井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

憧れのカウンナイ川を遡行する! その3

2013-09-28 20:59:51 | 大雪山系の山
 9月12日(木)

 昨夜は18時過ぎに寝たので睡眠時間は充分ですが、疲れのためか何度も目を覚ましもっと寝ていたい気分が抜けません。
しかし、いつものように4時に起きます。
朝食をチャッチャカ済ませてテントを畳みます。

 5:35分、いよいよ源頭部へ向かってさらにカウンナイ川を詰めます。
   
    まだまだ水量は十分にあります。

 朝一番は身体が固く動きが悪いので慎重に歩きます。
ようやく身体の動きも良くなってきたと思ったら目の前に大きな滝が見えてきました。
   
 この滝は上下2段になっています。
左岸に捲道があるのでそれを使い登ります。
   
    上の段の滝ですがなかなかの迫力です。

 この滝を越えた滝口に大きなテン場がありました。
4~5人用のテントが十分に張れるほどの平らで立派なテン場です。
   

 この先も少し細くなった感はあるものの水量の落ちない沢をドンドン登ります。
   

   

 すると、先の方にオーバーハングした滝が現れます。
   
 ここまで約1時間、この滝は右岸を高捲きます。

 この滝を越えると、そこは、ミニ滝の瀬13丁となっています。
   
   川幅一杯の滑滝となっているのです。

ここまで登ってくると沢の下流を見ると両側の山も見えるようになってきました。
   
 そこは、紅葉が始まっています。
所々赤い色の葉が混じってとても綺麗です。
   
   

   

   
   正面に見える平らな尾根は黄金が原でしょうか?
すっかり紅葉が始まっています。

   
   やっと源流部に到着です。
しかし、ここからトムラウシ山への縦走路までが遠かった。

   
   源流部も登山道ははっきりしています。
この先を右手の山を回り込むように登ります。

 今登ってきたカウンナイ川の源頭部を振り返るとこんな具合です。
   

 源頭部には雪渓が残っています。
このためツガザクラなどの夏の花がまだ咲いています。
   

   

   
 
   

こんな花々と紅葉が混在しています。
   

   

   
    ここは綺麗でした。
小さな流れが溜まって池となっています。
その池に雪渓がありコバルトブルーに輝いています。
流れの両側には苔が深く輝く緑色で目を楽しませてくれます。
まるで、日本庭園のようでした。

   
 ガスってくる登山道を歩いてるとやっと登山道に合流できました。
ここまで3時間ほど掛かりました。
ここで休憩を取り靴を沢靴から夏靴に履き替えます。

 食べ物を少し食べて水分も補給します。
この先の稜線歩きは風が強くなりそうなので雨具も着ます。

 今回は、この稜線との分岐からトムラウシ山を経由して三川台に下山することにしています。
天人峡に降りる方が時間的には早いのですが、途中登山道が水田のようになっている所があることと、On氏が三川台まで歩いたことがなかったためです。

 ここからトムラウシ山へ向かって登るとすぐに右手から強い風が吹いてきます。
周囲はガスに包まれ視界は一気に落ちます。
フードの帽子が風で飛ばされるくらいです。

 汗をかいた身体は一気に冷えてきます。
このままでは低体温症の恐れもあります。

 岩だらけの登山道は視界がないと本当に危険です。
ルート表示があまり無いために注意しながら歩きましたが、時折、ルートが分からなくなります。
この区間は(北沼までの岩場)もう少しルート表示をこまめに付ける必要があると思います。

 やっとの思いで北沼の横まできましたが、右手が風上なので顔を左へ向けて歩いていたのでSz氏に言われなければ湖面が分からなかったです。

 ここで、トムラウシの山頂には登らず南沼のテン場を目指します。
このルートも風に吹かれながら歩きましたのできつかったです。

 10:00分、やっと南沼のテン場に着ましたが視界があまり無いためよく分かりません。
でもとりあえず休憩を取ります。
お腹の中に行動食を流し込んで体力を回復させます。
しかし、体を動かしていないとすぐに震えが来るほどですのですぐに歩き出します。

