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井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

2021.4.20.無意根山へ!!

2021-04-26 16:00:37 | 札幌近郊の山
 今日は、秀岳荘の旭川店に努めるスタッフの人と無意根山へ行ってきました。
この山は千尺までは今シーズンも2度ほど行っていますが、そこから山頂までのルートが長いのでついつい行きそびれていました。

今回は、初めて無意根山の山頂を踏みたいという希望に沿って出かけることになりました。
ルートは夏道沿いではなくて胡桃沢林道を使って登ることにしました。

   
    駐車場はアスファルトが顔を出し、すっかり春めいています。

 カリカリの雪面かと思いきや表面が薄っすらと融けています。
これも気温が高い証拠で春らしい季節を表しています。
少し登ると荒々しい定山渓天狗岳が顔を見せてくれます。
ここから見る定山渓天狗岳は本当にいい顔をしている山だと思います。

 胡桃沢林道に入ってすぐ、林道を横切る足跡が雪の上に残っています。
おや?と思ってみると熊さんの足跡でした。
   

   
    それほど大きな足跡ではなかったので、まだ若い熊のものでしょう。

   
   最後の急斜面を登り、千尺まで来ると正面に真っ白な余市岳が見えています。
   

   ここから見える無意根山の山頂部は本当に遠く感じます。
   
 でも、歩かないと着くことできません。

 今日の天気予報は、風が強いので登山には適さないとの予報でしたが、この辺りはそれほど風が強くないのでドンドン先へ進みます。

 山頂部の平らなところまで登りましたが、この辺りは右手から強風が吹いてきます。
それを避けるように歩いていると左手の谷底に無意根尻小屋の赤い屋根が見えてきました。
   
   真ん中に小さく赤い屋根が見えます。

 ここまで来るともう少しで山頂です。
   
   はい、やっと山頂に着きました。

 同行者たちはさらに先にある三角点まで行ってみたいというので、私は少し戻って風を避ける場所を探し休憩します。

 ここからは、長尾山を経由して下山します。
ストップ雪に悩まさ裸ながら何とか山頂部を降ると羊蹄山がはっきり見えてきます。
   

 軽い傾斜を登り返すと長尾山です。
ここから見る余市岳と定山渓天狗岳の姿もいいのです。
   

   

 そしてその中間にある白井岳もなかなかの姿をしています。
   

 最後は後ろを振り返ると左右対称に姿を見せる羊蹄山です。
   
   ここから見る羊蹄山は、本当に左右の均衡がとれていると思います。

 最後に、無意根山の山頂部を振り返り、お別れします。
   
 風に悩まされた無意根山でしたが、最後は最高の景色を楽しませてくれた山行でした。


2021.2.28.キロロスキーワールド管理区域外で発生した雪崩事故報告について

2021-03-08 20:10:22 | 札幌近郊の山
  2021.2.28.にキロロスキーワールド管理区域外において発生した雪崩事故報告について、3月1日に日本雪氷学会北海道支部雪氷災害調査チームが現地調査を行ったので調査速報が公開されました。

詳細については、https://snow.nadare.jp/news/2021/000033.html をご覧ください。

 この事故は、男性ガイドが5人のお客を案内中に東京から来た女性が雪崩に巻き込まれ死亡したものです。
現場は、キロロスキーワールドの南、余市岳の西南西方向にある1218m峰の北斜面で発生したのもです。
キロロスキーワールドからはかなり離れた場所となります。

 雪崩の規模は、破断面の幅が約50m、厚さは20cm~100cm(一部推定)であり、
流下距離は約500mと調査されています。

無意根山・大沼山へ!

