日暮しの種 

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ジョージア出身力士 栃ノ心

2018-02-13 07:00:00 | 編集手帳

1月27日 編集手帳

 

 大相撲の平幕、
栃ノ心の出身国が、
ロシア語由来の「グルジア」から英語発音の「ジョージア」に変わったのは約3年前である。

故郷の国はかつてロシアと武力衝突を経験した。
以降、
国の名をジョージアとするよう世界に訴えて、
日本でも正式に呼称が改められたことによる。
その運動にどれほど貢献したかは定かではないものの、
栃ノ心が祖国のために英語名の缶コーヒーを愛飲する、
という記事をスポーツ紙で読んだ覚えがある。

大相撲初場所は13日目を終え1敗は栃ノ心のみ。
横綱鶴竜が3連敗を喫し、
初優勝に大きく近づいた。
2敗力士はない。
あと一番である。

祖国の名が改まるまで力を出すのを待っていたわけではないと思うが、
30歳と若くはない。
新入幕の折には将来を嘱望されながら、
けがに泣き一時は幕下55枚目まで陥落した。
そこからはい上がっての優勝となれば、
誰もが目を見張ることになるだろう。

かつて琴欧洲が活躍したとき、
相撲部屋の冷蔵庫は故郷ブルガリアの名を冠するヨーグルトで満たされた。
ジョージアの飲料会社はどうするだろう? 
あら、
いけない。
ちょっと気が急(せ)いた。



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「二つ名」

2018-02-12 07:00:00 | 編集手帳

1月21日 編集手帳

 

 「二つ名」というものがある。
個性あふれる人物に与えられる異名で、
歴史上の人物なら伊達政宗の「独眼竜」、
徳川綱吉の「犬公方」あたりが有名だ。

こうした呼称には、
その人の姿をまざまざと映し出す力がある。
最近、
プロ野球の星野仙一さん死去の報に触れて、
そんなことを痛感した。
「燃える男」。
その文字に、
仲間を叱咤(しった)する星野さんの厳しい表情がよみがえった。

もともとプロ球界は「傑作」の宝庫だ。
このほど野球殿堂入りが決まった松井秀喜さんは「ゴジラ」だし、
原辰徳さんは「若大将」。
ピッタリなじむ異名は一流選手のあかしなのだろう。
期待の新人、
清宮幸太郎選手は、
どんな名で呼ばれるようになるか。
そんな興味も膨らむ。

ここで、
ふと連想してしまうのが政界だ。
「ワンマン」「鈍牛」など、
昔はユニークな呼び名をもつ政治家も多かった。
それが、
近年はピンとくる例があまりない。
理由は様々だろうが、
国民の政治家への関心の低さが背景にあるとしたらちょっと心配にもなってくる。

