井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

上美生のパン屋さん

2008-07-25 20:44:38 | 日高山系の山
上美生を通ったときにパンのいい匂いがしてきました。
「パン工房カントリーブラン」というパン屋さんでした。
お店の中には、かなりの種類のパンが並べられていました。
カレーパンを食べましたが、美味しかったです。

ネットで検索してみるとなかなか評判のいいパン屋さんでしたので、
十勝幌尻岳に登った帰り道にでも、ぜひ買ってみてはどうでしょうか。
店の中には若い人達が3人ほどいました。
この人達が作っているようです。

お店の中で食べることも出来るようです。
上美生の町は小さな町ですので、お店の場所もすぐ分かると思います。

伏見岳(1,792m)

2008-07-24 21:52:47 | 日高山系の山
6月20日(日曜日)、朝5時にベットを抜け出して出発の準備をします。
相部屋ですので他の人が目を覚まさないように気を付けながら
ベットを整理して荷物を部屋の外へ出します。

1階にある食堂へ荷物を運びます。
食卓テーブルにポットを用意してくれているのでそのお湯で
カップ麺を作ります。
朝食はカップ麺にパンです。

朝食を済ませると玄関先にあるバイクを道路へ動かします。
荷物を積んでからそっとエンジンをかけます。
天気は曇り空ですが、空気が冷たくて気持ちがいいです。

さあ、ここから伏見岳の登山口を目指します。
まずは上美生に向かいます。
この辺りは碁盤の目に道路が広がり、その道路のほとんどが
舗装されているので標識を見逃すととんでもない方へ行ってしまいます。

上美生に来ると伏見岳の標識を見つけます。
その標識にしたがってドンドン走ります。
やがて舗装路と別れて砂利道の林道を走ります。
砂利の深いところがありハンドルが取られそうになるので
ゆっくりと走ります。

右手に赤い屋根の建物が見えます。
車が止まっており、その横で椅子に座ってコーヒーを飲んでいる人がいます。
どうやらこれが伏見小屋のようです。
ほどなく、登山口に着きます。
20台は止まれるかという広い駐車場の奥に登山口が見えます。

   
既に10台ほどの車が止まっています。
一番奥の登山口前にバイクを止めます。

入林届けを書いて、6時25分、登山開始です。
   
登山道は下草が刈り払われており足元も濡れることなく
快適に歩くことが出来ます。
左手から小さな流れが登山道を横切ります。
そこに丸木を数本束ねた橋が架けられており、
ここが水場のようです。

ここから、ジグザグに登山道を登っていきます。
辺りは一面ガスの中ですので、空気がひんやりして
気持ちよく歩けます。

所々に芽室山の会が作った標識が掛かっており安心して歩けます。
急な尾根への取り付きを登っていくとやっと傾斜が緩くなってきます。
それを詰めたところに5合目の標識があったので休みます。
7時27分になっていました。
約1時間でここまで歩いてきたことになります。

ここからは尾根に沿ってドンドン高度を稼いでいきます。
上に登るにしたがってガスが濃くなってきます。
霧雨のようになってきたのですが、林の中ですので
そのまま歩いていきます。

上の方から下山する人達が数組降りてきます。
山頂は小雨のようになっており眺望もきかないので
早々に降りてきたようです。

ハイ松が姿を現してきます。
昨日登った十勝幌尻岳と同じようにハイ松がでてくると
山頂はもうすぐです。

8時30分、山頂に着きました。

    
天気待ちをしている人がいましたが、どうも今日は無理のようです。
私もヤッケを着て少し待っていましたが、ガスがドンドン濃さを増し
小雨模様となってきたので、下山することにします。

下山するとなると足も軽くなりドンドン下ります。
5合目の手前で10~12人の団体が登ってきます。
前後にガイドらしい男の人が付いていますが、メンバーはほとんど
50代以上の女性です。

話をすると東京から来ているツァーのようです。
伏見岳から北戸蔦別岳まで行くようです。

私にとって日高は遙かなる山です。
でも現実は、このようにツァー客がドンドン入る山になっているようです。
日高にはこんなに簡単にはいってほしくない!
ツァーではなく、自分達の力で登ってほしい!
こんな考え方は、古いのでしょうか?