   
    南沼にある標識です。

 ここから南沼に向かって降ると少し風が収まってきました。
ガスで視界がないのは相変わらずですが、雨も止み風が吹かなくなるとやっと一息付けます。
   
    降るに連れて少し視界が開けてきました。
そこは黄金が原、紅葉が始まっています。

   
    左手はカール壁のような急斜面です。
    ここには大きな雪渓が残っています。

   
   目の下には数個の池があり、まさに「神々の庭」にふさわしい光景です。
   ガスがなければ目の前に大きなオプタテシケ岳が見えているのですが・・・

南沼から休みなしに歩いて11:50分、三川台に到着です。
   
   ここでも休憩を取りましたが、身体が冷えると油の切れたように筋肉の動きが悪くなります。
そうそうに、歩き出します。
この先は辺別川の源頭部に向かって急な降りがあります。
その登山道が笹に覆われて足元がよく見えません。
両側に笹を手で掴み慎重に降ります。

 さらに、降り終えると今度は兜岩の下をトラバース気味に登ります。
この登りが、今日最後の大きな登りと身体に言い聞かせて登ります。
後は細かなアップダウンが続きます。

   
   14:05分、扇沼山に到着です。
しかし、ここも風が強いので少し降ったところで休むことにしてさらに降ります。
すると、下から登ってくる人達の声がします。
登山道の横で待っているとガイドさんを先頭に5人ほどの高齢な女性達でした。
扇沼山へ紅葉を見に来た人達でした。

 笹原を越えると大きな岩が累々と折り重なっている場所があります。
この岩を慎重に降ったところで休憩します。
ここまで来ると後は難しいところはないので、ほっと一息です。

登山口に戻ってきたのは16:30分、日暮れ近くの時間となってしまいました。
今日は天気が悪く身体にはきつい下山でしたが、心の中は満足感で一杯でした。

 今回は、長年憧れていたカウンナイ川を遡上できたのですから満足な山行でした!


憧れのカウンナイ川を遡行する・その2

2013-09-17 20:36:06 | 大雪山系の山
 9月11日 その2

 魚止めの滝下にある釜で十分な釣果を得たのでいよいよ間近に迫った「滝の瀬13丁」に会うために腰を上げます。

 11:40分、まずは左岸に渡渉しなければなりません。
ここで、どうしたことか川の中程でSz氏が転んでしまいました。
幸いに水深はそれほど無いので大事には至りませんでした。
休憩しているうちに身体が冷えてバランスを失ってしまったようです。

 左岸の滝下にテン場がありました。
   
 この場所が増水した時にも安全か微妙な高さですが、平らで広いのは魅力的でした。

 ここから左岸を高捲いて滝上に出ます。
するとすぐ上にもう一つ滝が見えています。 
   
 左にカーブした先に滝が見えています。

   
 近くに来るとなかなかの流れで迫力があります。
でも、この滝は流れの横を登ることができます。

 その先にもう一つ大きな滝が待ち構えています。
   
 この滝は水線沿いには登れないと思い捲道を捜すと右岸にあるのが見つかりました。

   
    この捲道を上がると、そこが、「滝の瀬13丁」の始まりでした。

   
 川幅一杯の滑滝が目に飛び込んできます。

 11:50分、ここから至福の45分間でした。
まずは、滝の瀬13丁の全貌をお楽しみください。

   

   

   

   

   

   
    時にはこのように滝となり水が集まります。
    その水色はコバルトブルーです。

 やがて二股の滝が見えてきます。
   

 左岸の滝も勇壮で良い姿をしています。 
   

   

   
    滝と釜が連続しています。
    釜の水色が何とも言えないくらい綺麗です。

   

   

   

   

   

   

