井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

中山峠から無意根山へ!(札幌近郊の山)

2012-03-29 21:10:19 | 札幌近郊の山
 ピリカヌプリから帰ってきて1週間は身体が動かず、ほとほと歳は取りたくないものだと思いました。
身体全体に力が入らず、まるで自分の身体でないような日が続きました。

 その身体で、3月14日から3泊4日で奈良・京都へ出掛けてきました。
奈良での目的は、東大寺二月堂で行われる春の行事「お水取り」を見るためです。
とはいっても、実際のお水取りは深夜に行われるため夕方から行われる「大松明」を見るのが目的です。
その後は、飛鳥の巨石群を見て京都へ移動。
京都では、銀閣寺、仁和寺、竜安寺、下鴨神社、などを見てきました。
まあ、大人の修学旅行といったところでしょうか。


 さて、すっかり山から遠ざかっていましたが、3月28日の水曜日に中山峠から無意根山まで歩いてみないかとの話がSz氏からあり、天気も良さそうなので行くことにしました。

 月曜日の夜に北見山岳会のmocoさんからメールが入り、水曜日が休みなのでどこかへ行く計画があれば参加したいとのこと、さっそく、この計画がある事を話して急遽参加が決定!
3人で行くことになりました。

 3月28日(水)

 午前5時、定山渓手前にある道路情報館に集合。
ここから下山口となる無意根山の登山口、豊羽鉱山に車を1台置いて中山峠へ向かいます。

 中山峠では、除雪センター下の駐車場に車を置いて、さあ出発です。

 6:40分、まずは林道歩きでスタートです。
    
     mocoさんにSZ氏がGPSの使い方を教えているところです。

 1時間半ほど歩くと立派なアンテナがある建物に到着です。
この施設を作った時に造られた道路はここで終わりです。
    

 ここからは広い尾根を喜茂別岳目指して歩きます。
山はすっかり春です。アウターを着ていると暑いので脱いで歩きます。
雑木林から鳥の鳴き声が聞こえてきます。
    
     途中の雑木林は気持ちよく歩けます。
     しかし、所々このように木の上に積もった雪が落ちることがあります。
     頭上に仕掛けられた爆弾のようです。
     時々小さい雪の塊が落ちてくるので注意が必要です。

 雑木林を抜けると広い尾根に出ます。
この広い尾根は視界がなければ目標物がないので歩けないと思います。
しかし、今日は綺麗に晴れているのでその心配はありません。
    
     これから歩いていく山々が見えています。
     一番右端が無意根山です。

    
    ドンドン高度を稼ぎます。
 緩い傾斜の斜面です。
こんな傾斜の斜面ならスキーで滑ってもおもしろくないと思いながら登ります。

 9:55分、喜茂別岳の山頂に到着です。
    
     目の前に大きな羊蹄山が見えています。
 山頂には立派な標柱が立っています。
この標柱がなければどこが山頂か分からない山です。

 山頂は風が強いので、風に吹かれるように次の山を目指します。
何せ、今日は4つの山を登らなければいけないのです。
喜茂別岳からはシールを付けたまま降ります。

    
    喜茂別岳が遙か彼方に見えますが、どこが山頂?といった山です。

 ここら辺から見る羊蹄山は左右対称で立派です。
    

 中岳の登りの途中で昼食休憩を取ります。
11:00分、お腹がすいたので昼食にします。
すでに4時間以上歩いているのでお腹もすきます。

    
    中岳の山頂は岩が折り重なっています。

 11:40分、中岳山頂に到着。
さあ、ここから降って最後の登りとなる無意根山へ向かいます。

    
     中岳と無意根山のコルから中岳を振り返ります。

 ここから無意根山への登りがきつかったです。
しばらく振りのスキーを使ってのハイク、実は足の筋肉が悲鳴を上げています。
特に内太腿が攣りそうになってくるのです。
それを騙し騙し登るのですが、とうとう堪えきれずスキーをあきらめてシートラすることにします。