2021-03-03 21:16:01 | 札幌近郊の山
 3月3日、今日はひな祭りの日です。
ここ数日の吹雪も昨夜でやっと終わりました。
今日は天気が回復してくるとの天気予報を信じて札幌近郊にある無意根山・大沼山へ行ってきました。
この大沼山(標高1111m)ですが、無意根山から余市岳に続く稜線にあるコブ山です。
千尺高地から余市岳に向かって二つ目のコブ山が大沼山になります。

 コース自体は、ほとんど林の中を歩きます。
そのため多少の風が吹いても安心して登れる山なのです。

 いきなりのスタートは、まず2mほどの雪の壁を登るところから始まります。
    
     これは除雪車が削った雪の壁です。
     垂直の壁ですので多少の技術を要します。

 この壁を登ると旧鉱山社宅跡となる雛段上の斜面を登ります。
全体的に右手の斜面を中心に登ります。

 最初の注意点は、途中にあるコブ山(875m)に登らず、このコブ山の西側をトラバースしながら登ります。
あとは一心不乱に上へ上へと登ります。
途中で二か所ほど開放した斜面が現れ、帰りに滑る楽しみをもたらしてくれます。

    

    

 今日の雪質は、表面はパウダーなのですが、下の方に重い雪があり、しかも全体で膝下ほどの深さですのでラッセイルが大変でした。
このため思うように進みません。
幸いなことに風は弱く気温も高めで小雪がチラチラといったところですので安心して歩けます。
何回か休憩を取りながらゆっくり歩きます。

 やがて、樹木がまばらになり、傾斜が増してくると山頂が近くなった証拠です。
風の音が変わり、稜線を吹き抜ける音となり、冷たさが増してきるので分かります。

    
    前方に雪庇が見えてくると山頂です。

 山頂手前の雪庇部分は固いので直登を避け、少し高度を落として稜線の上に出ます。
本当ですとここからは羊蹄山が見えるのですが、今日も雪雲の中に隠れていて見えません。

    
    山頂からは千尺高地の方が少し見えましたが、無意根山の山頂は雪雲の中です。

    
    千尺の手前の稜線には大きな雪庇が見えています。
この景色もいつもの通りです。

 さあ、あとはスキーのシールを剥がし、滑るのを楽しむだけです。
しかし、その肝心の滑りも雪が深いのでスピードが出ません。

楽しさ半分のちょっと難儀しながらの下山となりました。 

速報! キロロスキーワールド管理区域外で雪崩発生

2021-03-02 18:52:05 | 札幌近郊の山
 2月28日午後0時30分頃、キロロスキーワールド管理区域外で雪崩発生!!


この雪崩によりガイドが引率するお客5人のうち東京から参加していた女性が巻き込まれました。
仲間により救助されましたが搬送先の病院で死亡が確認されました。

ここ最近の天気は寒気と暖気が繰り返しており、雪崩発生の危険性が危惧されていました。
詳しい雪崩の様子は分かりませんが、沢型の地形に入り込んでいたとしたら、その地形を選択したガイドの責任が問われるかもしれません。

このシーズンにおけるキロロスキーワールド周辺の管理区域外での雪崩による死亡事故は、これで2件目となります。

本州から北海道へバックカントリを楽しみに来る方へ警告します。
北海道の山はガイドといえとも安全性を100%確保してくれるものではありません。
この事を胸に刻み、バックカントリーに入ってください。

自分の命を守るのは自分しかいません。
少しでも危険性を感じるならそのコースを選択するのではなく、自分の判断でコースを選んでください。
それができないのであれば、おとなしくスキー場で楽しんでください。

これ以上、雪崩事故で死亡者が出ないことを祈っています!!

2021.1.13.朝里岳沢へ

2021-01-16 15:32:08 | 札幌近郊の山
 先月29日に一度来た朝里岳沢ですが、札幌国際スキー場の積雪が200cmになったとの情報の元、1月13日に秀岳荘グループの人たちと滑りに行ってきました。

 ゴンドラ山頂駅にある積雪計を見ると確かに200cmほどを指しています。
    

 これはいいかなと思いまずはハイクですが、確かに雪の量が先月と比較すればずいぶん増えたような気がします。
先行者のトレースがありますので遠慮なく使わせてもらいます。
このトレースですが、かなりいい感じのトレースですのでガイドさんが付けたものか?と思い、あとを追いかけます。