   
    一番奥に見える滝が最後の滝でした。

   
    滝の上です。
    「滝の瀬13丁」はここから流れ降るのです。

 12:55分、目の前にオーバーハングしている滝が見えてきます。

左岸に捲道があるようには見えないので右岸を登ります。
そうすると踏分道がありました。
それを登って行くと垂直の岩が見えてきます。

 この岩の上からフィックスロープが数本下がっています。
そのロープにはかなり古いものがあるので束ねて引っ張ってみます。
信頼できそうか疑問なのですが、岩壁に手がかりがあまり無いので3歩分ほどこのロープに全体重を掛けないと登れそうにありません。
「切れるな!」と祈るような気持ちでロープに手を掛け3歩分ほど腕力で身体を引き上げます。

 手懸かりのあるところまで身体を引き上げほっと一息です。
岩を登り終えてちょっと降るとテン場がありました。
   

 このテン場に着いたのが13:00分、でした。
まだ早い時間といえば早いのですが、ここまで8時間の行動をしています。
今日は早じまいということでこのテン場で1泊することにしました。

 テントを立てるとやることもないのでお酒を飲んでゆったりとした時間を過ごします。
こういう時間がもてる山は最高ですね!      
   
   

憧れのカウンナイ川を遡行する! その1

2013-09-15 21:31:43 | 大雪山系の山
 登山を再開したときからいつかはカウンナイ川の中流域にある「滝の瀬13丁」といわれる滑滝を歩きたいと思っていました。
カウンナイ川は、トムラウシ山を源流として忠別川に注ぎ込む川です。
そして、この川は、一旦、増水すると牙を剥き逃げ場が無くなり事故の多い川ともいわれています。

 事故の多さから入域を禁じられていたのですが、森林管理署への入林届けと警察署への登山届けを必ず提出することを条件に7月から9月中旬までに限って入林を認める取扱がなされています。

 そして、この川に入る要件として一番最初に考えなければいけないのが天気です。
入渓前2日程は雨が降っていないこと、そして、入渓中も雨が降らない天気予報であることを確認してからでなければ、この川の遡行を中止しなければならないのです。

 私達も2週間前の8月下旬にカウンナイへの入渓を計画していましたが、天気予報では雨の予報であり中止してペテガリ岳に行き先を変更したことがあります。

 今回は、天気が味方してくれたのか、夕立が降る程度の天気予報ですので思い切って入渓することとしました。


 9月10日(火)

 札幌市をいつものメンバーで午後に立ち、東神楽町にある上川中部森林管理署に立ち寄ります。
ここに寄った目的は、今回下山口と考えている三川台まで続く林道の鍵を借りるためです。

 鍵を借りたので車を1台駐車しておくために三川台へ向かいます。
三川台の駐車場には車が4台ほど止まっていました。
ここに私達の車を止めて天人峡へ向かいます。

 天人峡温泉手前にある羽衣トンネルを出た所にある駐車場で1泊します。
   
    (この写真は、11日の朝のものです。)

 駐車場に着いた時、夕立が降ってきました。
大粒の雨が車の屋根に音を立てて降ってきます。
この雨音を聞いていると明日は予定とおり入渓できるか心配になるほどの雨が降ってきます。
しかし、この雨も1時間ほどで止みました。
この様子では、増水の心配はないと思います。

 用意したお弁当で夕食を済ませ、軽く飲んでから早めに寝ます。
するとどうでしょう、また夕立が降ってきました。
テントの屋根を打つ雨音はかなり強いものです。
その雨も1時間ほどで止みました。
増水の心配が頭の隅にあるのですが、心配しても仕方がありません。
すべては、明日入渓した時の沢水を見て決めるしかありません。


 9月11日(水)・その1

 前夜遅く(12時頃)車が1台この駐車増へ来たようです。
写真に写っているテントと車がこの人達のものです。
挨拶をすると札幌から来た若いカップルが2組でカウンナイ川へ入渓するようです。

 4:55分、入渓するために駐車場を出発します。
まずは駐車場のすぐ前にある林道の入口へ向かいます。
   
   廃道となっている林道ですので、ここがカウンナイ川への入口だとは思わないでしょう。

 この林道に入ってすぐ、入林心得が書かれた看板がうち捨てられたようにありました。
   

 林道はカウンナイ川の右岸にあります。
15分ほど歩くと左手が開けてきます。
ここがポンカウンナイ川との出合いでした。

 林道は、もう少しポンカウンナイ川に沿って続いているようですが、私達はここから川に降ります。
沢に降るとまずはポンカウンナイ川を渡ります。
ポンカウンナイ川はくるぶしほどの深さしかありません。
水の色を見ると綺麗に澄んでいます。
   