日高の原始性が失われていくような気がして
下山は暗い気持ちになってしまいました。

十勝幌尻岳(1,846m)

2008-07-23 21:13:42 | 日高山系の山
7月19日(土曜日)、朝5時に札幌を出発する。
今回も登山口まで10キロほどの林道を走るので、
それも楽しみ加えるためオフロードのバイクで行くことにしました。

鉛色の空模様の中、まだ、静かな町の中を走ります。
途中、日高町の道の駅で一休みする。
駐車場には朝早くから車が溢れている。
バイクも3台ほど止まっている。

ここから日勝峠を越えて清水町へ入りますが、昔住んでいた
知識を総動員して裏道を走ります。
芽室町にある新嵐山荘の脇を走るあたりで走行距離が
2百キロを超えてしまう。
セローは250キロほどしか走れないのでガソリンを
補給しておかなければ安心して登山口へは行けません。
林道でガス欠などを起こしては大変です。

中札内町のガソリンスタンドで給油して登山口へ向かう。
まずは拓成湖を目指して走っていると、今晩泊まる予定の
ユースホステル前を通る。
そのまま走ると戸蔦別川に架かる橋があり、その橋を渡ると
すぐに右手に十勝幌尻岳の標識を見つけたので、
右折して上流へ向かって走る。

ここからは砂利道のダートコースとなります。
砂利道を快適に走っていくが、この道を走るのは30数年振りの
ことなので登山口へ着くまでは慎重に走ることにします。

左手にオビリネップ川の標識を見つけたが通り過ぎてしまう。

    
日高幌尻岳の標識が無かったので、この左折地点を通り過ぎてしまい
トッタベツヒュッテの裏まで来てしまう。
トッタベツヒュッテまで来て、来すぎたことに気が付いた。
折り返して、オビリネップ林道を登っていく。

9時35分、十勝幌尻岳の登山口へ着く。
5~6台止まれる駐車場には2台の車が止まっている。
1台の車は老夫婦が荷物をまとめているところでした。

宇都宮から来ているご夫婦で、話を聞くと、
「登山道は、沢道は岩が滑るし、尾根に入ると下草がすごく
コースが分からないので戻ってきた。」という。
毎年、北海道の山を登りに来ていると話してくれる。

   
さっそく、登山準備をして入林届けを記入する。

9時45分、林道のような道を歩き出す。
ここまで、4時間半ほどのバイクツーリング、登山口に着くまでに
一仕事終えたようなものですが、気を取り直して歩きます。
空は曇り空、まずは、ゆっくりを心がけて歩きます。

数百メートルで林道から沢道になります。
下草も丈があり、確かに登山道が分かりずらそうですが、
落ち着いてみていくとどうってことはありません。
でも、岩をよく見ると苔がむしており、滑ります。
慎重に歩きます。

2度ほど丸木橋を渡り、オビリネップ川の左岸を登っていきます。
渡渉するところや水際を歩くところがありますが、滑る岩に気を付けながら
高度を稼ぎます。

40~50分ほど歩くと2本の沢に挟まれた場所を通り抜けると
やっと尾根への登り口です。

急な斜面を登っていくと辺りが薄いガスに覆われてきます。
回りはうっそうとした森林です。
ジワーと噴き出た汗が額からしたたり落ちてきます。
尾根道は、確かに笹が登山道を塞ぐように伸びているところがあり
道が分かりずらくなっているところがあります。
でも、落ち着いて見るとそうでもありません。

上の方から鈴の音が聞こえてきます。
2人の男性が降りてきます。
少し話をすると、岩手県から来ているようです。
今回は富良野岳からトムラウシ山まで縦走して、
ここへ来たと話してくれます。
この男性達がもう1台の車の人達です。
この人達が下山したということは、この先は、私一人ということです。

11時20分、ちょっと一休みします。
結構急な道が切れ目無く続いているので、休むタイミングが
なかなか見つけられませんでした。

深い林の中を歩いていくと上からお日様が顔を出してきます。
どうやら雲の中を抜けたようです。

道が狭い尾根状になるのですが、急なことには変わりが無く
きつい道が続いています。
やっとハイ松が顔を出してきます。
でも樹木のため回りの景色がよく見えません。

高度計が1,600mを指す辺りで完全にハイ松帯となります。
しかし前方は雲中です。
12:30分、疲れたので一休みします。

この辺りでやっと高山植物が顔を出してくれますが、
ずいぶんと数が少ないです。
     

            

花に癒されて腰を上げると15分ほどで山頂に着きました。
    
山頂は標識もなく1本の棒が立っているだけでした。
楽しみにしていた眺望はゼロです。
回りの山々は全て雲の中です。
でも、上空からはさんさんと太陽が降りそそいでいるのです。
     
