井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

三川台の兜岩の紅葉を見に行く!

2014-10-01 21:23:00 | 大雪山系の山
 旭岳の紅葉を楽しんだ後、三川台へ紅葉を見に行きたくなりました。
なぜかというと、以前、秀岳荘白石店で三川台の兜岩周辺の素敵な紅葉が写っていた写真を見ていたからです。

 三川台というのは、トムラウシ山から十勝岳へ向かって歩いてくる途中にあります。
しかし、三川台からトムラウシ山へ登るルートは、国土地理院の地図には表示されていません。
トムラウシ山からの避難経路として付けられた道だということで載せていないという話を聞いたことがあります。

 
 9月22日(月曜日)

 朝5時に札幌を発ちます。
三川台から入山するには、旭川市か美瑛町にある森林管理署で林道ゲートを開けるための鍵を借りなければなりません。
そのため、美瑛町の森林管理署の前で職員の人が出勤するのを待ちます。
7時過ぎに美瑛町に着いてしまったためにしばらくの時間役所前で一眠りします。

 8時を回ったところで職員の方が出勤してきましたので鍵を借りる手続きをします。
さあ、これで登山口へ向かうことが出来ます。

 小1時間ほど走ってやっと登山口に着きました。
ここから先にも台地林道が延びているのですが、沢水で傷んでいる箇所があるのでゲートが閉じられています。
昨年通った時よりも林道の傷み方がひどくなっていました。

 林道を歩き終えると沢水が流れる登山道を歩きますが、幸いなことに数日雨が降っていないので登山道を流れる水はありません。
それでも、所々泥濘となっている場所があるので気を付けて歩きます。
1時間ほど歩くと岩がゴロゴロしたところへ出ます。
その手前で休憩します。

 大きな岩を乗り越えて登ると一気に視界が開けてきます。
頭の上には厚い雲が流れており、天気予報では晴れの予報でしたが山の天気はちょっと違うようです。
岩登りを終えると笹を刈り払った登山道を歩きます。
ここまで来ると扇沼山は直ぐそこです。

 登山道の両側ににハイ松が出てくると扇沼山です。
ここからは、目の下に硫黄沼が見えます。
   
   沼の直ぐ向こうにオプタテシケが見えるはずですが雲の中です。

 思ったより紅葉が進んでいません。
稜線は風が強いので少し先の風が当たらない場所で休憩を取ります。

   
   オプタテシケからトムラウシ山側の稜線です。
この稜線がトムラウシとオプタテシケを繋いでいます。

   
   右側の尖った岩が兜岩です。

 しかし、紅葉の具合は今一つです。
秀岳荘で見た写真では、この岩の周辺が紅葉で真っ赤になっていました。

   
   旭岳方面の厚い雲の中です。
 一つ向こうに見える稜線は黄金が原の一部なのですが、紅葉はしていないようです。

 この先へ進んでも紅葉は期待できないので、この付近でゆっり休むことにします。
お湯を沸かしてカップ麺を食べると体が温まってきます。

 1時間ほど休んでしまいました。
下の方を見ると右手から真っ黒い雲が流れてきます。
岩場を過ぎて林道へ出た辺りでゴロゴロ雷が鳴り出します。
これは、一雨きそうです。

 急いで歩いていると強い風が吹き抜けバラバラという音がします。
雨に降られる前に雨具を着ます。
私は、雨具の上だけをザックの上からかぶるようにして歩きます。
すると、いきなり大粒の雨が降ってきます。
雨粒が大きいと思って見ると、なんと、ヒョウが混ざって降っています。
あわてて、道の横に生えている蕗の葉を取って傘代わりにします。

 20分は雨の中を歩いたでしょうか。
やっと車を止めていた登山口に着きました。
雨降る中ですので雨具を着たまま車に乗り込みます。
そのまま、雨の降っていないところまで走り着替えることにします。

 しばらく走っても雨が降り止まずタワラマップの町まで降ってしまいました。
ここで、農家さんがやっている産直の店があったので倉庫を借りて登山靴を履き替えました。

 美瑛町で鍵を返し札幌へ向かいます。
今回一緒に登ったOmさんが、白金温泉にある「青い沼」を見たことが無いというので見に行きます。
   
   夕方で曇り空、あまり条件は良くないのですが、池の青さは健在でした。
池の向こうには雪を被った十勝岳の山頂も見えていました。


 今回は、兜岩の紅葉を見に行ったのですが、今一つの状況でした。
でも、紅葉はドンドン低い山へと下がってくるので、今度はニセコあたりの紅葉を見に行こうと思っています。