あすなろ

塾長日記

由比の桜エビ

2010-10-19 15:33:40 | Weblog
熱海は本当に町の様子が鄙びたなんていうものじゃなくて、もう落ち込んだので、そのまま東海道各駅停車に飛び乗って由比に行った。桜エビ解禁は10/28日だからまっいいかまだ人毛もないだろうと降りたら、大混雑。街道祭りだって。駅を歩いて1.2キロ。悪友ケインさんと泊った、桜エビの店に着いた。そこで桜エビ。ケインさんといったのは3年前か。同じ店に入ってもこの気分の違いはどういうことか。別に今ケインさんと喧嘩したわけじゃない、しかしこの雰囲気はどういうことなんだ。そもそも祭りだから人がいるけれど、普通、この花屋さんは、時計屋さんは
文房具屋さんは、電気屋さんは(ここはもう閉まっていたな)
あの時は、ケインさんと桜エビを頼んだと言っては乾杯。ローカの冷蔵庫から勝手にビールを取りだして飲んだと言っては乾杯。晩飯と言っては乾杯。何をしても乙女のようにおかしかったものだ。
何でかは気が付いていた。そうカネがないからなんだ。あの頃は、イチイチ桜エビの値段も、ローカから勝手に持ち出したビールの値段も、シラスの値段もなんもなんも考えなかった。






終わった町

2010-10-18 15:35:46 | Weblog
ちょっと込み入った話があったので熱海に行ってきた。熱海駅前の東横インっていう時点であの日本一の温泉街、熱海で一泊会員価格とはいえ4400円っていう時点であの熱海は終わっていた。熱海といえばバブルの頃招待で行った時一泊28000円くらいだった。夜の七時半でお土産屋はみんなしまっていて、深夜コンビニに行くと新幹線が止まる駅なのに誰も降りないんだからね。もう都会にはなくなった喫茶店やスナック、フイリッピンパブなどなど、昔、仕事で行った時と同じ、駅前のレストランはカツドン1800円であった。なんだかな。客は安いツアー客のばあちゃん。爺ちゃんばかり。日帰り温泉なって言っても階段からしてきたなくて、入る気にもならない。温泉くらいは入ろうと思ったんだけれどもね。








みんな嘘つきという物語

2010-10-15 15:40:03 | Weblog
金曜日は休みです。引きこもりの子の家に
この4月まで4年間金曜日は家庭教師に行っていました。中学生だった子を大学までボク入れましたよ。一家でボクが来るのを待っていてくれて授業が終わったらその一家と食事とか、最初はうれしかったけれど、最後はきつかったですね。早く帰って寝たかった。
今金曜日はお休み。朝起きて、近くのガラガラの日帰り温泉に行って、今久しぶりに夢中で読んでいる『岩井志麻子』嘘つき王国の豚姫。凄い題だね。日帰り温泉の休憩所で読み終わりました。名前も経歴もでたらめで『田舎の家は大金持ちで』とバイト先の控室ででたらめをばれないかと思いながら話しているとみんな何にも言わない。よく見ているとみんなでたらめの経歴で名前だし、なによりも『人の話なんか誰も聞いていない』そこで主人公はどんどんうその話を積み重ねていくという話。納得できてすごく面白かった。最後は怖いけどね

嘘と秘密の物語

2010-10-14 15:48:27 | Weblog
ずっと昔から、人は誰でも、誰にも言えない。あるいは言わない秘密があるのではないかと思っていましたね。それもとびきりの、例えば殺人とかの秘密。そしてそのまま秘密を持って死んでいってしまったら、その事実までもがこの世にあったことすら誰にも知られずに、なくなってしまう。色即是空だね。私が若かった時、戦争体験者はたくさんいた。彼らの中には、戦争で絶対に人を殺していると思われる人もいた、戦闘体験とはそういうことだろ。少なくとも空襲で死んだ人から、腕時計やサイフくらいは盗んだのじゃないか。そんなこと何も人にいうことないもんな。
歴史なんか読んでいれば、歴史に残っていない恐ろしいことなんかたくさんあるんだろうな。例えば近年だって、絶対儲からないのに『大丈夫です』なんて言って株とかうっちまっちゃった人だっているかもしれない。
結局秘密が漏れるのは本人が自慢していってしまうからなんだね
  岩井志麻子のうそつき王国の豚姫はどこにでもある花として怖か