 天候は曇りで小雪がチラチラしているので視界があまりありません。
そろそろ目的地に着いたかなと?と思ってハイクしていると、前方に滑走準備をしている7人~8人の姿が見えます。
トレースのお礼を言ってから、私たちはもう少し先へ進みます。
いつもの斜面の上と思われる場所で私たちも滑走準備をします。

 そこからの1本がなかなかのものでした。
斜度もあり、積雪の深さはひざが埋まるくらいのパウダーが積もっています。
思わず歓声が上がるほどの気持ち良さです。

 ここからもう1本登り返して、もう少し上流側へ移ります。
そして、まっさらな斜面を滑り、左手に方向を変えてさきほど滑った斜面に合流します。
なぜかと言いますと、すでに登りに使ったトレースがありますのでそれを使うためです。

 ここから尾根の奥まで移動してさらにもう1本!!
この斜面が最高でした!!
週末に滑ったと思われるシュプールの後が残っているのですが、それが少しも邪魔にならないくらいの軽いパウダーが積もっているのです。
これには痺れました!!

ここから尾根にトラバースして沢底まで滑り込みます。
     

     
      今回一緒に滑った秀岳荘グループの人たちです。

 ここからも楽しい滑りが待っています。
ちょっと小灌木がうるさくなってきましたが、何とか沢底まで降りることができました。
     
     この辺りは所々沢が顔を出しており、おまけに両側は急な崖状ですので
    対岸の上まで登るのに少し苦労しました。

 でも、心配はいりません。
この辺りの地理は頭の中に入っていますので沢に沿って少し登り、いつもの渡渉点に出ました。
ここからは白井岳への登りルートに合流すべくトラバース気味に歩きます。

 無事に白井岳へのルートと合流すれば、あとは札幌国際スキー場目指して沢沿いに降るだけです。
スキー場に着いたのは、午後4時でした。
ナトリウム灯がともされ、幻想的な雰囲気のスキー場が待っていてくれました。

 この日の雪の状態などは、動画をご覧いただければ分かると思います。
なお、私の滑りだけを編集しています。
あしからず、ご了承ください。
     
   

2021.1.6.無意根山。千尺から胡桃沢へ

2021-01-09 20:49:25 | 札幌近郊の山
  2021年初めてのバックカントリーは札幌近郊にある無意根山でした。
 今日は秀岳荘グループの人たちと一緒です。
スキーが4人、ボードが2人とワンちゃんが1匹です。

 登山口に向かって車を走らせていると右側に真っ白に輝く定山渓天狗岳の神々しい姿が見えてきました。
    
    北海道には珍しい岩々した山ですが、わずか1,144mの山です。
    その標高を感じさせない迫力のある山です。

 登山口となる豊羽鉱山・元山に駐車して登山準備をします。
先行者の車が4台ほど止まっています。

    
     定山渓天狗岳をバックに記念写真をパチリ!

 今日はグンと冷え込んだ日ですので、気温は-12度くらいでしょうか。
ここから夏道沿いに登るコースと胡桃沢林道を登るコースに分かれます。
私たちは胡桃沢林道を進みます。
先行者のトレースがありますので使わせてもらいます。

 所々にピンクテープがあり、トレースがしっかりしていますのでどんどん進みます。
林道を離れ、尾根上のトレースに従って登ります。
    

 雑木林の中は風もなく、正面からの日差しを受けると体温が上がってきます。
私は、アウターを脱いで歩きます。
ワンちゃんの音(おと)は、私たちの周りを先に行ったり戻ったり嬉しそうに走り回っています。
    

 やがて、視界が開けると真っ白に輝く余市岳が見えてきました。
    
    ここでも記念写真を、パチリ!

 今日はのんびりコースですので、余裕があります。
さて、前方に急斜面が見えてきます。
いよいよ千尺に上がる最後の斜面です。
この斜面をジグヲ切りながらドンドン登ります。
すると目の前に雪原が広がっています。
    
     今日の目的地、千尺高地です。

    

    

    
    一番高いところ目指して歩きます。

 この先には羊蹄山が見える絶好ポイントがあるのです。
しかし、羊蹄山とニセコ連峰は雪雲の中で全く見えなかったのです。

    
    余市岳の南斜面が一望できるのですが、何と南斜面に灌木が見えています。
    この時期の余市岳の南斜面は真っ白な斜面となっているのですが、
    今年は雪が少ないようです。

    
     ここでも記念写真です。

 さあ、いよいよ滑りを楽しむ時間です。
しかし、重く深いパウダーに足を取られ、思うように滑ることができません。
苦闘の様子は、動画でご覧ください。
            

 無事に下り終えると定山渓天狗岳が夕日に輝いています。
    

 今日も楽しい1日でした!!