    この河原を右手に向かって進みます。

 そうするとカウンナイ川の本流となります。
   
 本流での最初の渡渉です。
ここも、足首ほどの深さしかありません。
ちょっと安心しました。

 さあ、ここからカウンナイ川との戦いが始まります。

 川原はすぐに狭くなってきます。
川岸をヘツったり渡渉したりしながら上流へ向かって歩きます。
   
    まだ目が覚めきっておらず、身体の動きも今ひとつの中でのヘツリは緊張します。

 出合いから30分ほど歩くと目の前にゴルジュが立ちふさがります。

   
    両岸は切り立っており、左岸は捲道も無いような崖です。
捲道は右岸にしかないと思い捜すとすぐに見つかりました。
しかし、この捲道が怖かった。
   
   岩がゴツゴツした捲道を慎重に進みます。

   ゴウゴウと恐ろしい音を立てて流れています。
   

   
   このゴルジュを15分ほど掛けて慎重に抜けます。

 ゴルジュを抜けて川原に立った時は、本当にホッとしました。
ここから広くなった川原を歩きます。
   

 7:00分、目の前に岩峰が見えてきます。
   

 ここまで、何回かの渡渉を繰り返しているので身体が冷えています。
沢にはまだ陽が当たらず寒いのですが、思ったより順調に歩けているので気持ち的には楽でした。

 しかし、沢水が集まったところは水流の強さもあり膝を越える深さの渡渉は慎重に行います。
   

   

   

 沢の両岸には大きな岩が目立ちます。
この岩を乗り越えたり、流れの静かな場所を選んでの渡渉が続きます。

 今回は3人ともこのカウナイ川に入渓するのは初めてです。
地図読みをしっかりするために左右から入ってくる沢を地図上で確認しながら進みます。

   
    この辺りになると沢に陽が入ってくるの身体に冷えが軽減されます。

   

 微妙なヘツリもあります。
   

   

 渡渉する場合、水流が強そうな所では3人でスクラムを組んで抜けます。

 10:20分、どうやら970mの二股に到着したようです。
   
    左股、カウン沢です。
   
    カウンナイ川の本流です。

 この二股にはテン場があるはずですが、見つけることはできませんでした。
というか、捜しませんでした。

 この二股で休憩を取って軽食などでカロリーの補給もします。

 二股から20分ほどで「魚止めの滝」に到着です。
   
    大きな釜を持っている滝です。

 この滝でOn氏が釣りを試みます。
わずか30分ほどで15センチほどのオショロコマを10匹も釣り上げました。
釣り上げたオショロコマはSz氏がすぐに腹を割いて綺麗に洗います。
見事な連係プレーで今晩のおかずが増えました。

 私は、この時間ゆっくりと行動食でお腹を満たします。

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 事故発生図が森林管理署から発表されています。
   

直ってきたカメラ

2013-09-06 17:37:27 | その他
 エサオマントタベツ川で水没させてしまったカメラですが、修理が済んで手元に戻ってきました。
   

 修理の見積金額を聞いたときには、一瞬、どうしようか迷いましたが、修理することにしました。
(修理の見積金額を聞いたときに新しいカメラが買えるかも?と、思ったほど高額な金額でした。)

 しかし、このカメラはネパールにも持っていきましたし、冬の日高にも持っていきました。
いわば、私の分身のような存在ですので手放さず修理しました。

 最初に持ち込んだときに確認できた修理箇所は、レンズの内側に入った水の曇りでしたが、点検の結果、液晶やフラッシュの部品にサビがあるということでした。

 光学系(レンズ)と液晶、フラッシュの基盤などが交換になったようです。
すっかり新しくなったのですから、これからは大事にしなければなりません。

 まずは、防水バックを買わなければなりません。
う~ん、またまたお金がかかるな~ぁ!

