井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

2021年1月26日発生の雪崩事故について

2021-02-24 19:46:25 | その他
2021年1月26日キロロスノーワールド脇にある通称1107m峰における雪崩事故の調査報告が、日本雪氷学会北海道支部により行われています。
詳しくは、https://avalanche.seppyo.org/snow/modules/bwiki/index.php?%BB%F6%CE%E3%2F2021%2F01-26%A5%AD%A5%ED%A5%EDBC を参照してください。

 この雪崩事故は、単独スノーボーダーが引き起こし巻き込まれたもので立ち木に衝突した外傷などにより死亡が確認されています。

 北海道警察の安全登山情報によれば、遭難者は、午後1時10分頃キロロスノーワールド管理区域外をスノーボードで滑走中、
雪崩に巻き込まれ埋没し、他の登山者が救出したが心肺停止状態であり、119番で救助要請(※道防災ヘリが遭難者を収容)
されたものです。

 雪崩の規模は次の地図を参照してください。(日本雪氷学会北海道支部調査報告より転載)
    

    


 
 このほかに、キロロスノーワールドにおいて
1月3日には単独のスキーヤーが遭難事故を起こしています。
遭難者は、午前11時30分頃キロロスノーワールド管理区域外を滑走中、立木に衝突して頭部を負傷、
他の登山者が110番で救助要請(※道警山岳救助隊とスキーパトロール隊が遭難者を救助)

また、1月10日に長峰において、2人が遭難。
二名は、午後4時頃キロロスノーワールド管理区域外をスキーで滑走中、下山方向を見失い、
自ら110番で救助要請(※道警山岳救助隊が遭難者を救助)

 ここ最近、スキー場脇のいわゆる管理区域外におけるスキーヤーやボーダーの事故が発生しています。
管理区域外は非圧雪地域でありスキー場とは違います。
それなりの装備なしには足を踏み入れる場所ではありません。
一般のスキーヤーやボーダーがスキー場の脇だからとトレースに誘われて管理区域外に入るケースが散見されています。

 はっきり言います。
スキー場の管理区域外に入るなら命を懸ける必要があることを肝に銘じてください。
一般スキーヤーでその覚悟がない者は、新雪に憧れるだけの理由で足を踏み入れることはやめてください。




2020年 夏期における羊蹄山の遭難事故事例について

2020-12-12 21:59:18 | その他
 今年の夏山はコロナウイルスの蔓延があり登山活動も自粛ムードにより例年に比べて北海道を訪れた登山客が減少したのでないかと思われます。
今年の羊蹄山の遭難事故件数は昨年の7件と同数ですが、昨年同様に死亡事故が発生しています。
死亡した男性は熱中症とされていますが単独での登山でしたので同行者がいれば体調不良に気付きサポートできれば防げた可能性もあります。
高齢者の単独登山が増えていますが、この点についても考慮が必要かと思われます。
しかも、死亡事故が発生した8月27日には3件の遭難事故が発生するなど異常な事態となりました。

 それでは、羊蹄山における本年度の遭難事例を紹介します。
なお、この情報は北海道警察HP(http://www.police.pref.hokkaido.lg.jp/info/chiiki/sangaku/sangaku-top.html)の中にある安全情報から転載しています。
ここには他の百名山での遭難事例を含めた北海道全域における遭難事例がまとめられています。
北海道の山に登山に来られる本州の方々の閲覧をお勧めします。


7月18日(土曜日)長野県の60代女性(単独) 遭難原因~体調不良
 遭難者は午後3時頃山頂から下山中、体調不良により行動不能となり、自ら
110番で救助要請(※道防災ヘリが遭難者を救助)

8月9日(日曜日)北海道の20代女性(3人グループ)遭難原因~バランス崩し
 遭難者は午後3時頃山頂から下山中、バランスを崩して右足を負傷、同行者
が119番で救助要請(※道警山岳遭難救助隊と消防救助隊が遭難者を救助)