 札幌は、市内から1時間ほど走るとバックカントリースキーを楽しめる山が沢山あります。
そういう意味では、最高の町です!!
    

2020年12月29日 ホームグラウンドの朝里岳沢を滑る!

2020-12-30 15:25:34 | 札幌近郊の山
  2020年もいよいよあと2日で終わります。
今年はコロナ、コロナで1年が終わります。
そんなご時世ですが、いつものように冬はバックカントリースキーです。

 今日は、昨年からバックカントリースキーを始めた友達をホームグラウンドに案内します。
札幌国際スキー場は、仕事納めが終わっているので激込みです。
ゴンドラのチケットを買うのに20分ほどかかってしまいました。
   
    こんな感じでゴンドラの乗り場には長い列ができています。

 ゴンドラで一気に山頂に着き、積雪計を見ると150㎝ほどとなっています。
積雪量は少ないものの最高のパウダーが20cmほど積もっています。
   
 
 さあ、ここからはスキー場の喧騒を離れバックカントリーです。
トレースがないので、どうやら今日は私たちだけのようです。
   
   この辺りは風がありますが、林の中へ入ると風がなくなるでしょう。

 前方に急な斜面が見えてきたところで左の林へ進みます。
    
     こんな景色の中をどんどん進みます。



 小灌木が埋まっていないのでそれを避けながら歩くのですが、煩わしいことこの上ないです。
約1時間ほどで目的の斜面の上に出ます。
さあ、ここからは滑るだけですね!!

それでは、友達の滑りを観てください。

    2020年12月29日 ホームグラウンドの朝里岳沢を滑る!

    

 今日はここから登り返して右手の移動し、沢に向かって滑りました。
最初に朝里岳沢を渡渉しなければならないのですが、沢音が聞こえてきます。
下を見ると所々沢が顔を出しています。

 スノーブリッジとして使えそうな場所を探しながら移動します。
そこから沢底まで下り、沢を越えるのが今日一番のキモでした!!
何とか沢を渡れば後は勝手知ったる庭のような場所ですのでドンドン下ります。

 最後に3か所ほど渡渉しなければなりませんが、いづれもスノーブリッジがあったので無事にスキー場へ帰ることができました。

 年が明けると積雪量も増えるので、再度滑りに来たいと思います。

 今年も、これで終わります。
私のブログですが、記事の更新も途絶えがちです。
でも、いつもたくさんの方々の訪問を受けています。
感謝しております!!

 来年は、コロナが終息に向かっていることを願いつつ、皆様のご多幸をお祈りいたします。
今年1年、ありがとうございます。

白老川大星沢右股で遊ぶ!!

2019-08-26 09:46:16 | 札幌近郊の山
 ニペソツ山から帰ってきて、夏らしい遊びをしたいという話になりました。
そうです、夏らしい遊びで山に入ると言えば沢登りしかありません。
札幌近郊で沢登りをしようといった時に真っ先に浮かんだ沢が白老川の大星沢右股でした。
この沢は、明るい沢で水量があり、泳ぎを楽しめるゴルジュがあるのです。
夏ですので思いっきり泳ぎを楽しめる沢に行くことにしました。

 札幌から約2時間弱車で走ります。
今回は沢登が初めての人2人、一度しか経験のない人が1人とほとんど未経験者を含みますが、
まあサポート陣がしっかりしているので大丈夫でしょう。
  