山頂で休んでいると雲が少し流れて、登ってきた尾根が顔を出します。
    

山頂にある大きな岩に慰霊の碑文が埋め込まれています。
   

山頂までほとんど休み無く歩いて約3時間です。
このツケが下山にやってくるとは思いませんでした。
それは、しばらく振りにうち太ももの筋肉が攣ってしまったのです。
ふくらはぎによく起こるこむら返りのように筋肉が硬直して
痛くて曲げることも出来ません。
しばらくはさすったりゆっくり膝を曲げたりして、太腿のご機嫌を取ります。
やっと落ち着いたので、だましだまし下山します。

ゆっくり足に負担をかけないように下っていくと落ち着いてきたようなので、
時間も遅いこともあり、ガンガン下ります。

14時55分、約2時間で登山口へ戻ります。

車が1台止まっており、2人の男性がテントを立てています。
それぞれ1人用のテントを立てていますが、最近はパーティーとして
登山するときでも別々に寝るのでしょうか?
ちょっと意外でした。

バイクにザックを積んで、今晩の宿へ急ぎます。
林道のあちらこちらに車が止まっています。
どうやら釣りに来ている人達の車のようです。
戸蔦別川は、釣り人にとってもいい川のようです。

帯広八千代ユースホステルまでは20分ほどで着いてしまいます。
朝5時に札幌を発って来た、長い一日がやっと終わりました。
全身汗でずぶ濡れですので、早くお風呂に入りさっぱりしたいです。




この3連休(海の日)は・・・

2008-07-21 21:44:02 | 日高山系の山
この3連休は日高へ行って来ました。

私にとって日高山脈は遙かなる山でした。
私が山を始めていた頃の日高は、一部のエキスパートしか
登ることの出来ない山でした。

基本的に登山道がほとんど無いので沢登りが中心となっていました。
ですから基本的に岩・沢登りの登坂技術が伴っていない者は
登ることが出来なかったのです。

今は、登山道が整備された山もあります。
今回は、そんな登山道が整備されている山の中から、
とりあえず北日高の展望台といわれている十勝幌尻岳(1,846m)と
伏見岳(1,792m)の2山を登りに行きました。

天気予報は、両日とも曇りとあまりよくありません。
しかし、山の天気は現地へ行ってみないと分からないところがあります。
19日(土曜日)は札幌を朝早く発って十勝幌尻岳に登り、
その晩は帯広市八千代にあるユースホステルに泊まります。
20日(日曜日)は、日高幌尻岳の北側に位置する伏見岳へ
登って、そのまま札幌へ帰って来るという計画です。

残念ながら、どちらの山も眺望がゼロで北日高の山々を堪能することは
出来ませんでした。
また、来なさいということでしょう!

登山の様子は、明日以降書いていきたいと思いますが、
十勝幌尻岳の登山口から20分ほどという好立地にあるユースが
「帯広ユースホステル」です。

     
建物も新しく、何よりご主人始めユースの皆さんのホスピタリーティー
溢れる接客に家族的な雰囲気が感じられます。
ぜひ、利用してあげてください。
回りは十勝が誇る畑作地帯です。
天気が良ければ満天の星も楽しめると思います。
登山だけでなく、すぐ近くの拓成湖ではカヌーも楽しめるようです。
小さなお子さんのいる家族で宿泊している人達もいました。

ぜひ、十勝を堪能したい方々のご利用をお願いします。

( ちょっと、宣伝が過ぎたでしょうか?
 でも、今年のユースホステルの一覧表を見ると
 ほんの数年前に泊まった宿が廃業しているのです。
 こんな宿が3軒もありました。
  私は、ユースがこれからの宿として見直されるときが
 来ていると思っています。
 若い人達だけでなく、高齢者も遠慮なく泊まってほしいと
 思っています。
  ・ 低価格(1泊2食付きで5千円~6千円)
  ・ 旅の情報が満載
  ・ 家族的な食事
  ・ お客同士のコミュ二ケーション
  ・ お酒は自由に飲めます。
  ・ ミーティングは強制されません。
 一度泊まってみると、その良さにきっと気が付いてもらえると
 思っています。)

ぜひ、大雪山へ!

