井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

武利岳(1,876m)

2008-08-31 22:07:41 | ニペソツ山・中央山系の山
8月はお盆やトマトジュース作りに時間を取られ、
なかなか山へ来ることが出来ませんでした。
やっと、8月最後の週末、30日の土曜日から31日の日曜日に
山へ来ることが出来ました。

当初の計画では、30日の土曜日に網走管内にある武利岳へ登り、
31日はその隣にある平山からニセイカウシュッペ山を登るつもりでした。

30日の早朝札幌を発ち、武利岳の登山口に着いたのは
8時40分でした。

この登山口には神社があり、まずは登山の安全をお祈りします。
       
丸太を組んだ鳥居の奥に小さな社があります。

この登山口には車が10台は楽に止まれる駐車場があります。

天気は曇りです。
曇りというよりは雲の中といった感じですが
降ってはいないので、とりあえず準備をして登ります。

急な林道を歩いていくと20分ほどで登山道になります。
この地点が1合目です。
ここから山頂まで、3,850mと書かれた標識があります。

登山道は下草も適度に刈り払われ歩きやすいので
ドンドン先を急ぎます。

2合目の標識を過ぎた当たりで雨が降ってきます。
強い降りとなってきたので雨具を着て様子を見ます。

15分ほど木の陰で雨宿りをしていたのですが
雨は本降りとなって、止む気配がありません。

やむなく、今日はここで引き返すことにしました。

登山道を雨水が流れていきます。
40分ほどで登山口へ戻ります。

さて、さて、今晩は丸瀬布町のいこいの森で
キャンプをする予定でしたが、この雨の中で
キャンプをする気にもなれず、温泉へいくことにしました。

そこで思い出したのが瀬戸瀬温泉です。
この温泉は、素泊まりの宿として先日の新聞で紹介されてました。
私が子供の頃、スキーに来たことのある懐かしい温泉です。
今晩の宿はこの温泉にすることにしました。
    
建物は古いのですが、お風呂はなかなか素敵です。
何といってもお湯がいいのです。
透明なお湯を身体にかけると肌がスベスベして
気持ちがいいのです。

宿代は3,500円(消費税別)で、素泊まりのみです。
自炊用の台所があるので、今晩食べるために用意してきた
食事をここで作ります。

部屋にはいるとまずは濡れたものを干して一息つきます。

あとは温泉に入ったり、テレビを見てダラダラと過ごします。

音更山(1,932m)・その4

2008-08-06 22:33:04 | 大雪山系の山
昨晩はウトウトして寝ていました。
気になるのは雨の降り方でしたが、12時頃には
ほとんど降っていなかったようです。
その代わり強い風が吹いていました。
十勝側からゴーッという音が聞こえてきます。
その音が尾根を越え、私達のテントの上を抜けていきます。

でも、このテントサイトは風が直接当たらないので
テントの屋根が少しバタバタするくらいで終わります。
西の風が南に回ってきたのがテントに吹き付ける風で分かります。

まだ暗いのですが、チュンチュンと鳥の声が聞こえてきます。
雨も降っていないし風も治まったようです。

4時になると隣のテントの人達も目を覚ましたようです。
私達も起きて朝食の準備をします。
朝食はラーメンの中に野菜とお餅を入れたものです。
ほとんど定番となった朝食です。

出発の準備を終えてテントの外へでると目の前にユニ石狩岳が
雲の合間から顔を出しています。
      
 最初は山頂部が少ししか見えなかったのですが
ドンドン雲が切れてきます。
天気が回復してきたのでしょうか。

5時20分、テントサイトを出発します。
               
    ブヨ沢のキャンプサイトです。
   奥に見える白いテントが私達のものです。
   手前にいる方達が、後から来た人達です。
テントの外へでたとたん、蚊の群れに囲まれます。
その蚊の群れを帽子で振り払います。

まずは目の前にあるコブ山を越えなければなりません。
体調はいいようです。
下草もあまり濡れていません。
昨晩の風が振り払ったのでしょう。

コブ山の上に来ると目の前にニペソツ山が見えています。
     
最初見たときにはニペソツの頂がはっきりと見えていたのですが
ミルミル雲が低くなってきてアットいう間に頂を隠してしまいます。
石狩岳の西側にあるジャンクションピークとのコルにも
低い雲が西から流れてきます。
どうやら天気は下り坂のようです。