 幸いに雪の斜面はクラストしているのでツボ足でも歩けます。
ツボ足で歩くと攣りそうな太腿も幾らか落ち着いてきます。

 12:50分、ようやく、無意根山の山頂に到着です。
この山頂は風当たりがまともですので、もう少し降ったところで休むことにします。
ここでスキーを履き直して歩きます。
右手には大きな雪庇が出来ていますので注意しながら歩きます。

   
    山頂部はだだっ広い雪原です。

 左手の雪山は余市岳です。
遠くに見える日本海のさらに遠くには増毛山塊が見えています。

 ここからの行程が辛かった~ぁ!
広い雪原が続き、所々登り返しがありなかなか進みません。
後で考えがえると、シールを付けてしまえば良かったのですが、降りの斜面もあるのでシールを付けずに歩いていました。

 スキーの滑走面に雪が団子状に付いてきます。
これは、日差しで融けた雪の表面が水になりその水がスキーの滑走面に付いて雪を凍らせるのです。
この団子状の雪を時々削り取って進みます。

 14:20分、千尺高原に到着、
ここからは降るだけと思いましたが、ちょっとしたトラブル発生! 
コースミスをしてしまいました。

 尾根から降りすぎて1本隣の尾根へ滑り込んでしまいました。
沢をトラバースするのに時間が掛かり豊羽鉱山に着いたのは16:10分、3人ともヘロヘロになって到着です。

 いや~ぁ、長い1日でした!

 でも、風が強かったとはいえ天気の恵まれ最高のハイクが出来ました。
距離にして23~4キロは歩いたでしょうか?

 これで、4月初旬に挑む北日高への良い訓練が出来ました。

 最後に、ログを貼り付けておきます。
皆さんの中に興味のある方は歩いてみてください。
    

     

届かなかった!ソエマツ岳 その3

2012-03-12 20:36:20 | 日高山系の山
 3月5日

 昨夜はとても暖かく寝ることが出来ました。
雪洞の入り口をしっかり閉じたせいか寝袋の中が暖かく、時々、腕を寝袋の外へ出したくらいです。

 3時半に起きましたが、何せ雪洞の中は真っ暗です。
みんなの話を聞くと誰もが十分な睡眠を取ったようです。
さっそく寝袋をしまって食事の準備をします。
今日の出発準備は、今夜もこの雪洞で寝る予定ですのでソエマツ岳へのアタックに必要のない物は
雪洞の中へ置いていきます。

 順調に準備が進み、さあいよいよ雪洞の入り口を開けます。
天気はどうでしょうか?
ちょっとドキドキする瞬間です。

 入り口のブロックを崩した途端に明るい光が雪洞を満たします。
明るい空がポッカリ開いた入り口から見えています。
さあ、今日は頑張らなければなりません。

 外へ出るとピリカヌプリの山頂に雲が掛かっています。
風の強さも昨日とあまり変わりません。
6時少し前にソエマツ岳に向かって出発です。

 歩くにしたがってピリカヌプリの山頂に張り付いていた雲が動きます。
そして、ピリカヌプリがその綺麗な姿を見せてくれました。 
   
    ほんのりと朝日に輝くピリカヌプリです。

 十分な睡眠が取れたメンバーの意気も上がります。
   
 今日のルートは大きな雪庇がないものの所々尾根が狭いところもあり注意が必要です。

 後ろを振り返ると太陽の光が雲の合間から射しており、赤く輝くサンピラーが見えています。
   

 ピリカヌプリのコルに向かって歩いていると狭い尾根があります。
十勝側に雪庇があり十分に注意をして歩いていました。
丁度、私がトップを歩いている時です。

 私の刺したストックの右手50センチ位のところから「ズン!」という低い音と共に幅1メートル、長さ7~8メートルの雪庇が崩れました。
でも、私の歩いていたところは固い雪の斜面なので、この足元から崩れることはないと思って歩いていました。
ですから、雪庇が崩れても何の動揺もありません。
ドンドン先へ向かって歩きます。