8月9日(日曜日)東京都の50代女性(3人グループ)遭難原因~疲労
 遭難者は午後7時40分頃山頂から下山中、足の痛みにより行動不能となっていたことから、他の登山者が110番で救助要請(※道警山岳遭難救助隊と消防救助隊が遭難者を救助)

8月26日(水曜日)インドネシア30代男性(2人グループ)遭難原因~疲労
 遭難者は午後1時35分頃山頂から下山中、疲労により行動不能となり、自ら
119番で救助要請(※道警山岳遭難救助隊と道警ヘリが遭難者を救助)

8月27日(木曜日)静岡県の40代男性(単独)遭難原因~道迷い
 遭難者は午後3時30分頃山頂から下山中、道に迷い自ら119番で救助要請
(※道警山岳遭難救助隊と消防救助隊が遭難者を救助)

8月27日(木曜日)北海道の60代男性(単独)遭難原因~熱中症のため死亡 遭難者は午後5時10分頃登山道2合目付近で倒れているのを、他の登山者が発見し119番で救助要請(※道警山岳遭難救助隊と消防救助隊、道警ヘリが遭難者を救助)

8月27日(木曜日)愛知県の70代男性(単独)遭難原因~道迷い
 遭難者は午後9時30分頃登山道3合目付近で道に迷い、自ら110で救助要請(※道警山岳遭難救助隊と消防救助隊で遭難者を救助)

「ヒグマックス」開催のお知らせ!

2019-11-06 10:16:48 | その他
「ヒグマの会40周年記念 ヒグマックス2019クマづくしの1日」が開催されます。

    

 今年は、札幌市内の住宅地にヒグマが現れました。
この熊は1週間ほど毎日住宅地に現れ、庭の果樹などを食べ、その行動が大胆さを増していきました。
札幌市はやむなく駆除することを決め地元の猟友会の方々が銃殺しました。

この銃殺に対し、札幌市に苦情のメールや電話が押し寄せたことは記憶にも新しい出来事です。

 北海道には、北大が中心となってヒグマとどう接するのがいいかなどを研究、話し合う団体として「ヒグマの会」が結成されていました。
この会は、北大の教授、学生だけではなく、猟友会、地方自治体職員、農業従事者など幅広い層の方々が参加されヒグマについていろいろな方面から話し合いがもたれてきました。

 その「ヒグマの会」が創立40年を迎えた今年、パンフレットにあるようなヒグマを語る催しが開催されます。

 ヒグマについて勉強した方にはうってつけの催しでないかと思います。
ぜひとも参加され、ヒグマとのかかわり方を勉強しませんか。

 本州から北海道へ登山をしに来る人と話すと必ずといってヒグマが怖いといいます。
私は、ヒグマは怖い存在ではないと話すのですが、なかなか理解されません。
正しいヒグマとの接し方を勉強する機会ですので、ぜひ、たくさんの方々の参加をお願いします。

第26回講演会「雪崩から身を守るために」について

2018-10-18 07:41:36 | その他
 毎年開催されている講演会ですが、今年は次のとおり開催予定です。
バックカントリースキーや冬山登山に出かけられる方は講演会に参加して雪崩に関する知識を深めましょう。

    

    
        ポスターは雪崩事故防止研究会HPから転載
 
 開催日時:2018年11月10日(土) 10:00〜17:30(入場無料)

 場  所:北海道大学工学部 オープンホール(B1-201) (札幌市北区北13条西8丁目)
      注意:昨年のクラーク会館から変更となっています。

 展示ブース:9:50-17:30 
       〇雪崩対策の最新装備・雪山を楽しむための装備の展示
     
 講演内容:10:00〜10:05 開会

      10:05〜10:55 雪崩の発生メカニズム」〜雪の科学〜
             尾関 俊浩
            (北海道教育大学札幌校・雪崩事故防止研究会・雪氷災害調査チーム)
      
      11:00〜11:30 「北海道のエアーレスキュー」〜北海道防災航空隊~
             薄井 貴之(北海道防災航空隊副隊長)