2008-07-17 20:33:04 | 大雪山系の山
今週末は海の日があるので土曜日が休みの人は3連休となります。
今週末も大雪山の花々が見頃だと思います。
皆さん、ぜひ大雪山へ足を運んでください。

銀泉台の登山バスは午前中に1便、午後から1便ですが
それを使っても十分に楽しめます。

沢山の方がバスを利用しなければ、この路線もいずれは
廃止となってしまいます。
私が銀泉台から層雲峡へ乗ったときは私達を含めて
6人しか乗っていませんでした。

既に、層雲峡から高原温泉、上川町から愛山渓のバス路線が廃止しています。
ただ、高原温泉は9月になると紅葉見物の登山客が沢山はいるので
交通規制が敷かれるために大雪湖からシャトルバスが走っています。

自家用車で登山口から登ってまた同じ登山口へ帰ってくる。
それはそれで楽しいと思いますが、大雪山の魅力は広さにあります。
それが実感できるのは縦走をすることです。

たとえば愛山渓から定山渓、黒岳からトムラウシ山を越えて東大雪荘まで、
愛山渓から銀泉台、沼ノ原から表大雪、石狩連峰から表大雪、
大雪から十勝岳への縦走など、1泊程度の短いコースから4泊程度の
長いコースまでいろいろなコースを選ぶことが出来ます。
一番ポピュラーなのは旭岳から黒岳の間を縦走することです。
お鉢平を半周するコースは昔から大雪銀座といわれていました。

そういうコースが幾つも取れるのが大雪山のいいところです。
その時には、ぜひ、公共交通機関も利用してやってください。
そうすることによって、バス路線が残っていけるのだと思います。

皆さん、よろしくお願いします!

大雪山(黒岳(1,984m)から赤岳(2,078m)へ)・その4

2008-07-16 20:47:53 | 大雪山系の山
11:35分、白雲岳の山頂を後にして岩場を下ります。
20分ほどで白雲分岐に着くと沢山の人が昼食を取っています。
どうやらツァーで来ている団体のようですが、
インスタントラーメンを作っている人、
尾西食品のアルファー米のご飯を食べている人などいろいろです。
昼食は個人で用意しているようです。

ここから赤岳の山頂を目指して歩きます。
少しずつ雲が低くなり暗くなってきます。

13:05分、赤岳山頂に到着です。
赤岳の山頂は沢に突き出た岩の塊です。
山頂というイメージで見ると「どこが?」というよう場所で
がっかりさせられます。
天気を気にしながら、その岩に上がっただけで
すぐに銀泉台を目指します。

第4雪渓を降りようとしたとき雨が降ってきます。
強い雨になりそうですので雨具を着ます。
雪渓の残り方は例年に比べると数段少ないようです。
雪渓の横にある登山道がほとんど顔を出しています。

雪渓を降りたところで雨が止んでしまいます。
これで雨が終わったと思い雨具を脱いでしまいます。

コマクサ平で写真を撮るつもりで下っていたのですが、
ちょうどコマクサ平に差し掛かったときにまた雨が強く降ってきます。
あわてて雨具を着ます。

コマクサ平は本当にその名の通り一面にコマクサが咲いています。
     
     この程度の花の塊が一面に咲いています。
数枚写真を撮ったのですが、雨の中でしたので暗くていい写真が
無かったのです。

降ったり止んだりの小雨の中を歩いて第1花園に着いたとき
前方からツァーの一行がやってきます。
横に避けて待っていると、ガイドに人が2グループに分かれて
40人ほどいますと教えてくれます。

既に2時30分ほどになっていましたので、
この時間から赤岳山頂は
無理だと思います。
そうするとこの人達はどこまで登るつもりなのでしょうか?
コマクサ平まで行くつもりなのでしょうか?
それも無理のような気がしてしまいます。

第1花園を過ぎて銀泉台が見えてきたあたりで、強い雨が降ってきて
さらに、いきなり稲光がすぐ上を走ります。
雨がドンドン強さを増してきます。

既に林の中に入っているので雷が鳴ってもあまり気にならなかったのですが
稲光と雷鳴が間隔を狭くしながら鳴り響きます。
道の横に生えているフキの葉っぱを取って傘代わりにして
銀泉台へ急ぎます。

14:50分、雨の中を銀泉台に着きます。
森林管理事務所の事務所に雨宿りをお願いします。
雨の強さは変わないのですが、雷鳴が少しずつ遠くなっていきます。

層雲峡へ行くバスは15:30分に発車するのですが、
まだ着いていません。

管理事務所にいた若い人と話をすると、コマクサ平のコマクサを
盗掘されないように監視員が常駐しているようです。
私達が通ったときは雨が降っていたので、監視小屋に避難していたのか
姿が見えなかったことなどを話して、最近の登山道のことなど
情報をもらいました。