 私達は交代でトップを変わります。
4人とも誰がトップに出ても良いだけの力量を持っています。
ですから、安心して歩くことが出来ます。

   
   晴れていた天気が微妙に曇ってきます。

 浦河側(西側)からは始終強い風が吹き付けています。
その強い風により顔の左頬が冷たくなってきます。
凍傷にならないようにジャケットのフードを深く被ります。

 いよいよピリカヌプリへの登りになります。
   
 シュカブラで固くなった雪面に苦労しますが、この辺りは広い尾根ですのでストックを使って登ります。

   
    登るに従って視界が悪くなってきます。

 いよいよ山頂下かと思うところでストックからピッケルに換えて登ります。
滑落した場合に備えたのですが、シュカブラした急な雪面はそれほど長くはありませんでした。

 8時、雪洞を出発してから約2時間で山頂へ到着です。
   
   ピリカヌプリの山頂は、On氏を除いて初めてのメンバーです。
あたりはすっかり視界が50mほどに落ちています。
風も強くなっています。

 ここで、ソエマツ岳へ進むかどうか話し合います。
この先の稜線は視界がないと歩くのが大変です。
天気予報より早く天気が崩れているようです。
停滞するとしたら、しっかりと作った雪洞があります。
食料も燃料も2~3日は十分に耐えられるだけの量があります。
しかも、時間はまだ8時なのです。

 もう少し先まで歩いてみるかという意見もありました。
でも、話し合った結果、ここから下山することにしました。
停滞するとしても、何日になるか分かりません。

 ここを冒険する必要はありません。
さあ、下山すると決めたらグズグズしている時間はありません。
直ちに下山開始です。

   
    こんな稜線を歩いてたのです。

   
 トヨニ岳は雲の中です。

 雪洞へ戻ると荷物をまとめてパッキングをします。
稜線の風は強くなってきます。
ここからは、まず、1512mまでの急斜面を登らなければなりません。
我慢の時間が続きます。

 途中で2度ほど休憩を取りましたが、稜線を十勝側に2~3m外れると風がまったく吹いていません。
風が当たらなければ暖かいくらいなのです。
気温は-3~4度でしょうか。

 午後2時過ぎにトヨニ岳の南峰下に作った雪洞に到着です。
この雪洞で休憩を取り、軽く行動食を食べて少なくなった水を作っておきます。
1人当たり500ccの水を作ります。

 ここで私とKm氏がスノーシューを付けて歩きます。
リーダーのSz氏とOn氏はアイゼンを付けたままで歩きます。
しかし、南東尾根は急な斜面です。
スノーシューを付けたまま滑ってしまいます。
それを騙し騙し降るのですが、何度か転んでしまいます。

 Sz氏達のアイゼン組は、登ってきた時のトレースを上手く使って降ります。
トレースは固くなっているのであまり沈まないのです。
スノーシュー組の方が分が悪く遅れがちになります。
とうとう我慢できなくなってKm氏がスノーシューを外してしまいます。
でも、私は頑張ってスノーシューで降ることにしました。

 2時間以上掛かってやっと南東尾根の取付点まで降りました。
時計を見ると5時近くなっています。
もうすぐ日が暮れてしまいます。

 ここからも登った時のトレースがしっかり残っています。
暗くなってくるのと競争で歩きます。

 前方に天馬街道の街路灯が見えてきます。
最後の渡渉点を超えるとここからは緩い上り坂です。
疲れた身体にこの緩い坂道が堪えます。
それを頑張って、やっと、野塚トンネルの駐車場へ着きました。
時間は午後6時になっていました。

 何と、今日の行動時間は12時間となっていました。
小雪がちらつく駐車場で車の中へザックを詰め込み、一路、「AERUの湯」を目指します。

 今回はソエマツ岳を目指しての縦走を計画していましたが、途中のピリカヌプリまでとなってしまいました。
でも、心の中に厳冬期にピリカヌプリの頂を踏めたのは評価できるかという気持ちも湧いています。