      12:00〜13:00 エアーレスキューデモンストレーション&ヘリコプター展示
              会場:北海道大学陸上競技場
              ※悪天候&出動事案がある場合は中止
              代替プログラム13:00〜13:30「雪崩調査報告」 大西人史による講演

      13:30〜14:10「雪崩対策の基礎知識」〜雪崩の回避方法から装備まで〜
             大西 人史(雪崩事故防止研究会副代表・雪氷災害調査チーム・三段山クラブ代表)
      14:15〜15:05 「雪崩医療」
             及川 欧(雪崩事故防止研究会・旭川医科大学・雪氷災害調査チーム・雪崩事故防止研究会)
       15:35~17:15 「最新科学でひもとく那須の雪崩事故」
              ・~那須雪崩事故概要〜 阿部 幹雄
                (雪崩事故防止研究会代表・雪氷災害調査チーム)
              ・2017年那須岳雪崩調査結果報告  中村 一樹
                (国立研究開発法人防災科学技術研究所)
              ・表層雪崩をもたらす短時間大雪のメカニズム 荒木 健太郎(気象庁気象研究所)
              ・雪崩災害調査へのUAV-SfMの活用可能性 内山 庄一郎(国立研究開発法人防災科学技術研究所)
              ・低気圧性降雪による表層雪崩危険度予測の試み 中村 一樹(国立研究開発法人防災科学技術研究所)

       17:20〜    閉会

山野井泰史さんの講演を聞きに行く!

2018-09-29 07:19:18 | その他
 札幌でクライマー山野井さんの講演会があるということで聴きに行ってきました。
9月28日の夜でした。

    

 会場は、札幌駅北口にあるLプラザでした。
会場は4階にある研修室、ちょっと狭い会場でしたので椅子席では足らず講演者の真ん前まで体育座りの人たちで溢れていました。
若い人たちの姿が目につきました。

 階上は:30分とのことでしたが、その時間に行きましたが会場はすでに満席の状況でした。
山野井さんは気軽にサインなどに応じられ、サインを求める人たちが列をなしていました。
    

 アットホームな感じの小さな会場で、横にいた妙子夫人もサインに応じていました。
講演は海外登山研究会の会長さんの後、秀岳荘の社長さんの挨拶がありました。
    
     秀岳荘小野社長の挨拶風景です。

    

 公演はスライド上映に合わせて行われました。
山野井さんのヒマラヤやパタゴニアなどでの登山状況についての講演が1時間ほどあり、そのあと30分ほど質疑時間が設けられていました。
私も日頃のトレーニングはどんなことをしているか?質問させていただきました。

 山野井さんは現在53歳、約40年間ほど山に登ってきています。
自分のクライマーとしての最期を迎えつつある(先鋭的なクライマーとしてと感じました。)とき、あと3つほどの山に手を付けて一線を退きたというお話がありました。
なかなか奥の深いお話でした。

 朴訥な人柄そのままに公演は和やかに終了。
とてもいい時間が持てました。

厚真町で災害ボランティア活動を行ってきた!

2018-09-15 16:44:53 | その他
 9月6日の未明に起きた地震は「北海道胆振東部地震」と名付けられました。
地震の最大震度は、厚真町で7とされ、北海道では経験したことのない直下型の地震でした。
その厚真町における災害ボランティア活動が9月13日から本格的に行われるということで参加してきました。

 今回は、厚真町、安平町とむかわ町の三町に災害ボランティアセンターが立ちあげられました。
私は、厚真町の災害ボランティアセンターにメールで登録し13日から2日間ボランティア活動を行ってきました。

 札幌から厚真町まで車で2時間ほどかかります。
センターにおける受付開始は8:30分からです。
国道274を走り、三川から厚真町に向かいます。
途中で安平町も通ります。
安平町の早来手前から厚真町へ向かう道路は通行止めとなっていました。
そのまま苫小牧方面へ向かい、遠浅(とあさ)という集落から厚真に行くことができました。