15:15分、バスが来たようですので、雨宿りのお礼を言って
バスへ乗り込みます。

後は層雲峡で温泉に入り、汗を流して札幌へ帰るだけです。

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 次の日の新聞に十勝岳連峰の上ホロカメットク山登山道の
安政火口下の沢に土石流が発生したと報道されていました。
この地点は昨年11月に雪崩により4人が死亡した付近のことです。

 土石流の発生時間が15時15分頃のようですので、
私達が第1花園を降りているあたりから雷と共に降った強い
雨が十勝岳の方も同じように降ったようです。
この強い雨が土石流を誘発したのでしょう。
幸いなことに被害を受けた人はいなかったようです。

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大雪山(黒岳(1,984m)から赤岳(2,078m)へ)・その3

2008-07-15 21:38:27 | 大雪山系の山
北海岳を後にして白雲岳へ向かいます。
白雲岳へは北海平をゆったりと登ったり下ったりしていきます。
しばらく歩くと雲の合間から岩が累々と積み重なった白雲岳の山頂が見えてきます。

累々と積み重なった岩山の右端が山頂なのですが、
白雲の分岐は左手にありますので、ぐるっと一回りするように
白雲岳の山腹を回り込むようにして左手へ進みます。

正面に烏帽子岳が見えてきます。
       
      手前に残っている雪渓はかなりの厚さがあります。
     谷間のため風が死んで吹き溜まるのでしょう。

1時間ほどで白雲の分岐へ着きます。
この分岐は十字路になっています。
真っ直ぐに進むと白雲岳の石室があり、その先は忠別岳からトムラウシ山を
経由して十勝岳へと続く主稜線です。
右手に曲がると白雲岳の山頂です。
そして左手へ進むと赤岳、緑岳へ行く道となります。

私達は左手に曲がり白雲岳の山頂を目指します。
岩だらけの登山道を進むと突然だだっ広い平原が目の前に現れます。
まるでサッカー場のような緑一面の平らな場所です。
この右手は岩が積み重なっています。
一番奥が白雲岳の山頂です。

11:35分、白雲岳の山頂です。
   
この山頂から忠別側の源流部が一望できるのです。
    
   スカイラインの奥、雲に隠れていますが旭岳が少し見えます。
  忠別側の沢沿いに残る雪渓が横縞となり、独特の景観を作っています。
  私はこの景色が大好きです。
  緑と白い色、広さと奥深さが感じられ、さらに左手に目を転じると
  いくつかの沼が点在しています。
      
   さらに左へ目を転じれば、遙か彼方にドッカリとした山容を見せる
  トムラウシ山が見えるはずなのですが、今日は雲に隠れています。
   わずかに高根ヶ原の一部が見えるだけです。
     

 白雲岳の山頂で昼食を取りゆっくりと時間を過ごしていると
ゴロゴロと黒岳の方から雷の音が聞こえてきます。
空を見ると真っ白な雲がモクモクと湧き上がっています。
積乱雲です。

黒岳の方が黒い雲に覆われこちらの方へ広がってきます。
赤岳へ向かうことにします。   

大雪山(黒岳(1,984m)から赤岳(2,078m)へ)・その2

2008-07-14 21:08:03 | 大雪山系の山
山頂は次々と登ってくる人で一杯になってきます。
眺望も望めないので黒岳石室へ向かいます。
山頂から30分ほど下ったところに有人の避難小屋となっている
黒岳石室があります。
この小屋は宿泊できますが有料です。
大雪山では唯一小屋番が常駐(6月から9月まで)している小屋なのです。

この小屋へ向かう登山道の両側は高山植物のお花畑となっています。
    
    ツガザクラです。
                   
                   チングルマです。

これらの花々を楽しみながらガスの中を下っていくと30分ほどで
黒岳石室へ着きました。

この佇まいは昔のままです。
写真には写っていませんが、左端には立派なログハウスが建っています。

ここからコースが二つに分かれます。
一つは北鎮岳へ向かうコースです。
もう一つは私達が行こうとしている北海岳へ向かうものです。
どちらを選んでもお鉢平を1周することができます。

北海岳へ向かって歩いていると登山道の両側には高山植物が
今を盛りと咲き誇っています。
ツガザクラにしてもチングルマにしてもその群落の規模が
他の山にはない規模なのです。
その花を楽しんでください。