 ソエマツ岳からピリカヌプリの稜線は、夏にヌビナイから沢を登って歩くことを考えています。
それまで、この間の稜線はお預けとなります。

 最後に私達が歩いたログを貼っておきます。
    

届かなかった!ソエマツ岳 その2

2012-03-08 20:07:14 | 日高山系の山
 天井に穴の空いた雪洞は少し寒かったです。
テントの外に置いた温度計は-3~4度を示しています。
寝ている時、時折、穴を塞いでいたツエルトが風に煽られている音が聞こえていました。

 3月4日 

 今日はピリカヌプリへ向かって歩きます。
雪洞の中は暗いので時間感覚が狂ってしまいます。
4時に起きだして寝袋を仕舞います。
それから食事を取って全ての装備をザックの中へ入れて、トイレを済ませてなどと雑用を一つ一つ片づけていくと思ったより時間が掛かってしまいました。
スノーシューはこの雪洞の中にデポして、ここからはアイゼンを付けてツボ足で歩きます。

 6時過ぎに雪洞の入り口を塞いでいた雪のブロックを崩します。
何と真っ青な空が見えました。
今日は良い天気のようです。
   
    朝日に輝く主稜線です。
    この主稜線は前回歩いた稜線です。

 時折強い風が吹き抜けていきます。
   
    雪煙が巻き上がります。

 6:40分、いよいよトヨニ岳の本峰へ向かって歩きます。
といっても、本峰は直ぐそこに見えています。
   
    約10分で本峰に到着です。

 ここからまずは北峰へ向かいます。
トヨニ岳は三角点のある本峰より北峰の方が高いのです。
   
    手前のピークが北峰で中央の奥に見えるのがピリカヌプリです。
    ピリカヌプリがたおやかに翼を広げたような尾根を見せてくれます。
 
   
    雪庇に気を付けながらドンドン歩きます。

 約1時間で北峰に到着です。
   
    振り返るとトヨニ岳の本峰が遠くに見えています。

 ここから広い尾根をドンドン歩きます。
   
    この景に包まれるように歩くのは本当に幸せなことです。
そして、この光景を楽しんでいるのは私達4人だけです。
贅沢な瞬間です!

   

   

   
 
 今日は本当に良い天気です。
でも、さすがに稜線は強い風が吹いています。
この風の影響で左の頬や鼻の頭が痺れてきます。
これは凍傷の恐れがあるのでジャケットのフードを深めに被って風を防ぎます。

 1,512mのコブからはピリカヌプリが本当に大きく見えます。
でも、私の目は今夜の宿泊場所となる雪洞に適した場所を探しています。
私の目には、この1,512mの下にあるコルしかないと思っています。

 この先の稜線は細いので大きな雪庇が出来ていないようです。
急な斜面を降ってコルに達します。
ここで雪洞ポイントを探しますが、強い風が吹き抜けているためもう少し先にあるコブへ登ります。

 そこに丁度良い斜面を見つけました。
風下に回るにも雪庇が小さく雪の量も十分のようです。
(上の写真でコルから少し先にあるコブの手前が雪洞を掘った場所です。右手に灌木のある場所です。)
 
 時間はまだ11時です。
でも、この先に適当な場所はないと思います。
4人で話し合い、今日の雪洞をここに掘ることにします。
On氏がゾンデで雪の深さを測りながら最適地を探します。

 最適地が決まった後はいつものように2人一組になって掘ります。
まずはL字にステップを切り出します。
それから横穴を掘りますが、雪質は思ったほど固くないので作業はドンドン進みます。
約2時間弱でとても立派な雪洞が完成です。
   