ペテガリ岳に登る・2日目

2013-09-03 14:02:27 | 日高山系の山
 朝4時に目を覚まします。
8月になるとドンドン陽の明ける時間が遅くなっています。
まだ、外は真っ暗です。

 朝食の準備をして荷物をまとめます。
小屋泊まりだとこの辺が凄く楽です。
何せ、スペースが十分にあるので適当に荷物の仕分けができるのです。

 朝食はいつものお茶漬けです。
サラサラと食べてコーヒーやお茶など好きな飲物で水分も補給します。
このあたりになると空が明るくなりヘッ電はいらなくなります。

 朝5時、いよいよ出発です。
空を見るとドンヨリ曇っています。
昨夜見た満天の星空は何だったのでしょうか?

 登山道は沢沿いにあります。
砂防ダムを越えると小さな沢の中を歩きます。
やがて、稜線に続く斜面をジグを切って登ります。
この辺りから一面の笹藪になります。
この笹藪がくせ者でダニが虎視眈々と登山者を狙っているのです。

 この笹藪の急斜面と1時間ほど格闘するとやっと稜線が見えてきます。
   

 以前は、この稜線に出ると猛烈な笹が登山道を覆い隠していました。
しかし、今回はちょっと様子が違います。
どうやら笹刈りが行われたようで登山道が見えるのです。

 しかし、この稜線は数え切れないくらいの登り返しがありますので油断ができません。
我慢して黙々と歩きます。

   
    右手には中の岳が見えています。

 そして、左手に見えるのが1839m峰です。
   

 途中なんかの休憩を取りますが、天気は回復せず、心なしか悪い方へ行っているような気がします。
気温も低くなってきました。

 今日の天気予報では、低温と強風が予想されているのです。
そのためにカウンナイからトムラウシをあきらめたのですから、この天候悪化は予定どおりとも言えます。

   
    やっと山頂を見ることができました。

 ここからも登り返しが続きます。
このペテガリ岳は、登る時間と降る時間がそれほど変わらないといわれるくらいです。
辛抱の登り返しを続けていると山頂が雲に覆われるようになってきました。
   

 山頂下最後のコルに到着したときには辺りはすっかりガスの中です。
おまけに風も強くなってきており汗で濡れた身体を冷やさないように雨具の上着を着ます。

 ここからの笹がひどかった!
急斜面の登山道すっかり覆っているのです。
登るに従って周囲の灌木が低くなっていきます。
ハイ松が出てくると冷たい風が身体に当たるようになります。

 身体がドンドン冷えていきます。
辺りはガスでよく見えません。
何度か山頂かと思わせるようなコブを越え、やっと山頂の標識が見えたときは、正直ホッとしました。

 10時、山頂に到着です。
   
 風が冷たく強いので、この写真1枚を写すとすぐに風下にあるテントサイトで休みます。
ここは風がまったく当たらないの落ち着いて休憩できます。
持ってきたポットのコーヒーなどを飲んで身体を温めます。

 こんな場所には長居は無用です。
15分ほど休んで直ちに下山します。
今まであえぐようにして登ってきた急斜面を走るようにして降ります。

 途中で、私達の後に出発した3人組とすれ違いました。
お互いに挨拶して分かれます。

 コルまで35分ほどで降るとここからは林の中です。
風が当たらなくなりますので雨具を脱いで歩きます。

 疲れた身体に登り返しは堪えますが、このメンバーですとそれでもドンドン進んでしまいます。
途中2度ほどの休憩を挟んで14時にはペテガリ山荘へ戻ってきてしまいました。

 さて、最初の予定ではもう1泊しても良いのです。
しかし、明日の天気も今ひとつですのでこのまま下山することにしました。
ザックのパッキングをやり直して30分後に出発します。

 時々陽が射し暖かくなってきた林道を歩きます。
3時間後、無事に登山口に戻れました。

 駆け足で登ったペテガリ岳でしたが、小屋泊まりのため気持ちに余裕のある山行でした。
特にOn氏は30センチ超のニジマスを釣り上げ、満足いったようでした。