君子は豹変しちゃうんだからね

2010-10-13 13:56:26 | Weblog
君子は豹変しちゃうんだからね
私の塾は楽しく勉強することをモットーとしております。勉強は楽しいものね。やればやるほど面白くなるってね。だけんどもすぐにこの『楽しい』というところだけが来る目的になってしまう子が出るんですね。叱ったり注意を与えたりしても治るもんじゃありません。そんな時は、指導者が豹変しちゃう。今まで25年間、これで合格者を出してきました。少し戸惑いますけれどね。生徒は。
君のためなんだからね。
 堅苦しく言えば、交感神経はやるぞというスイッチ。こればかりを常にオンにしておくと、ノイローゼやうつになったりする。
そういう時は副交感神経にスイッチを入れる
だけども今度副交感神経だけを入れっぱなしにするとまたアレルギーなどが起きるのと受験勉強も同じだよということ。
いくら体に楽だからってお風呂や寝ることを24時間続けられないのと同じ。





仕方ないさ。歩いていくか

2010-10-12 20:52:35 | Weblog
いつだったか。講師の父親が風邪の菌が脳に達して危篤だという話を聞いたことがあった。
おしりの切開も膿などから、肺や膀胱に感染すると大変なことになるという。そんなことや将来のことを考えると眠れなくなってから一週間が過ぎた。私が塾を作る前に勤めていた会社の上司だった人は、超不況でボクの塾へやってきて、『月30万円でいいから手伝ってやるよ』と夢みたいなことを言っていたのに、今は現実に目覚めて、スーパーで鮮魚を運んでいるそうだ。月給は17万円だそうだ。身体のこと、仕事の未来。まぁ考えても仕方ないのだけれどもその眠られない夜に考えてしまってから、少々私は変だ。思考法も行動も、『名もなく貧しく美しく』なんていう古い映画を見て、号泣したりしてね。
まっクヨクヨしていても仕方ねぇ明日に向かって歩み出すかなんていう気分にもならねぇ
ひとつひとつ、決めたこと約束したことは誠実に果たしていこう。そのうちにまた答えが見つかるかも知んないね。というところかな








そして原宿

2010-10-12 11:16:19 | Weblog
代々木公園での九州展は、お酒を断っているせいか宮崎の鳥の串焼きなんか見てもね。酒を飲まないと全然いらないんだね。明太子のピザなんていうのもね。ふーんという感じ。先週の北海道展は北海道で食べたななんて思い出もあるから食欲もわくんだけれど、九州は行ったことがないしね。というわけで、10分くらいで退散。明治神宮へ行く。私の出た小学校は神宮前小学校。明治神宮は子供の時の遊び場だった。しかしな。この頃はスピリチュアルスポットなんて言われて、大混雑。今加藤清正の井戸なんか2時間待ちとか。ふーんと言うしかない。原宿というのは南国酒家くらいしかまともな店はないね。まっガキばかりの街だから、こういうアダルトなお店はいいね。ほとんどご老人。品のいい紳士に若い女どういう関係なんでしょうね。いろいろな人生がある。と思う。