 7月17日、沢支度に身を固め、いざ、出発です。
    
     スタイルは申し分がありません。

 林道を10分ほど下り、入渓します。
    
 ここからいったん沢を降ります。
それはこの橋の下流にある白老滝を見るためです。

    
    天気は曇りですが、気温が高いので濡れても大丈夫でしょう。

    
    はい、秀岳荘スタッフの女性たちです。

    
    こんな感じで降ります。
 
    
    ちょっとへっぴり腰のように見えますが、足元を確認しながら歩きます。

 そして、白老滝の上部までやって来ました。
    
    この滝は2段の滝となっており、これは上段の滝です。

 さあ、この白老滝の迫力に負けない様に今度は登り返します。
入渓地点の橋を越え、どんどん沢を登ります。
初めて沢登りに挑むスタッフの人も少しずつ慣れた足取りになってきます。

    

 はい、ちょっとした滝も登ります。
    

    

 ヘツリも体験します。
    

    

 そしてやってきたゴルジュです。
ここは思う存分泳ぎを体験してもらいます。
    

 私が先にこのゴルジュを登り、上からザイルを落とします。
    
 そして、慣れていないスタッフの人たちを引き上げ、最後の樋状の流れを突破してもらいます。
    

 はい、なかなか様になってきました。

 こんな感じで泳ぎなどを体験しながら沢登りは終わりました。

また一つ経験値が上がったスタッフの人たちでした。
   


 

   

山女と登る定山渓天狗岳!

2018-09-30 07:52:31 | 札幌近郊の山
 今年の春から一緒に山に登っている秀岳荘スタッフ女性のスキルアップのため、定山渓天狗岳に登ってきました。
前日まで雨でしたがやっとその雨も止み、何とか登山できそうな天気でしたので出かけてきました。

 7月9日

 いつものように白井川沿いの道路を豊羽鉱山跡に向かって走ります。
すると通行止めの標識があり、道路が封鎖されています。
これでは白井川上流にある天狗小屋まで行くことができません。
やむなく引き返し、白井川の下流側の橋を渡り登山口を目指すことにしました。

 しかし、こちらの林道も右手の小沢からの土砂が流入しており、そこから先へは進めない状況となっています。
    

    
     反対側から見た写真です。

 しかたがないので車をここに止めて出発準備をします。

 7:30分、まずは林道歩きです。
ほどなく林道ゲートを通過します。
するとその先で林道がスパリと流されているではありませんか。
    
     幅3mほど、深さ2mほどの土砂が流されています。

 ここは上流側の沢の中に入り笹藪を歩いて迂回します。
 沢水はほんの少し流れているだけです。
 こんな小さな流れでも増水すると大きな力を持つ恐ろしさを実感させられました。

 7:20分、やっと、登山口に到着です。
    

 いつもは上流側の天狗小屋からこの登山口まで歩いていましたが、30分ほどかかっていました。
今回は下流側から歩いたのですが、20分で登山口に着きました。
地図上では同じ距離に見えましたが、下流側から歩く方が近いとは、目から鱗でした。
これからは、下流側から登山口へ向かうことにします。

 登山口からは左手に沢を見ながら歩きます。
沢沿いの登山道は沢音がして癒されます。

 8:30分、最初の難所に到着です。
ここは沢がS字状になっており、しかも滝となって流れています。
以前は、左岸(上流に向かって右側)を登っていたのですが、数年前の増水により左岸にあった草付きの斜面が流されてしまいツルツルの岸壁が顔を出しているのです。

    
   
    
    この写真のように昔から使っていた右岸の急斜面を登ります。

 この斜面を登り、いったん沢に降ります。    
    
    この沢に下る斜面は岩が露出しており岩肌が滑りますので要注意です。
    沢を注意して渡ると次の鎖場を登ります。
 そして、左岸の登りもなかなかの急斜面です。
    
     この最初の難所を超えるとホッと一息付けます。

    

    

 高山植物のお花の少ない定天ですが、お花を見ると癒されます。
私はまだ見たことがありませんが、この山には「アツモリソウ」が咲いているとのことです。
一度は見たい花の一つです。

