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超心理マニアのためのブログ

マット・イシカワによる超能力研究の文献ガイド

ブラジルのスピリティズム

2007-09-07 | 論文ガイド
<PA2007(1)>

ブラジルより
●アルメイダら 「ブラジルのスピリティズム」

20世紀前半のブラジルのスピリティズム動向をもとに、
狂気の判定が精神医学と対立してくるところを論ずる。

スピリティズムとは、ブラジルのカルディックが1857年に
唱えた、霊魂の性質と始原と運命を、物質界とのかかわり
あいとともに扱う科学である、という。

※このあたりの詳しい話には、読書ガイドの75番の本を
 参照。心霊主義(スピリチュアリズム)とは区別される。


PA(超心理学協会)大会50周年

2007-09-06 | 論文ガイド
<PA2007(0)>

このブログも1週年、気が抜けて1週間も休んでしまった。
さて気をとりなおして始めよう。

PA(超心理学協会)の年次大会も本年50周年を迎え、8月の
始めに、カナダ東部のハリファックスで開催された。
http://www.parapsych.org/

記念すべき大会では、過去をふりかえる歴史的議論が多かった。
プログラム委員長は手堅い研究で定評があるジョン・パーマーだ。
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/1-8.htm

会場の受付を一手に引き受けた事務局担当は、ディーン・ラディン
の妻スージーであった。
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/data/em-chu4.htm

なお、次期の協会代表には地球意識プロジェクトの主宰者であり、
プリンストン大学を定年退職したロジャー・ネルソンが選出された。
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/3-7.htm


死後存続のシンポジウム

2007-07-20 | 論文ガイド
<PA2006(36)>

昨年のPA大会最後のシンポジウムは死後存続をテーマに
次のような演題があった。

・死後存続研究の重要性
・「死後存続」の基本的論点
・自己同一性の変容体験:憑依や解離
・生まれ変わりの類型
・前世の記憶の再解釈
・死後存続研究における主観的体験の重要性

※今年のPA大会は、8月2日からカナダのハリファックス
 で開催される。

ジョン・ベロフを偲んで

2007-07-17 | 論文ガイド
<PA2006(34)>

ジョン・ベロフを偲んで4つの講演があった
●デボラ・デラノイ
●レチャード・ブラウトン
●エイドリアン・パーカー
●スタンリー・クリップナー

ベロフはエジンバラ大学の超心理学講座の設立に寄与した。
業績については:
http://www.parapsych.org/members/j_beloff.html

語呂合わせESP現象

2007-07-16 | 論文ガイド
<PA2006(33)>

英ヨーク大学より
●ロビン・ウーフィット 「語呂合わせESP現象」

米UCLAの名誉教授でエスノメソドロジストでもある
エマニュエル・シェグロフの論文を紹介するもの。

それは「On ESP Puns」という論文で、自分の考えていた
ことに対応する単語を話し相手が、語呂合わせのように
口ばしる現象を報告している。次のHPのアーカイブから
入手できる。
http://www.sscnet.ucla.edu/soc/faculty/schegloff/

体脱体験者の特徴

2007-07-15 | 論文ガイド
<PA2006(32)>

マンチェスター大学より
●デイヴィッド・ウィルデ&クレイグ・ミュレイ&ジェズ・フォックス
 「体脱体験者の特徴」

体脱体験者10名と非体験者23名に対して、質問表やコンピュータに
よる想像性度合いの差異を調べた。

わずかに開眼の想像鮮明度の質問応答のみに有意な差異があった。
(当然ながら超常現象信奉は大きく異なった)

テレパシー実験の効果向上法

2007-07-14 | 論文ガイド
<PA2006(31)>

オーストリアのクラーゲンフルト大学より
●ロナルド・ヴァイグル 「テレパシー実験の効果向上法」

ガンツフェルト実験では、超常現象信奉が高く、芸術的センス
があり、瞑想や武道の訓練をしている人を被験者にする工夫が
知られている。

本実験では、量子論と語用論的情報量理論にもとづき、送り手
と受け手を交互に何度も実験を行ない、被験者同士のからみ合い
を高める工夫と、ガンツフェルトに加えてWEBカメラで遠隔凝視
する実験とを被験者の選択で行ない、実験の新奇性を高める工夫
とを導入している。実験は進行中である。