これでもか。これでもかという物語

2010-10-11 14:05:58 | Weblog
というわけで、土砂降りの日曜日は、また起き上がれなかったんで(最近、この症状がひどい)ずっと録画した映画とか、写真を整理していた。外は土砂降り。酒も飲まなくなったから、何にも食べる気にもならず、何本か映画を見たけれど衛星で『名もなく貧しく美しく』昔はこんな映画が劇場公開されてずっと満席だったんだね。内容は素晴らしかったけれど、全編、これでもかこれでもかというあの貧乏という内容。本当に貧しいのだからね。最後に『楽しい日が何日あったかしら』と高峰秀子がいうんだよね。『新婚の時、上野動物園に行って、動物は処分されてしまって何にもいなくて、あれ以来どこにも行ったことがなくて』というのだよ。夫婦とも聾唖者で、『カタワものなんか雇えるか』みたいな台詞があって、今なら放送禁止用語だろ。だから現代の作品がつまらないんだね。これを見てわーんわーンと泣いたら、なんか胸のもやもやが取れた。うつの号泣治療法だね。
最後に苦労した息子が大きくなって、空襲の時助けた少年が立派になってお礼を言いに来たので、夢中で走って帰る時、また耳が聞こえないからトラックにはねられてしまう。
これでもか。これでもかという不幸の連鎖

最近の子供は素直でいい子

2010-10-11 12:50:02 | Weblog
おしりの切開をして、痛くて酒も飲めなくなって、朝まで一睡もできないままに、今日は新しい生徒の来る日だから、朝、7時に家を出た。長い間、今日は連休じゃないか。とそういう日に働くことに抵抗があったけれど、
『お仕事があるのは幸せ』と思う。新しい生徒は平成10年生まれとかそんな感じ。『近頃の子供』なんていうけれど、豊かな時代に育った子どもたちは本当に可愛い、性格もいい。ずっとそういう子供たちを25年見てきたからわかるんですよ。ズルがないんですね
素直でかわいいと成績も伸びるんですよ。ボクは今まで生徒が勉強をできないからって『バカ』というセリフは決して言ったことはないですよ。これはバカということではないですからね。ところが10年ほど前、月謝も払えないけれど見てほしいと言われて同情して1カ月ほど見た子がいたんですね。その子は勉強も嫌いで塾には行きたくないんだ、そこで、『先生がみんなの前でバカだから来るな』といったと親に言いつけたんですね。母親は怒鳴りこんできた。その時は、怒りでも哀しみでもなく、『はぁー』という感じだったけれど。やっぱりね。この事件は自分は『教育』なんて自惚れないで、契約として仕事をキチンとこなしていこうと思いましたよ。
成績向上や、合格を実現させればいいんですものね。昔、金八先生なんていう番組があってその後なくなったのも、見ている人が番組に嘘を感じたからなんでしょうね。仕事は仕事。仕事を終えた後も不良少女を更生させるために朝までずっと雨の中を待っていたみたいなストーリーはもういけませんや。
いや、個人的なつながりでそういう話もあるかもしれないけれどね。


天狗さまにきかなくちゃね

2010-10-09 14:27:15 | Weblog
昨日は、もう死んでやれとばかりに、メンチカツに海老フライをビールで流し込んで、それからお尻が痛くて、医者に行くとすぐ切開だと切られた。看護婦さんがいるからパンツ脱ぎたくないとダダこねたけど、いつも温和な先生はニコリともしないで、切った。もう死ぬほど痛くてギゃあといったけれど『ほら動かないで』と冷たく言われた。『すんません』涙が出た。情けないカッコだしね。そして板橋に行ったら、『おいしいかつやができた』ということで、気の弱いボクはさっき食べたともいえず、また海老フライを食べたのだった。麻酔が効かないのは酒を飲むからだと言われたから、もう飲むのをやめた。
けれど、その反作用、いやアル中の禁断症状はその夜やってきた。いつも酒の力で眠ってしまうのだけれど、気がつけば朝の5時一睡もしていない。全身の神経がピリピリする。6時ころからは『こうして死んで行くんだな』と考えているうちに、本当にどうするんだ。お前。この後の人生をと考えたら7時の出発時間になって、そのまま家を出てきた。