    
     滝もあります。

 少し斜度が落ちた斜面まで来ると標高700m辺りです。
しかし、この山はこの標高から山頂まで息も付かせぬ急斜面が続きます。
まずは、浅い沢状のルンゼを登ります。
ここは沢水が少し流れておりグジュグジュした登山道ですので足元を確認しながら登ります。
沢状の登山道は道がはっきりしないところもありますので慎重に登ります。
やがて沢を離れ、狭いリッジをジグザグに登ると、左手に本峰と2峰のコルが見えてきます。
草付きの斜面を右に曲がると最大の難所であるルンゼが見えてきます。
    
    
    
     このルンゼには長いロープが張られています。

 このロープが信頼できるか、十分に張りを確かめて使います。
このルンゼを慎重に登ると胸を突くような登りがあります。
この登りを終えると短いけれど胸が付く様な急斜面があります。
この斜面を登り切り平らになるとほどなく山頂です。

 11:15分、山頂に到着しましたが、辺り一面ガスで何も見えません。
    

 山頂では軽くお腹を満たすだけにして、視界がないのですぐに下山します。

 14:15分、登山口に到着です。
あとは林道を歩き車に戻るだけです。

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  帰り道で通行止めの現場に行ってみました。
 工事中のため作業員の方がいましたので状況を聞いたところ、落石があり 
通行止めにしているとのことです。
落石以外にも道路に傷んだ箇所があるため工事が長期化しそうなお話でした。

  定山渓天狗岳のように「天狗」の名前がついている山は急峻な山が多いです。
 札幌近郊には朝里天狗岳のありますが、こちらの山頂部は岩場で急峻な山です。

 今回の山女さんは、トレーニングを兼ねてテント一式など重装備で登りました。
 すべては、トムラウシ山に登る訓練を兼ねているからです。
 この急峻な山を重装備で登れたのですから成果は一目瞭然でしょう。
 次は、小屋泊まり1泊の縦走です。

徳舜瞥岳とホロホロ山に登る!

2018-07-26 20:47:14 | 札幌近郊の山
 ブログを書くことよりも山に登るのが忙しい毎日です。
この徳舜瞥岳とホロホロ山に登ったのは春先の6月初旬でした。

 6月4日

 札幌を6時30分に出発して伊達市大滝地区にある登山口に着いたのが8時を少し回った頃でした。
今日は快晴のいい天気です。
    
    登山口となる駐車場から徳舜瞥岳の端正な姿が見えています。
    
 今日は天気がいいので暑い一日になりそうです。
8:20分、出発します。
まずは雑木林の中を歩きます。
日差しが樹林に遮られ、気持ちよく歩けます。
    
    こんな沢沿いを歩きます。

 20分ほど歩き小さな沢を越えるところに水場があります。
    
     この水場がすでに6合目です。

 これは、登山口となっている駐車場が以前の登山口よりずーっと上の方に移動したからです。

    
     こんな岩の登山道を歩いていきます。

 樹林を越えると一気に日差しが強くなります。
何か所か雪渓の残っているところがあります。
小さな雪渓ですが、慎重に越えます。
ハイ松が姿を見せてくると、ほどなく山頂です。

 10:10分、徳舜瞥岳の山頂に着きました。
    

ここからは羊蹄山が良く見えます。
    

そして、すぐ隣に見えるのがホロホロ山です。
    

 徳舜瞥岳からホロホロ山へはいったん下り、登り返さなればなりません。
直射がガンガン当たる強い日差しの中を歩きます。

    
     この辺りまで登ってくるとホロホロ山の山頂も間近かです。

 10:55分、ホロホロ山の山頂です。
    
     ほぼ1時間の行程でした。

 さて、この吊り尾根には春の花が咲いていました。
    
     シラネアオイです。

    
     キバナシャクナゲです。
   
    
     エゾアズマギクです。

    
     ヒメイチゲです。

 ホロホロ山から見る羊蹄山も均整で美しい姿をしています。
    

 一日二座を登る贅沢な登山ですが、春山の楽しさを十分に感じさせてくれる山です。
徳舜瞥岳には雪のある季節にスキーで何度か上っていましたが、歩いて登るのは初めてでした。
春一番に登り夏屋に備えるには、なかなかいい山でした。