RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

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休日に全力で生きるOLの日記(笑)

プーシキン美術館展フランス絵画300年 その3

2013-07-17 21:30:00 | 美術
見てきました

横浜美術館

会期は2013年7月6日から2013年9月16日。

さて。
その1」「その2」と書いたので。
今回が最後です。

エドガー・ドガ「バレエの稽古」
ドガですもの、踊り子でなければ!!!
というわけで、ザ・ドガなパステル画です。
光の加減や衣装などさすがドガといわざるを得ない美しさ。
薄暗い稽古場の奥からカーテンを通して差し込む光など、最高に美しい。
こちらシチューキン(その2で登場)の旧蔵。
シチューキンは5点、ドガの作品を所蔵していたそうです。
羨ましい……。

ポール・セザンヌ「パイプをくわえた男」
故郷エクス=アン=プロヴァンスの庭師をモデルに描いた「パイプをくわえた男」の連作のひとつです。
頬杖をついてパイプをくわえた男が描かれています。
画面右上に見えるにカンヴァスに描かれた人物は、セザンヌ夫人の肖像画だそう。
首から下しか描かれていないけど。
なんとなく不安定な構図。
ここからキュビズムが、と感じさせる作品です。
セザンヌらしいのですが。
シチューキンがパリの画廊から購入した作品。

フィンセント・ファン・ゴッホ「医師レーの肖像」
この作品を描いたのは晩年近く。。
アルルの耳切り事件後、神経症の発作を起こして入院。
この作品はそのときに診療にあたった見習い医師フェリックス・レーの肖像画。
完成後は医師に贈られたそうですが気に入られず。
鶏小屋の穴を塞ぐのに使われたという逸話も。。。
悲しいかな。。
早々に売り払われ、シチューキンの眼にとまり所蔵となりました。
作品は青と緑がメインでそこに赤やオレンジ。
太い線の輪郭など、いかにもゴッホといった作品。

パブロ・ピカソ「マジョルカ島の女」
ピカソの初期の「青の時代」から「バラ色の時代」へ移りかわるころの作品。
とはいってもまだまだ青い。
背景は淡い青色で、描かれた女性の服も青。
女性の表情は物憂げな印象でどこか遠くを見ているよう。
シチューキンのピカソ・コレクションの一作でした。

アンリ・ルソー「詩人に霊感を与えるミューズ」
描かれているのは2人の男女。
詩人のギヨーム・アポリネールと画家のマリー・ローランサンです。
この2人についてはこちらの記事を→ 「マリー・ローランサン展」
リュクサンブール公園の木々がアーチを作り恋人達を祝福するかのように生い茂っています。
この2人は美男美女で有名でしたが描かれている男女は、、ずんぐりむっくり。。。
ルソーはアポリネールの顔や手を採寸しながら描いたというからまたびっくり(笑)
でも、こんなところがルソーらしいよね。
となんだかのほほ~んとしてしまう作品。
こちらもシチューキンの旧蔵品。
シチューキン凄すぎ!!!!!

ポール・ゴーギャン「エイアハ・オヒパ(働くなかれ)」
いいタイトルですな(笑)
このタイトル「働くなかれ」は、ゴーギャンの意図を解釈して近年訳されたもの。
ゴーギャンはアルルでゴッホと同居後、タヒチへ。
その後、フランスへ帰国。
パリでの約2年間の生活ののち、再びタヒチへ。
慌ただしいパリの生活とは違い、のんびり過ごすタヒチの人々の生活はその対極に見えたのかな。
描かれているのは室内に座る男女の姿。
穏やかなときが流れていることを感じさせました。
ちょっぴりミステリアスなところもいいな。
パリの画商を経て、シチューキンの手に渡ったもの。
シチューキン……

マルク・シャガール「ノクターン」
赤い馬に乗った(掴まった!?)花嫁が空をとんでいます。
その下には町並みも。
こちら、シャガーが渡米後の苦難に満ちたときに描かれたもの。
故郷はナチスの侵攻で灰燼に帰し、また最愛の妻ベラが亡くなったあと。
これはそれらが詰まっている作品。
シャガールらしさ全開です。
こちらはシャガールとベラの娘、イーダが寄贈したもの。

さて、3回に分けて書いてきましたが。
展示は66点と少なめ。
でもどの作品も見ごたえがあり、素晴らしいものばかりでした。
もう絶対おすすめ!!
見に行け!!!!!
どの展示でもそうですが、会期末は混雑が予想されるので早めに行くことをお勧めします。



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