『息もできない夏』第3話
谷崎 玲 - 武井咲
樹山 龍一郎 - 江口洋介
谷崎 麻央 - 小芝風花
谷崎 葉子 - 木村佳乃
谷崎 啓介 - 神尾佑
谷崎 香緒里 - 浅田美代子
井川 さつき - 原幹恵
西川 純 - 清水一希
安倍川 衣里 - 橋本麗香
草野 広太 - 中村蒼
玲と母親の葉子は戸籍を作るために区役所で待ち合わせをしていたが、葉子はその道中でDVで苦しめられた元夫を見かけてしまう。
そして待ちあわせをすっぽかして逃げ出してしまったことがきっかけで、玲は祖母とも気まずくなるし妹の麻央も家を出て行ってしまって、何もかも以前とは変わってしまう。
その上、インターネットで知り合った男(とは玲は知らないんだけど)が、メールで余計なことを吹きこんでくるんだ、これが。
だからネットはコワイって。
いくら同じ境遇だったとしても、同じ境遇だからこそ誰かがそこから抜け出そうとするときには羨望が嫉妬や憎しみに変わるものだし、ましてそれが顔の見えないネットの世界なら、悪意だけを送りつけることができるわけで。
対面する人間関係だとそうはいかなくて、一応表面上は取り繕ったり、相手の様子がおかしいな?と思って配慮できたりするんだけども。
玲は自分で生まれた病院に行って18年前の出生届を再発行してもらって、北海道の母親の実家にまで行って、それはもう必死な分、逃げ隠れている母親に対して複雑な気持ちに振り回されてしまうのだ。
母親の方もこれではいけないと思っていて、区役所に連絡して必要な書類を宿泊先に送ってもらおうと電話をする。
そして樹山は送るのではなく持って行っちゃったりするのである。
樹山も記者時代に飛ばし記事(実際は多分飛ばしじゃなかったんだろうけど)を書いて、その記事が原因で人が一人自殺してしまったという過去があり、過去になかなか向き合えない葉子の気持ちが分かるんだろうと思う。
もちろんDVなどの事情は知らないんだけど。
そもそもDV夫と葉子は駆け落ち同然に実家を飛び出していて、それ以後実家とも疎遠になっていたのだが、その父親(玲の祖父・北大路欣也)が玲のバイトしてる店に突然やってきて、常連客になっちゃうもんだからいかん。
DV夫がツけてるってば、欣也後ろ後ろ~!!である。
ところで樹山は内縁関係にある女性とその子どもと一緒に暮らしてるんだけど、玲に出会ってから樹山の様子がおかしくなったから、その女性は玲とのことを勘ぐっていて、これまた話がややこしくなりそうなのである。
しかしコワイな、要潤。
要潤と木村佳乃が駆け落ち…なんかピンとこない組み合わせではあるが、要潤の顔が妙に整っている分怖さ倍増である。
爽やかそうな笑顔とか却って恐ろしいのである。
そして玲のお父さん(のはず)役の神尾さんはすごく素敵なおじさまである。
なんというかいい色の役者さんだなあという感じ。SPの石井さん役の方ですが、最近よく見かけますね。
このくらいの年齢のいい役者さんを見つけると勝手に惚れぼれしてしまうわたしであるよ。