井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

気のついたこと!

2006-10-21 22:08:22 | カイラス巡礼・旅行記
 ここからは、初めての海外旅行で気の付いたことを
いくつか書いてみたいと思います。

その1 日本人的なもの

今回の旅を通して、私がいかに日本人であるかということを
思い知らされました。
それは、日本人は相手の立場のことを考えすぎてしまうという点です。

たとえば、名前のことでも日本では「姓・名」であるはずのものを
外国では「名・姓」に置き換えていうことなどが普通に行われています。
でも考えてみてください。
中国人は他国で姓・名を逆にして伝えているのでしょうか?
韓国人は?インド人は?どうなんでしょうか?

 今回の旅では、日本語が通じないことを考えて英語で話そうとしている
自分に気がつきました。
これこそが日本人的な発想なのでしょう。

なぜなら、インド人のおばさんは堂々と私にヒンデゥー語で
話しかけてきますし、チベットの運転手さんもチベット語で話してきます。
フランス人のミッシェルも最初はフランス語で話しかけてきます。
なぜ、日本人だけが相手の言語で話しかけようとするのでしょうか。

これこそが、日本人的な思考の底にあるものの現れだと思います。
一度も日本を出たことのない私にもそういう日本人的な思考を取ることが
すでにイン・プットされているのです。

これを変えることが出来なければ、真の日本を理解してもらうことは
難しいと思いました。


その2 中国(台湾)の若者 

 バンコクの空港でトランスファーの時間潰しにワールドカップの
ライブ映像を見ていました。スイスがどこかの国と戦っているゲームです。

 この放送を待合室で見ていると私に話しかけてくる中国人(台湾)の
若者がいます。
「メイアイ・・・・」と話しかけてきたのですが、
どうやら私の隣に座っている友達と一緒にテレビを見たいので、
私に通路の向こうの席に変わってほしいと言っているようです。

 待合室でテレビを見ているのはほんの数人で、私の周りもガラガラです。
そんなところでこのように席を譲ってほしいといってくるのは失礼だと思い、
「ノー!」とだけ答え知らない顔をしています。

すると、話しかけてきた若者は私の横にいる友達の隣に座り
ノートPCを開きそれを見ながら話しています。

 中国といえば年長者を大事にする国だと思っていました。
その国の人間が、自分の欲求を満たすだけのためにガラガラの待合所で
自分勝手な考え方で席を譲らせようとする感覚が理解できません。

この中国人は私が日本人だからこのようなことを言ってくるのでしょうか?

「舐められるな日本人!」
  
こんな理不尽な要求を受けてはいけません。
 もっと毅然とした態度を取りましょう。

同時に、中国の若者!、君の国は年上の人に敬意を払う国ではなかったのか?
こんな考えしかできないと誰にも相手にされなくなるぞ!

「おごるな中国の若者!」


その3 日本人の若者

 さて、バンコクから関空までの機内でのことです。
私の後ろの席に中年の女性が座っています。
その女性が自分の子供の席のことで話している声が聞こえてきます。

子供の席が3人席の真ん中なので通路側の席に変わってもらったらどうだと
いっています。その方が、トイレなどに行くときに便利だからと話しています。
子供の声は小さくて聞き取れませんでした。

私は、小さな子供が一緒だと思ってこの話を聞いていたのですが、
関空について荷物を取るときにこの子を見ると、
何と20歳過ぎの女性ではありませんか。

20歳過ぎの女性のトイレを心配して通路側に変わったらなどという
お節介な母親がいることが信じられません。
20歳過ぎた成人女性にこんなことまで心配して口に出さなければ
いけないことなのでしょうか?

 日本の子供よ、ネパールやチベットでは4歳5歳の子供でも
労働力として当てにされ、荷物を持って稼いでいる子供が沢山いるのですよ。
成人しているのにこんなに甘やかされてどうなるのですか?

そんなに干渉させないでもっと自立しなさい。

 そのほかにも幾つか、自分自身の中にある日本的なものに
気付かされた旅でした。

初めての海外旅行が巡礼とはいささか無謀でしたが、
「問題ない君」の精神で何とか無事に帰ってくることが出来たのは、
幸運というほかないと思います。

 ここまで、私にブログにおつきあいをいただいた皆様に感謝します。

 ささやかですが、このブログがカイラス山の巡礼を志す方への
情報提供となれば幸いです。

 私も、またいつか、機会があれば、この山の麓に立ちたいと思っています。

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4 コメント

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お疲れ様でした (しだ)
2006-10-22 15:34:26
お疲れ様でした。

出発から帰着まで本当にハラハラドキドキの連続で、心身ともにお疲れになったと思います。きっと母国語の通じる日本に着いてホッとなさったことでしょう。



 私もカイラス山はともかく、、外国を自由旅行をしたく考えておりますので色々参考になりました。ありがとうございました。

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ありがとうございました! (MIKO)
2006-10-22 21:52:32
しださん、このブログに最後までお付き合いを頂きありがとうございます。



私のつたない体験がなにがしかの役に立てたなら、ブログを始めた目的が達成されたのです。



志田さんが、これから行かれる国がどちらか分かりませんが

その旅が、楽しく思い出深いものとなることを祈っています。

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Unknown (siga)
2006-10-22 22:11:47
本当にご無事でなによりでした。

最初の海外が巡礼とは…思い切ったことをされる方がと興味を持ったのが始まりでした。すっかり虜になってしまいました。



次回は是非ともマチュピチュに行って、インカ古道を歩いてワイナピチュ登山をなさって、雄大な風景を眺めてくださいませ。参考までにクスコの旅行社のHPを記します http://www.naotour.com
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いつもコメントを・・・ (MIKO)
2006-10-23 19:09:09
sigaさん、最初の方からいつもコメントを頂きありがとうございました。

お陰様で、このブログを書き終えることが出来ました。

マチャピチュは興味がありますが、いつ行けるか分かりません。

でも、夢を見ないことには実現への路はありませんね。

新しい夢を見つけ、それに向かって進んでいきたいと思っています。

長い間お付き合いを頂き、感謝いたします。
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