井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

春の岩内岳を滑る!

2018-04-26 11:00:48 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
 今シーズンのスキーも最終場面が近づいてきました。
今週は、金曜日に羊蹄山の喜茂別コースを1,200mまで登り、そこから重いザラメの雪を楽しんできました。
2日後の4月22日は岩内岳を滑りに行ってきました。

 岩内岳は、スキー場がありましたが、現在はリフトの運航は止めており、キャストにより人数を制限したパウダーを楽しむスキー場に変わっております。
そのため、キャストが運航している期間は一般のスキー客がスキー場に立ち入ることができません。
その運行も4月上旬までですので、現在は自由に立ち入ることができます。

 4月22日

 天気は曇りですが、風もなく山は山頂まで見えています。
最初はスキー場を避けて右手の尾根を登るのがいいかと考えていましたが、山頂近くの雪はすでに融けておりハイ松が顔をのぞかせています。
やむなくスキー場のコースを使って登ることにします。

    
    こんな感じの斜面を登ります。
    山頂は一番上に見えるコブの奥にあります。

    
    麓にあるレストハウス前ですが、かろうじて雪が残っています。

 9:00分、スタートです。
今日はただただスキー場を登るのですから簡単なのですが、ふもとから山頂までの標高差は800mを超えます。
ですから、山頂まで2時間半ほどかかると読んで登ります。
    
    ひたすら登ります。
 キャストが登ったところの雪は固くなっており、雪融けが遅くなってます。

 最後のリフトから斜面の傾斜がグンと増します。 
このあたりから雪面が固くなっているのでスキーアイゼンを使います。
アイゼンの歯を最大限に生かしてガシガシ登ります。

    
    山頂手前には、大斜面があります。
    ここからは、目の下に岩内の町と日本海が見えており、その先には積丹半島の山々が真っ白な姿を見せてくれています。

 11:20分、山頂に到着です。
    

 ここからの眺めな最高です。
    
     ニセコ連邦の奥に羊蹄山が見えています。

    
     山頂部の雪は融けており、その向こうに目国内岳がまだまだ真っ白な姿を見せてくれます。

 山頂の岩陰で休んでいると単独の男性がやってきます。
話を聞くと、なんと、高知県から来ているとのことでした。
さらに、ご夫婦らしい2人が登ってきましたが、ツボ足のようで夏道を登ってきたようでした。

 下山は、山頂から麓まで休み休み滑り、それでも30分ほどで下まで降りてしまいました。
重めの雪に太ももの筋肉が悲鳴を上げるので休みながら最後かもしれない滑りを楽しみました。

    

残雪期の恵庭岳に登る!

2018-04-23 10:40:00 | 札幌近郊の山
 恵庭岳は札幌近郊にある活火山の山です。
支笏湖に面した急峻な山で山頂は溶岩ドームの上にあります。
山頂部の溶岩ドームは崩落が激しいため、8合目から上は自己責任で登る山です。

夏の恵庭岳には何回も登ったことがありますが、今回は残雪期を利用して夏道とは全く違うルートから登りました。

 札幌市内から支笏湖に向かって走っていくとオコタンペ湖に向かうT字型の交差点があります。
このオコタンペ湖に向かう道路は冬期間は除雪されておらず通行止めとなっています。
この交差点の近くには駐車場がありますのでそこに車を駐車して登山します。

 今回は、秀岳荘(札幌市内にある老舗の登山用品店です。最近は自転車を含め幅広くアウトドア用品を扱っています。)のスタッフの皆さんと一緒に登りました。

 4月4日

 駐車場に車を止め、登山準備を済ませ、まずはオコタンペ湖に向かう道路を歩きます。
秀岳荘のスタッフの人たち3人はスノーシュー、私は輪カンを使って登ります。
このルートは、残雪期の恵庭岳に登るメインルートとなっていますのでトレースがあります。

 交差点を9:15分に出発して10分ほど歩き、いよいよ左手の尾根に取り付きます。
ここからはデコボコした尾根を忠実に登ります。
途中何回か急な斜面が出てきますが、短い坂ですので我慢して登ります。

      
      急斜面はスノーシューの前歯を使って登ります。

     

      快調に登ります。

 1時間ほど頑張って登ると左手の上のほうに黒く突き出た岩が見えてきます。
この指のように尖がった岩が溶岩ドームの山頂です。


     
     この尾根は深い針葉樹の森となっています。

 左手に急斜面が見えてくると、いよいよ正念場を迎えます。
952mのコブを過ぎると標高差100mの急斜面が目の前に壁のように立ち上がっています。
この急斜面ですが、今日は気温が低いため表面がほとんど融けておらずカリカリとなっています。
緊張しながら1歩1歩スノーシューと輪カンの歯を雪面に食い込ませながら登ります。

 やっと100メートルを登りきり、ホット一息つきますが、そこから先は山頂までさらに急な斜面が続きます。
1,100mから続く急斜面を登りきる目の下には凍ったオコタンペ湖が真っ白になって見えます。
     
     オコタンペ湖の奥に見える漁岳は雲に隠れています。

 1、230mまで登ってくると山頂の真下です。
    
     ここまで約3時間ほど掛かりました。

 ここから先は、お茶グループと山頂へ向かうグループに分かれました。
私はお茶グループに入り、まずはツエルトを張り風を避けて休憩スペースを作ります。
     
     こんな時に備え、ツエルト(簡易テント)はいつも持ち歩いています。

 山頂グループを待つ間、お湯を沸かし、コーヒーを立て、お菓子を食べながら休みます。
30分ほどで山頂グループが戻ってきましたので下山の準備をします。

     
      山頂をバックに、秀岳荘スタッフの皆さんです。

 さあ、下山に掛りましたが、心配なのはあの急斜面の雪がどうなっているかです。
表面がサッと融けてくれていればツボ足で降りられるのですが、硬いままだとかなり難度の高い斜面です。
恐る恐る斜面に足を踏み出してみると、なんと、表面が1センチほど融けてくれています。
ホッとして、一気に降ることができました。
しかし、所どころ硬い斜面も残っているので、そこは慎重に下ります。

 952mのコブ山まで降りると、今度は柔らかくなった雪に足を取られそうになるのでスノーシューと輪カンを付けます。

 あとは、登ってきたときのトレースをたどり下ります。

オコタンペ湖への道路に出てホッとしました。

 今日は始終曇り空でしたが、風は弱く、まずまずの登山日和でした。
私にとって初めてのコースでしたので、楽しく歩くことができた一日でした。