 今日の天気を考えるとここで雪洞を掘ってしまうのはもったいないのですが、明日の天気に期待をしてゆっくり過ごすことにします。

   
   ピリカヌプリが本当に端正な姿を見せてくれています。
   この光景を十分に楽しむという贅沢な時間が過ぎていきます。

 明日は、ここからソエマツ岳に向かってラッシュ・アタックをする予定です。
今夜は十分に休養を取って明日に備えます。
 
    

届かなかった!ソエマツ岳 その1

2012-03-07 20:47:37 | 日高山系の山
 10日前の準備山行を終えていよいよソエマツ岳を目指しての縦走となりました。
今回はトヨニ岳までの行程を換えることにしました。
それは、主稜線を使っての下山は雪庇のことなどもあり荒天時には使えないこと。
それに比較するとトヨニ岳の本峰に直接登れる南東尾根を使えば荒天時でも広い尾根となっている安全なルートが確保されること。
さらに、今回はスノーシューを使って登り1泊目となるトヨニ岳にデポすることにしました。
このような理由から南東尾根を使うことにしたわけです。


 3月2日、 午後3時に札幌を出発して前回と同じ天馬街道の上杵臼にある道路情報ターミナルに1泊します。(このような利用を考えていない施設を無断で使わせてもらっています。)

 3月3日 午前4時に起床して直ちに出発準備をします。
あたりはまだ暗く今日の天気がどうなるか心配なのですが、幸いに風はあまり吹いていません。
まずは野塚トンネルの広尾側の出口を目指します。

 5:50分、野塚トンネルの広尾側の駐車場に車を止めて出発です。
今日の天気予報では晴れが期待されるのですが、空はどんより鉛色で小雪が降っています。
でも、風がそれほど吹いていないのが幸いです。

 まずは、直ぐ横を流れる沢に沿って降ります。
同じように沢に沿って降るトレースを発見。
このトレースを使わせてもらって順調に降ります。
20分ほど降ると沢を渡渉しなければなりませんが、トレースも渡渉しており先に続いています。

 結局このトレースはトヨニ岳の南東尾根まで続いていました。
南東尾根の取付点まで約1時間で歩けました。

 さあ、ここからはいきなりの急登が続きます。
今回使っているスノーシューはMSRのものです。
   

 荷物の重さに喘ぎながらも快調な登行が続きます。
林の中を抜けると細い尾根となります。
回りの木々には雪が枝の先まで付いて綺麗です。
   

 スキーで降ることを考えるとヨダレが出そうな斜面が続きます。
    

 森林限界を越えると雪庇のある斜面に出ます。
ここはスノーシューの限界に近い斜度があり、騙し騙しジグを切って登ります。
時々クラストした雪の下がザクザクの雪で足元が定まらず苦労しますが、そこは今までの経験を生かして何とか登ります。

 やっと傾斜の緩い尾根に出たと思ったら十勝側には雪庇が張り出し、細い尾根となっています。
ここは本峰に続く吊り尾根でした。
この吊り尾根の雪庇を使って雪洞を掘る予定です。

 本峰から200mほど下の雪庇の雪洞を掘ることにします。
ここまで約6時間の行程でした。

 2時間かかって雪洞を掘ります。
固い雪の層もあり手こずりましたが、何とか3人用のテントが張れるほど大きな雪洞が完成します。

 安心してザックの中を整理しようとしていると何とSz氏が雪洞の上を踏み抜いてしまいました。
この修理に約1時間かかり3時過ぎにやっとテントの中にはいることが出来ました。

 いつの間にか雪が止み青空が広がっています。

   
    夕日に染まる雪の稜線は本当に綺麗です。
この稜線を見ていると今までの疲れが吹き飛びます。

   
    前回歩いた主稜線が目の前に見えています。
この稜線を雪庇の崩壊に気を付けながら歩いたのです。

 今夜はお酒を飲んで早めに寝ます。
明日はトヨニ岳を越えてピリカヌプリへ向かいます。
良い雪洞ポイントを探さなければなりません。
天気が晴れることを祈りながら雪洞の入り口を塞ぎます。