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レイタンス処理~基礎立上コンクリート打設(工事15日目)

2007-07-23 21:58:35 | 建築工事

さてさて、湿潤養生からの続きなんですが・・・

まったく聞いたことのないレイタンスという言葉を口にした後輩を、外国人のように感じながら会話は続きます。

僕 “レイタンスってなんや?”
後輩“コンクリートの不純物です”
僕 “それがどうした”
後輩“基礎を立ち上げるときはコンクリートを打ち継ぐでしょう?そこにレイタンスが残っているとその部分が弱点になるんです”
僕 “義経の泣き所みたいなもんか?”
後輩“それは弁慶です”
僕 “そうか。で、具体的にはどうしたらいい?”
後輩“住宅ではほとんどやらないでしょうけどね。打ち継ぎ部分のレイタンスの処理してくれって頼めばいいんです”

またもやイサットのハンゾー氏に電話です。
“打ち継ぎ部分のレイタンス処理、してくださいね”
またもや知ったかぶりしないといけないので疲れます。
さすがハンゾー氏、わがまま施主の要望に応えてこれもOKしてくれました。

家に帰ってからレイタンスについてじっくりと調べました。
以下、一番わかりやすかった説明です(出典:住まいの水先案内人)。

“レイタンスは、コンクリートから浮いてくる不純物で、いわば、鍋料理の時の「アク」と考えればわかりやすいでしょう。それは、どんなコンクリートであれ、すべてのコンクリートから出てくるものです。”
“普通の生活で接着剤を塗る面の掃除をするのと同様に、打設したコンクリートから浮き出た不純物(レイタンス)を取り除き、次回のコンクリートとの付着性を良くするためにコンクリート表面の不純物をはぎ取る作業をレイタンス処理と言います。”

なるほど~。
さらにはこんな記述も。

“しかし、実際にレイタンス処理まで行っている現場は、大規模工事でも、住宅現場でも極めて極めて限られています。むしろ、レイタンス処理というものをを知らない設計者、現場監督の方が多いでしょう。”
“結論から言えば、やった方がもちろん良いが、やらなくても、それによって重大な現象が起こることは無い!という一言に尽きます。”

あらそうなんですか。
じゃあ、別に僕が躍起になってハンゾー氏に連絡しなくてよかったんじゃない。
数日後、すっかり我が家の基礎アドバイザーになっている後輩に会いました。

僕 “イサット、レイタンス処理もやってくれるって”
後輩“え!?マジっすか?ほんとうにやるとはたいしたもんですね”
僕 “おまえがやってもらえって言ったんやないか!”
後輩“でもまさか、やってくれるとは思いませんでした。あまり住宅ではやらないかと・・・”
僕 “ほな最初から言うな!”
後輩“すんません。mercyさんがイチイチ真剣に聞くんで、ついおもしろくって”

先輩をおちょくるとは生意気な奴です。
でも彼のおかげで、自己満足のいく基礎ができあがることでしょう。

レイタンス処理前。木くずがまぶされたようです

ちょっと近景すぎてわかりにくいですが、手前に見えるのが鉄筋です。
上下には型枠のコンパネが写っています。

 レイタンス処理後。これは・・・

おぉ!確かにきれいになっています。
木くずはもちろん、表面まできれいになったような気がします。
というか、きれいにしてくれはったのですから、当たり前ですよね。
打ち継ぎ面はブラシとケレンと水でレイタンスの処理をしていただいたそうです。
確かにベタ基礎部分と立ち上げ部分がよくくっつきそうです。
これは、精神衛生上なかなかよいですね。対応ですね~。
施主のわがままな提案に対応していただくイサットハウスに感謝、感謝です。

 
きれいに表面が仕上げられています。
左の写真なんて光り輝いてますね。単なる照り返しですけど。

さて、型枠が外れるのは27日の金曜日です。
どんな姿を見せてくれるのか楽しみですね。
では。


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