 途中の道路はいろいろな車両で混雑しています。
特に目についたのは自衛隊の車両です。
厚真町の町に入りましたが、街並みを見ても窓ガラスが割れたり屋根が崩れたり壁に亀裂が入っているような大きく被害を受けている家は見当たりません。
災害ボランティアセンターに着くと急ごしらえの駐車場が2か所整えられていました。
さすがに車が沢山駐車しています。

 ボランティアセンターの右側にテントが数張り立てられています。
8:30分、受付が始まります。
受付では、事前のボランティア登録をしているか、ボランティア保険に加入しているかの2点を確認されます。
その次は、センター内にてボランティア先を決める作業を待ちます。
椅子が50客ほど並べられた一番前にホワイトボードが3枚ほどあります。
そのホワイトボードにボランティアに行く先が一覧でまとめられているのです。

 担当者からのあいさつがあり、マッチングと称するボランティア先の必要人数に従って割り振りをします。
私は、農家さんの納屋の片付けをする仕事に割り振られました。
その農家さんは町から10kmほど離れたとこにあります。
4人で行きましたが、皆さんこの町の地理は全く不案内です。
車のナビを使い交通止をかいくぐり、目的の家に着くことができました。

 家主の方に挨拶して、さっそく作業に取り掛かります。
2間かける4間ほどの納屋は床一面に雑多なものが溢れかえっています。
この雑多な物を、一旦全部納屋から出します。
この作業に家主も加わって5人で午前中一杯かかりました。

 午後からは、地域ごとに設置された災害ゴミ受け入れの場所まで運びます。
この作業は2tトラックで3回ほど運び何とかゴミの全量を整理できました。
そこで今日の作業は終了となりました。
センターへ戻り作業報告を済ませて一日が終わります。


 翌14日も同じような作業を行いました。
この仕事が早く終わりましたので安平町で倒壊の恐れがあるほど被害を受けた家屋を見に行ってきました。
旧早来町の中心街にそれらの家屋がありました。

 1軒目は石造りの蔵です。

    

    
     札幌軟石と思われる石を積み上げた蔵です。
     壁厚は40cmほどあると思われました。
     正面の開口部が強度を下げたように思われます。
     左の壁にも大きな亀裂が入っています。

 2軒目も石造りの建物です。
1軒目の建物のすぐ近くにあります。
    

    
     こちらも札幌軟石を積み上げた蔵に窓を付けて喫茶店として利用していたようです。
     2階建てとのことですが、2階部分は完全に崩落しており屋根が裏側に崩れ落ちています。
     こちらの建物も1階部分に作った窓が建物全体の強度を落としたように感じます。

 3軒目は2軒目の建物の真ん前にあります。
    

    
     レンガ造りの建物ですが、2階部分のレンガを見ると厚さ10㎝ほどと薄く感じました。

 これらの建物以外では、数軒の建物が玄関のガラス戸や窓ガラスが割れているのを見かけた程度です。
テレビなどではこれらの倒壊した様子が何度も報道されていましたが、隣接する通りをみてもほかの家の外観を見る限り大きな被害は感じ理られません。
ほとんどの家は、ガラス窓なども割れず地震前と同じ姿で立っているようです。

 震源地に一番近い厚真町や安平町の家屋より、札幌市清田区の里塚で起きた液状化現象により傾いた家並みの方が被害が大きいといえます。

 いづれにしても被災地では避難所生活をしている人が千人を超えています。
特に厚真町で避難所生活を送っている人が多いのですが、厚真町では電気はほとんど回復したようですが、未だ断水が続いています。
この断水が続いていると普通の生活には戻れないと思います。
一日も早い水道の復旧が待たれるところです。

 


北海道胆振東部地震を被災して・・・

2018-09-08 06:33:39 | その他
 9月6日の未明(3時8分)に発生した地震により、私が住んでいる札幌市も震度6弱の揺れを感じました。
我が家は、札幌駅から西に向かって車で15分ほどにあるマンションの4階です。