ジェンダーの役割と超常信奉

2007-07-12 | 論文ガイド
<PA2006(30)>

英リバプール・ホープ大学より
●クリスティン・シモンズ&スティーヴン・ムーア
 「ジェンダーの役割と超常信奉」

ジェンダーの役割と境界性傾向を説明変数に、超常信奉および
ESPを被説明変数においた調査を計画している、とのこと。

※このように調査・実験の前に計画、仮説、分析方法を表明して
 それにもとづいて実施するのは、研究コミュニティの健全な
 運営に通じる。後付けの分析や、お蔵入りを防止できるからだ。

一卵性双生児によるガンツフェルト実験

2007-07-11 | 論文ガイド
<PA2006(29)>

スウェーデンのゲーテボリ大学より
●エイドリアン・パーカー
 「一卵性双生児によるガンツフェルト実験」

15組の一卵性双生児から、超心理信奉を調べて選んだ
10組について、自動ガンツフェルト実験をしたところ
40%の正答率(偶然期待値は25%)を得た。
ただ、回数が少なくて統計的には有意ではない。

霊媒師のリーディングの評価

2007-07-10 | 論文ガイド
<PA2006(28)>

英マンチェスター大学とリバプール・ホープ大学より
●クレイグ・ミュレイ&シアラン・オキ-フ
 「霊媒師のリーディングの評価」

霊媒師のリーディング(霊視報告)の評価を学生を対象に
行なった。学生に霊媒師のリーディング文書と、一般人の
書いた文書を見せて、文書だけで信憑性の相対的評価を
行なった。

内容の情報にかかわらず、霊媒師の表現は一般人よりも
正確さと説得性の観点で高ランクに評価された。また、
文書は霊媒師が書いたものかもしれない、と告げておくと、
告げなかった学生よりも低ランクに評価する傾向があった。

自発的超心理体験の記録法

2007-07-08 | 論文ガイド
<PA2006(27)>

ノーサンプトン大学より
●ニコラ・ホルト「自発的超心理体験の記録法」

虫の知らせなどを、あとで思い出すのでは、当たったときだけ
注目し、ハズレたときに注目しない問題や、想起に伴って記憶
が新たに構成されてしまう問題がある。

そこで、携帯端末に体験を都度に入力するシステムを提案する。

※いいアイデアだが、入力がたいへんですぐに面倒になりそう。


テレパシー実験の追試

2007-07-06 | 論文ガイド
<PA2006(25・26)>

ストックホルム大学より
●ブルーズヴィッツ:皮膚電気伝導を用いたもの
●ダルキヴィスト&ヴェスタールント:感情伝達のもの

※実験の中間報告であり、大会開催地の特権で
 発表に加わったものと思われる。



サイコメトリーの効果

2007-07-04 | 論文ガイド
<PA2006(24)>

アルゼンチンより
●バラ&アルジバイ 「サイコメトリーの効果」

人が持ち歩いた物品を手がかりに、その人物の特徴を
当てるというサイコメトリー実験は、現代超心理学では
行なわれないが、今回、画像透視実験と効果の差を
比較してみた。71人の被験者に、サイコメトリーと画像
透視実験を交互にやってもらったところ、画像透視
のみに有意(p=0.005)な結果が出た。

実際、サイコメトリーは実験に不向きな、複雑な働き
なのかもしれない。

超心理信奉の起源

2007-07-03 | 論文ガイド
<PA2006(23)>

アムステルダム大学より
●レミ・デボーア&ディック・ビエールマン
 「超心理信奉の起源」

超心理信奉者は、拡散的連想傾向が高く、偶然の一致も意味ある
一致と考えがちだという仮説がある。一方で信奉者は真に超心理
現象を体験しやすいという対抗仮説もある。

本実験ではプライミング現象を利用して、この超心理信奉の起源
を調べようとするものである。実験の結果、超心理信奉者と懐疑
者の差がなかった。

※実験は興味深いのだが、実験と仮説の関係がよくわからない。
 統合失調症で超心理信奉しているのなら、プライミングがおき
 にくいので、上の差が出ないことこそが、超心理信奉者が
 まともということか?