コブ山を越えて音更山の方を目指して歩いていると
音更山から石狩岳がはっきりと見えています。
          
        正面の尾根を登って肩に着き、左手に歩くと山頂です。


右手の尾根を歩き、正面が石狩岳です。

音更だけの肩にたどり着いた頃には辺りがすっかり雲の中です。
山頂に着いたときには雲だけでなくて風も強くなってきました。

写真に写っている人達は、昨晩一緒にテントを張っていた人達です。
山頂には6時50分、到着です。
ここまで約1時間半ほどです。

山頂は風が強いのですぐ横にあるハイ松に中へ入って休みます。
風だけでなくて雨も降ってきます。
視界がドンドン奪われていきます。
この様子では、石狩岳へ行っても眺望が望めないので
音更山から引き返すことにします。

登ってきた道を風に吹かれながら下ります。
ブヨ沢のキャンプサイトに近づくと風が少し治まってきます。
8時30分、ブヨ沢に戻りました。

ここでテントを撤収して下山します。
今朝は顔を出していたユニ石狩岳も雲の中です。

9時10分、十石峠に着きます。

しばらく下って沢水が汲めるところで昼食の休憩を取ります。
雨が止んでいるので、雨具を脱いでゆっくりします。
朝から十分な休憩を取っていなかったので、
沢水を飲みながら、のんびりします。

11時50分、登山口へ着きました。

ここから層雲峡へ行って温泉にはいることにしました。
「大雪の湯」がお気に入りなのです。
料金は6百円、露天風呂もあります。
昨日からの汗を流してさっぱりしてから札幌へ向かいます。

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 どうも最近の週末は天気が良くありません。
月曜日になると天気が回復しているという皮肉な
巡り合わせになっています。

 でも、今回はテントを担いで1泊用の荷物を持っての
山行でしたが、十分に歩けたので、それが確認できただけでも
自信となりました。
次は数泊する縦走を計画しようと思っています。
一歩、一歩を確実に歩み、スキルをアップさせるつもりです。

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音更山(1,932m)・その3

2008-08-05 21:24:14 | 大雪山系の山
ブヨ沢キャンプ場にテントを張って中でホッと一息ついてると
雨音が強くなってきます。
どうやら、予定通り雨が降る前にテントが張れたようです。
でも、まだ午前10時です。

朝早く札幌をでてきたので昼食を取った後は一眠りです。
テントにはじける雨音を聞きながらの一眠りは最高の気分です。

ウトウトいていると人の声がします。
どうやら、お仲間の登場です。
2人の声がしています。
テントの中から話しかけると、十勝側から登ってきたようです。
この後は石狩岳を越えて化雲岳を経由し天人峡へ降りるか、
表大雪まで行くか、五色岳辺りで考えるといっています。

16時になりましたので久しぶりに天気図を書くことにしました。
NHK第2放送にチューニングします。
今回はラジオと天気図用紙を持ってきています。
天気図の記入は、今年になって何度か練習しました。
高校時代に覚えた記入方法ですが、忘れないものですね。
昔に比べるとアナウンサーの声もゆっくりと聞こえます。
気のせいでしょうか?

完全とはいきませんが、それなりにアナウンサーの声を拾いながら
天気図用紙に記入していきます。
一瞬迷うのは風向の西南西、西北西、東南東、東北東などですが
それ以外は何とか追いついて記入していきます。

書けた天気図を見ると北海道を斜めに停滞前線が横断しており
明日の天気もあまり良くないようです。

後はまたダラダラとして時間を潰します。

早々、このキャンプ場は150mほど下ったところに水場があります。
暗くなる前に水を汲みに行きます。
雨が小降りになったところで行ったのですが、
水場までの道は急な上に笹が覆い被さっているところもあり
なかなか、大変でした。

でも、水も汲んでしまったので、これで明日の朝まで
テントの中でゆっくり出来ます。

夕食を食べてからは、ひたすら寝ました。
明日の朝の天気が少しで良くなっていることを祈って!