 かなりの縦揺れに襲われましたが、幸いなことに棚から物が少し落ちた程度で何の被害もありませんでした。
しかし、停電になり電燈が付かないので非常用の懐中電灯を使い山用のヘッドランプを探し明かりを確保しました。
この夜に何回かに余震があり、小さく揺れました。

 夜が明けて辺りが見えるようになりました。
窓から見渡しても街はいつもの姿で、特に被害を感じさせるものはありません。
しかし、マンションは停電のためエレベーターが使えなくなっています。
また、停電のため地下にある揚水ポンプが動かないため断水しています。
その状態でもガスは使えました。

 子供たちに連絡を取ってみると戸建ての家は断水していないといいます。
ガスと水が使えるならそれほど不自由は感じないと思い、息子の家に身を寄せることにしました。
冷蔵庫の中から日持ちのしない食品を持ち、子供たち家族の分も一緒に食事を作ることにしました。

 6日は市内の幼稚園や小中学校が休みとなりましたので暇を持て余している孫たちを近くの公園で遊ばせていました。
同じような子供たちが沢山いて、中に孫たちの友達もおり、夕方まで楽しく遊んでいました。
夕食を食べていると息子の家は午後7時過ぎに電気が復旧しました。
これで、ライフラインがすべて復活したことになり。普通の生活がおくれるようになりました。
しかし、我が家に帰るとまだ停電が続いていました。

 翌7日になっても我が家の停電は続いています。
市内にあるコンビニやスーパーなどには食料品を買い求める人の列ができています。
しかし、カップ麺数個と水のペットボトル数本を売ってくれるだけです。
この程度の食料品を買うために並らばなければいけないほど困っているのか?不思議な気がしました。

 我が家の冷蔵庫には数日分は食いつなげる食品がストックされています。
好きな献立を作るわけにはいきませんが、とりあえず食べるものはあるわけですから焦って買いに行く必要はないのです。
また、スタンドにもガソリンを買い求める車の列ができています。
これも不思議な光景に感じました。
車を使い避難しなければいけない状況ではないと感じているからです。
まさに群集心理で食料品の買い出しやガソリンを買い求める行為をしているようにしか見えません。

 札幌での被害状況をみると、清田区(札幌市の西にある地域)で液状化現象により家が傾いたり道路が陥没したり波打ちひび割れなどの被害があるものの、その他の地域ではそれほどの家屋に被害は発生していません。
停電が続いているだけでガスが使え、水道も戸建ての住宅では通水しています。
冷静に考えれば清田区以外の地域だとそんなに慌てる必要のない状況だと思います。

 我が家も7日午後8時過ぎには電気も復旧しました。
これでライフラインがすべて復活したので地震前の生活がもどったことになります。


 しかし、胆振地方の厚真町などで震源地に近い地域は、大規模な地滑りが発生しており農家が何軒も飲み込まれた状況は報道されているとおりです。
未だ行方不明の方が20人ほどいます。
これらの方々が一日も早く発見されることを祈るだけです。

 また、胆振東部の町に対する支援をお願いします。
一番必要なのは、義捐金による支援です。
皆様支援をよろしくお願いします。

春は山菜の季節

2018-06-17 07:13:49 | その他
 6月、北海道もいい季節を迎えました。
春は、山登りよりも山菜取りです。
4月末からアイヌネギ、5月中旬からウド、そして6月に入ると笹竹(姫タケ)のシーズンとなります。
この笹竹を北海道ではタケノコといいます。
本州でいうタケノコは孟宗竹ですが、北海道のタケノコはクマ笹の若芽です。

    
    これで170本です。

 このタケノコですが、太いもので五百円玉ほどの太さになります。
といっても、五百円玉の太さは極上物でなかなか見つかりません。
こういう太いタケノコがある場所は、クマ笹の背丈も2m~3mにもなり、笹原の中に入ると周囲が見えなくなります。
そんな中で笹の根元を見ながら歩くのですから自分の居場所が分からなくなり遭難事故が起きます。
プロの人たちは、旗竿の先にラジオや警報装置を縛り付け、その音が聞こえる範囲で収穫するという方法を取って道迷いを防いでいます。
私は、山登りの経験を活かして現場の地図をよく見て地形を頭の中に叩き込み道迷いを防いでいます。

