分からずに4人で顔を見合わせていると
エコトレックのシェルパがやってくる。
「これからニャラムまで行くのか?」と聞くと、「ニャラムまでは道路が
雨で崖が崩れたところがあり危険なので、こんばんはこの街に泊まる。」という。
「荷物は?」と聞くと、「先にニャラムまで行ってしまった。」という。
しかし、何とかこの先にある宿を確保したようだ。
着の身着のままだけれど、この季節は気温もそれほど下がらないので
何とかなるだろう。それよりお腹がすいた。
シェルパに宿まで案内され、3階にある食堂でカレーを食べる。
食堂でお茶を飲みながら一息ついてるとカレーが用意される。
このカレーも急遽作られたもののようだ。
腕時計を見ると10時になっている。
しかし、食堂の時計は11時30分を指している。
これが中国時間のようなので時計の針を直しておく。
さて寝場所はどうなるのだろうと思っていると、この食堂に寝るようだ。
テーブルを片付けて絨毯を敷く。
その上に布団が用意されて我々4人ともう一人の白人男性がここに寝る。
奥にあるカウンターの中に中年の白人女性が寝る。

この狭い場所に男5人で雑魚寝する。写真に写っている男性がゲリー君です。
布団に入って一段落!
思い切り背伸びをしながら、大きなため息をつく!
今日は本当に長い一日だった!
友誼橋から九十九折りの路沿いにランクルがたくさん駐車している。
このランクルに乗り換えてカイラス山を目指す。
私達のランクルはすぐに見つかり運転手さんを紹介される。
運転手さんはチベット人で「ウェイ」さん、小柄な人だ。
年齢は40代後半か?
私達のランクルは、ゲリー、グレゴリー、ヴィジュヌーに私、そ
れにエコトレックのポーター役の若い子が乗る。
ランクルに乗り込んだもののなかなか出発する気配がない。
どうやら配車に手間取っているようだ。
この街を出発するときには辺りが暗くなってきた。
川沿いの狭くつづら折りの道路をドンドン登っていく。
私は、先ほどの入管での騒ぎで疲れたのでウトウトと寝ていた。
しばらく走ると車が止まる。
何かと思ってみると目の前に立派な建物がある。
ランクルを降りるように促されたので、荷物を持って降りる。
外は小雨が降っている。
雨具は大きな荷物の中にあるので雨具なしでみんなについて行く。
大きな建物があり、その前には人があふれている。
どうやら、ここがザングムという街にある本当の入管事務所のようだ。
真っ暗で街頭もなく事務所から漏れてくる明かりの中で入管事務がはじまる。
先に着いているグループと後に着いたグループが、雨を避けるため
屋根の庇の中へ入ろうとしてゴチャゴチャになっている。
雨がどんどん強くなってくる。
街灯もなく事務所からもれる光しかないのであたりは暗い。
この状態で、またしてもグループごとに入管するようだ。
グループの列を作ろうとするが誰がどんな順番に並べばいいのか
指示する者もなく混乱の中に一グループずつ終えてザングムの街へ消えてゆく。
ツァー会社のしっかりしているところは列を作り何とか入管を終えているが、
我がエコトレックグループは声を掛けてまとめる人が不在の状況なので
一番最後のグループとなってしまう。
「エコトレックNO4」の私は、前の人に続いてパスポートを中国の係員に渡す。
係員は私のパスポートから名前などをパソコンに入力しているようだ。
そして、パスポートの顔と私を見比べてパスポートを返してくれる。
私は特に質問もなく淡々と終えたが、向こう側にいる白人女性はパ
スポートの写真と本人を見比べながら顔が違うとでもいわれているのか
笑顔を作り髪を上げたり精一杯の愛想笑いをしている。
その頑張りでやっとOKとなったようだ。
ゲリー達も無事に入管を終えて合流する。
ここの入管を終えるのに2時間はかかっただろうか?
この町には街灯がない。
両側にある商店や飲食店から漏れてくる明かりを頼りに私達のランクルを探すが、
どこにあるか分からない。
暗い夜道を登ったり降りたりしなが探すが、ナンバーもよく覚えていないので
結局、探し出すことが出来なかった。
雨はドンドン強く降ってくる。
お腹がすいたので入管事務所のすぐそばのテラスのあるお店で
飲み物や食べ物を買って一休みする。
この先どうすればいいのか分からずに4人で顔を見合わせていると
エコトレックのシェルパがやってくる。
「これからニャラムまで行くのか?」と聞くと、「ニャラムまでは道路が
雨で崖が崩れたところがあり危険なので、こんばんはこの街に泊まる。」という。
「荷物は?」と聞くと、「先にニャラムまで行ってしまった。」という。
しかし、何とかこの先にある宿を確保したようだ。
着の身着のままだけれど、この季節は気温もそれほど下がらないので
何とかなるだろう。それよりお腹がすいた。
シェルパに宿まで案内され、3階にある食堂でカレーを食べる。
食堂でお茶を飲みながら一息ついてるとカレーが用意される。
このカレーも急遽作られたもののようだ。
腕時計を見ると10時になっている。
しかし、食堂の時計は11時30分を指している。
これが中国時間のようなので時計の針を直しておく。
さて寝場所はどうなるのだろうと思っていると、この食堂に寝るようだ。
テーブルを片付けて絨毯を敷く。
その上に布団が用意されて我々4人ともう一人の白人男性がここに寝る。
奥にあるカウンターの中に中年の白人女性が寝る。

この狭い場所に男5人で雑魚寝する。写真に写っている男性がゲリー君です。
布団に入って一段落!
思い切り背伸びをしながら、大きなため息をつく!
今日は本当に長い一日だった!
私だったら とっくにお手上げですわ。
でもこういう体験こそ、心に残ってるんでしょうね。
巡礼の旅というより、冒険の旅の様相ですなー。
これから、なにが起こるのか・・。
ゲリー君の人の良さそうな笑顔が救いですかな。
そうですね、エコトレックだけがこうではないのかもしれません。
中国側の入国管理に対する姿勢が一番の原因なのではないでしょうか?
私は、今回が初めての海外旅行ですし、中国も初めてですので比較する材料がありません。
sigaさんはシルクロードなどもいっているようですが、この辺の事情はどうなのでしょうか?
チベットは今でも冒険という部分があるのかもしれません。
道路は今でも舗装はされていません。細々と解放軍が補修をしているだけです。
ランクルの故障も、日本のように電話でJAFを呼べば良いというわけにはいきません。
時代の波がこの地へ到達するスピードはかなりゆっくりのようです。
そこが良いという面もあると思います。
多少のことは問題ないで片づけてしまうからです。
今回も、日本を立ってから関空に戻ってくるまで一切連絡をしなかったぐらいです。
便りがないのは元気な証拠だからといって出かけています。
中国の交通事情はあまり改善されてないみたいですね。国内線で飛行機の天井がガムテープで修繕されてたのには唖然としましたわ。それと座席を倒したら元に戻らなくなってズーッと手で持ってたこともありましたよ(笑)
それにしても「問題ない君」とは…いいですねぇ
私も帰宅するまで[一切連絡しない派]です。
ここはチベットですので、中央の好景気も影響を受けてはいないのでしょう。
そう言う展では、相変わらず未開の土地なのだと思います。
こういう場所への旅行ですから、この程度のことは最初から覚悟していました。
命を落とさず五体満足で帰ることが出来れば「問題ない」はずですね。