熱海は本当に町の様子が鄙びたなんていうものじゃなくて、もう落ち込んだので、そのまま東海道各駅停車に飛び乗って由比に行った。桜エビ解禁は10/28日だからまっいいかまだ人毛もないだろうと降りたら、大混雑。街道祭りだって。駅を歩いて1.2キロ。悪友ケインさんと泊った、桜エビの店に着いた。そこで桜エビ。ケインさんといったのは3年前か。同じ店に入ってもこの気分の違いはどういうことか。別に今ケインさんと喧嘩したわけじゃない、しかしこの雰囲気はどういうことなんだ。そもそも祭りだから人がいるけれど、普通、この花屋さんは、時計屋さんは
文房具屋さんは、電気屋さんは(ここはもう閉まっていたな)
あの時は、ケインさんと桜エビを頼んだと言っては乾杯。ローカの冷蔵庫から勝手にビールを取りだして飲んだと言っては乾杯。晩飯と言っては乾杯。何をしても乙女のようにおかしかったものだ。
何でかは気が付いていた。そうカネがないからなんだ。あの頃は、イチイチ桜エビの値段も、ローカから勝手に持ち出したビールの値段も、シラスの値段もなんもなんも考えなかった。
文房具屋さんは、電気屋さんは(ここはもう閉まっていたな)
あの時は、ケインさんと桜エビを頼んだと言っては乾杯。ローカの冷蔵庫から勝手にビールを取りだして飲んだと言っては乾杯。晩飯と言っては乾杯。何をしても乙女のようにおかしかったものだ。
何でかは気が付いていた。そうカネがないからなんだ。あの頃は、イチイチ桜エビの値段も、ローカから勝手に持ち出したビールの値段も、シラスの値段もなんもなんも考えなかった。