  一面、チングルマで一杯です。

     

           

     

           

     



黒岳の石室から15分ほど歩くとお鉢平から流れてくる赤石沢に着きます。
この沢を渡らなければなりませんが、徒渉地点には蛇篭が作られており、
その蛇篭が沢水から10センチほど顔を出しているので靴を濡らすことなく
渡りきります。

ここから北海岳までは少し登らなければいけません。
少しずつガスが晴れてきています。
左手を見ると烏帽子岳が顔をのぞかせています。
   
どうやら天気は回復してきているようです。
北海岳からお鉢平が見られるといいのですが・・・・
お鉢平の広さを見ると、「大雪山に登って山の広さを知れ!」といわれる
その言葉が実感できるからです。

10:15分、北海岳に着きます。
雲がドンドン流れており、硫黄のニオイがプーンと鼻を突いてきます。
ほどなく、お鉢平が顔を出しました。
     

             
正面には北海道第二の高さを誇る北鎮岳が見えるはずですが
残念ながら、雲の中です。
でも、このお鉢平を見ることが出来ただけでも満足です。

この景色を後にして、次の目標である白雲岳を目指します。

大雪山(黒岳(1,984m)から赤岳(2,078m)へ)・その1

2008-07-13 22:16:23 | 大雪山系の山
6月12日(土)、大雪山へ出掛けました。
今回は高山植物の花々を楽しみながらのんびりと高原歩きです。

ご承知のとおり大雪山は旭岳を最高峰とする複合体となる火山性の
山の総称です。

各登山口からこの高原地帯まで登り切るには大変なのですが
今では、旭岳にはロープウェイがあり、今回登る黒岳にも
ロープウェイで5合目まで行くことが出来ます。
さらに、リフトで7合目まで行くことが出来るため
山頂へは約1時間ほどで登ることが出来る
お手軽な山となっています。

札幌を4時にでます。
ここから高速道路を使い上川町で高速を降りて約30分ほどで
層雲峡に着きます。

ここからロープウェイとリフトを乗り継ぎ、黒岳へ登り
お釜といわれている大きなカルデラを時計回りに3分の1周して
北海岳へ行きます。
ここから、白雲岳に登り赤岳経由で銀泉台に降りて
バスで層雲峡へ戻るというのが今日のコースです。

天気予報は曇りということですが、北海道の屋根といわれる
大雪山です。
どんな天気になるかは行ってみなければ分かりません。

層雲峡へ6時40分に着きます。
気になる天気は曇りです。
山の上を見ても雲の中に隠れています。
6:50分発のロープウェイに乗ります。
お客さんは私達以外には1人しかいません。
5合目の駅に着いたときには一面ガスの中です。

ここからさらにリフトを乗り継ぎます。
このリフトは冬にはスキー客を乗せているのですが
夏の間はリフトの高さを半分にして観光客を運んでいます。
ガスの中をのんびりとリフトに揺られて7合目を目指します。
地面には高山植物が咲いています。
名前を書いた札が添えられています。

7合目でリフトを降りて登山届けをするために森林管理事務所へ行きます。
入林届けを見ると既に2組の団体を含めると既に40人は登っているようです。
私達も、準備体操をして、7:25分、登り出します。

登山道はよく手入れされています。
土留めの木材が適当に配置され、ジグザグに登っていきます。
次々と先行者を追い抜いていくと少しずつ空が明るくなってきます。

8合目を越えると時折薄日が差してきます。
希望の光が差したと思うとまたガスが濃くなってきます。
9合目を過ぎると団体に追いついてしまいますが、
先に行かせてくれます。

8:20分、黒岳の山頂へ着きました。
一面ガスの中です。
   
山頂には沢山の人が休んでいます。
この山頂に来たのは何年ぶりでしょうか?
おそらく、30年振りくらいです。
確か神社のお宮があったはずだと思い辺りを見回すと
ありました、ありました。
大雪神社です。
   
 今日の登山が無事に歩き通せるようにお祈りします。

夕張岳・花・花・花・・・

2008-07-01 21:06:52 | 芦別・夕張山系の山
今日は、夕張岳に咲く花を楽しんでください。
  

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

ざっとこんな感じの花が咲いていました。
私は花の名前がなかなか覚えられません。

写真だけお見せしますので、花に詳しい方は
自分で名前を考えてください。

これらの花は、山頂近くのガレ場から山頂にかけて
写したものがほとんどです。