それでも。毎年、数人が命を落とすという、まさに、命がけの山菜採りがタケノコ採りです。

 今年の目標は400本としていましたが、すでに達成しました。
収穫場所は、札幌市内から車でわずか1時間ほどの場所に採りに行きます。
冬はスキー客で賑わうニセコなどはタケノコ採りの主戦場となり、この時期はタケノコ採りの人達が駐車する車で一杯になります。

 札幌は近郊に自然がいっぱいです。
そんな自然を満喫し、さらに自然の恵みに感謝する春です。

 最近はマナーの悪い人たちが増えており、駐車スペースにゴミが目立っています。
皆さん、山菜採りでもごみは持ち帰りましょう!!

山からの恵みをいただく!

2018-05-03 21:44:18 | その他
 人は山からいろんな恵をいただいています。

その代表的なものの一つに山菜があります。
北海道で代表的な山菜といえば行者ニンニクです。
私はこの行者ニンニクのことをアイヌネギといいます。

 このアイヌネギの季節がやってきました。
早い人は半月も前から収穫しているようですが、私が行く場所はGWのあたりが最適なのです。
5月1日、今年初めてアイヌネギの収穫に行ってきました。

    
     ご覧のように立派なアイヌネギが収穫できました。

 このアイヌネギは、ニンニク臭がして精が付く感じがします。
私は、アイヌネギを醤油漬けにしてチャーハンやラーメンなどを作るときに入れて食べます。
この山からの恵みによって健康を維持しています。

 この後も山の恵みが続々収穫できます。
ウドにタケノコ(北海道では孟宗竹の若芽ではなく、笹の若芽をいいます。)美味しいものが収穫できます。

 これからは春らしい楽しい時期が続きます。 

映画「ラサへの歩き方」を観に行く

2016-10-29 16:04:59 | その他
 「ラサへの歩き方」という映画がシアターキノという自主映画も公開している映画館で上映されるということが偶然分かりました。

しばらく映画を観ていないと思い、ちょっと変わった映画を上映しているシアターキノのHPを見て、偶然、この映画が上映されることを知りました。
これを観に行かなければと思い10月27日に行って来ました。

 上映スタジオは小さいですが、50人ほどの人が観客席を埋めており、8分くらいの入りです。

   


 映画は、チベット東部にある小さな村からラサへの巡礼をするところから始まります。
村からラサまで1,200km、途中で目的をカイラス山に変更、さらに1,200kmの長旅です。

   

 ラサへの巡礼を聞きつけて参加する村人を含め11人が、トラクターで荷馬車を引き、五体投地で歩きます。
途中で若い夫婦が子供を産み、さらに旅が続きます。
映画はこの巡礼の様子を淡々と撮していきます。

 車に衝突されトラクターの前輪が破損するとトラクターを捨ててみんなで引いたり押したりして巡礼は続きます。

 カイラス山の巡礼路に入ると寝ているままおじいさんが亡くなります。
そのおじいさんはカイラスが見えるがけの上で鳥葬にふされます。

 カイラス山の北面が画面に映し出されたとき、おもわず鳥肌が立ちました。
この北面から見るカイラスは、畏怖の念を呼び起こす存在感があります。
この壁を実際この目で見たときの感動が呼び起こされました。

 いい映画を観ました!!!

 機会があれば皆さんにも観て頂きたい映画です。


 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

  7月に書いた記事を最後に更新してきませんでした。
 特に理由があったわけではないのですが、イドンナップへ登に行って来てからというもの
 更新する気持ちが沸かなかったのです。

  この間、今年も山へは登っていました。
 7月は知床縦走から日高幌尻岳からトムラウシ山、8月には南アルプスの大縦走をしました。
 最近、やっと更新する気持ちになってきましたので、ポツポツと思い出しながら今年の山記事を
 書いていきたいと思います。

 こんなブログですが、お付き合い下さい。