音更山(1,932m)・その2

2008-08-04 21:35:15 | 大雪山系の山
8月2日(土曜日)、まだ薄暗い札幌の町を4時に出発します。
6月にはこの時間にはすっかり明るい空だったことを思うと
季節は夏になるところですが、日の出の時間を見ると
確実に秋の気配を感じます。

天気予報では、今日は昼から雨となっています。
ですから、早めにブヨ沢のキャンプ場まで着きたいと思い
早立ちすることにしたのです。

順調に層雲峡を過ぎ、大雪湖の上を走り、由仁石狩林道の
入り口に着きました。
この入り口のゲートは鍵が掛かっています。
上川森林管理事務署から事前にキーナンバーを聞いていますので
ゲートを開けて林道へ入ります。

     
ここから約4キロほどで登山口となります。
林道はよく整備されているので快適なダートコースです。
道の真ん中に黒い塊がありました。
後で分かったのですが、この塊はヒグマの糞だったようです。

10分ほどで登山口に着きます。
     
この左側が駐車場になっています。
     
詰めると10台は駐車が出来そうです。

7時30分、いよいよ出発です。
厚い雲がすぐ頭の上にありますが雨とはなっていません。
久しぶりに1泊用の荷物を背負っての登山です。
今回の山行はこの荷物の重さにどのくらい耐えることが出来るか
を確認することが課題です。
私にとって大事な山行です。

2度ほど丸太を数本組み合わせて造った橋を渡ります。
ここからは由仁石狩沢の右岸を登っていきます。

8時10分、40分ほどで「鳴兎園」と綺麗な標識がある
岩が積み重なった上を綺麗に苔が覆っている場所に着きます。
     

どうやら、ナキウサギがいるようです。

           

この辺りで雲の中に突入です。
霧雨のようなガスの中へ入っているので雨具を着ます。

左側の斜面に大きな岩が崩れ積み重なった場所がでてきます。
沢の様子も狭くなり積み重なった不安定な岩の上を登っていきます。
        

登山道がハイ松帯の中をジグザグに切って歩くようになると
もうすぐ十石峠(じゅっこくとうげ)です。
      
     (この写真は、次の日に写したものです。)

9時10分、十石峠に着きました。
峠は風が強く、霧雨が降っています。
メガネが曇って辺りの様子がよく見えません。
ハイ松の陰で休みます。

ここからブヨ沢キャンプ場まで、3つほどのコブ山を越えなければなりません。
一休みしたので、先を急ぎます。
まだ霧雨ですが、すぐに本降りになるのは目に見えています。

急な斜面を重い荷物に喘ぎながら登りますが、
思ったより快調に登れます。
普段のトレーニング効果が出ているのでしょうか?

3つのコブを登り少し長い下り坂を歩いていくと
目の前に小さな沼が見えてきます。
この沼がブヨ沼です。

沼の手前を右側に曲がると目の前に砂礫の広場があり
ここがブヨ沢キャンプ場です。

10時、ブヨ沢キャンプ場へ着きました。
誰もいませんので、一番いい場所と思える場所にテントを張ります。
テントを張っているといつの間にか回りが蚊でいっぱいです。
私達の顔めがけて一斉に攻撃してきます。

テントを立てる作業に追われている間に額や頬など
瞬く間に数カ所ずつ刺されてしまいます。
テントを立てると、蚊の攻撃を避けるために
一目散に避難します。

テントの中へ入り込んできた蚊を退治して、
ホット一息です。





音更山(1,932m)・その1

2008-08-03 19:54:49 | 大雪山系の山
8月2日から3日にかけて1泊2日で石狩岳、音更山へ登りに行って来ました。

上川側からユニ石狩川をさかのぼり十石峠経由で
ブヨ沢キャンプ場で1泊して、次の日に石狩岳まで
往復するという計画です。

結果から書きますと、天気が悪かったので石狩岳は断念して
音更山から引き返してきました。

行く前から天気予報は悪かったのですが、
ユニ石狩川の登山口あたりで既に厚い雲がかかっていました。
まずは雨が降ってなかったので登ることにしました。

しかし、次の日、朝早くは曇り空で石狩岳も見えていたのですが
ドンドンと雲が厚くなり、音更山は雲の中。
その結果、石狩岳を断念したということです。

詳しくは明日以降に書きます。