あす22日には通常国会が召集される。
あだ名をつける気持ちで議員さんを見守るのも一興だ。


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世界で加速 スタートアップ争奪戦

2018-02-11 07:00:00 | 経済フロントライン

1月20日 経済フロントライン


いま日本の大企業の間では
自前主義から脱却して
「スタートアップ」と呼ばれる企業と提携する動きが広がっている。

未来のアップルやグーグルを夢見て多くの起業家が集まるシリコンバレー。
ここに拠点を置く日本企業の1つ 富士通。
1年前から駐在している牧田浩幸さん。
いま強化しているAIの技術で提携できるスタートアップを探している。
この日会ったのは通信の暗号化で高い技術を持つ企業である。
交渉を重ね初めてトップとのミーティングが実現した。
「自分たちだけですべては出来ないので
 提携が必要だと考えています。
 スタートアップへの投資など思い切った取り組みを検討しています。」
牧田さんはこれまで1,000社以上をリサーチし
約150社から直接話を聞いた。
しかし相手の経営状態も詳しく調べなければならず
契約には時間がかかると言う。
(富士通 サービステクノロジー本部 技術戦略室 牧田浩幸さん)
「やはりすんなりとはいかない。
 『いいものはいいわ』とか
 『彼らのとがっている部分はとがっているからそれは使おう』という判断をしていく。
 いつまでも自分一人で出来ると思ってやっていると
 “ゆでガエル”ではないが
 気付いたときには孤立してしまっている。」
こうした日本企業を支援する会社もある。
多くのベンチャー企業に投資してきた ドレイパー・ネクサス社である。
この会社では日本企業にオフィスを提供し
有望なスタートアップの紹介を行っている。
日本の大手企業5社(IHI 京セラ 清水建設 クラレ みずほフィナンシャルグループ)が常駐している。
受け入れを行っているドレイパー社のトップは
日本企業がスタートアップに選ばれる存在になることが何より大事だと言う。
(ドレイパー・ネクサス 共同創業者 北村充崇さん)
「日本企業はスタートアップのことについてあまりにも知らなすぎる。
 地球人が初めて火星人に会って初めて会話をして
 全然違う人種がいるんだ。
 どうやって一緒に付き合うためにやっていくか考えて話をする。
 世界の競争の中でスタートアップ企業にどうやって選ばれる存在になるか。
 それが今ものすごく重要なポイント。」
ここではスタートアップにもオフィスを貸し出している。
パソコンモニターを片手に現れた男性。
スタートアップを志す若者が続々と集まってくる。
「素晴らしいスペースですね。」
「私たちの製品を世界中で使ってもらいたいです。」
こうした野心的な企業家が次々とイノベーションを生み出していくのである。
有望なスタートアップに提携先として選んでもらえるかどうか。
カギを握るのがスピードである。
大手機械メーカーIHIは
シリコンバレーで3年前に起業したスタートアップとともに倉庫などで使うロボットを実用化した。
形や大きさがバラバラで無造作に積み上げられた箱。
ロボットに搭載されたAIがひとつひとつの箱を正確に認識し自動で仕分けを行なう。
AIの技術はスタートアップが担当し
IHIはロボットを制御するシステムを開発した。
(IHI 多屋公平さん)
「人力で段ボールを降ろす作業をしている。
 ニーズに合った商品が出来ると思った。」
完成までの期間はわずか1年。
スピードアップの決め手となったのがもともと用意していた契約書のひな型だった。
交渉の入り口で手間取る秘密保持契約。
自分たちが最大限譲歩した内容で
事前に本社の決済を取ったものである。
何度も行なっていた本社とのやりとりが不要になり
最短1週間で契約が可能になった。
(キネマ・システムズ CEO サチン・チッタさん)
「IHIは非常に戦略的に私たちの技術を評価してくれました。
 彼らの対応はとても早かったです。」
(IHI 多屋公平さん)
「『この企業はスタートアップに対していろいろな工夫をしてくれる』と
 この人たちとならスピーディーにと思ってくれる。」
今や大手企業になくてはならないスタートアップの提携。
その世界の潮流について行けるのか
日本企業の覚悟が試されている。




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“少数”の不満からヒットを生み出せ

2018-02-10 07:00:00 | 経済フロントライン

1月20日 経済フロントライン

東京新宿にあるベンチャー企業。
インターネットを通じて消費者から日々の不満を募っている。
・午前中指定のものが1時間半遅れで届いた。
 できれば遅れる旨電話1本欲しかった
・炭酸が抜けると飲めたもんじゃなくなる
 炭酸が抜けても美味しくしてほしい
こうした書き込みを1件につき最大10円で買い取る。
集めた不満は730万件。
なかでもこの会社が商品開発のため重視するのが少数意見である。
(インサイトテック 伊藤友博社長)
「商品に対する直接的な不満・クレームだけではなく
 ちょっとした不満に新しいビジネスチャンスがある。」
この日は食用油メーカーからの依頼で
揚げ物にどんな不満があるのか検討することになった。
コンビニなどで売られている揚げ物について調べた結果が画面に投影される。
「値段」「衣」「味」など不満が多いものは大きな字で。
一方「大きさ」や「時間」など不満が少なかったものは小さな字で表記される。
少数の不満の中でもさまざまな年代から出てきたのが「時間」というキーワードだった。
さらに細かく分析すると
揚げてから時間が経った食べものの品質に不満が集まっていることがわかった。
「コンビニなどの中食だと
 揚げた時間がわからない前提で買わざるを得ない。」
「長持ちできる価値を油で出せるか。」
この会社では少数意見の中から導き出した結論をメーカーに報告。
“時間が経っても品質が落ちにくい油には消費者のニーズがある”
という内容だった。
(J-オイルミルズ ソリューション企画部 袴田一彦部長)
「今回を出発点に新しい検証やいろいろな仮説の検証につなげられる。」
少数の不満の分析からヒット商品も生まれている。
大手寝具メーカーはベッドに関する不満の分析を依頼した。
すると少数ながら20代の人から“コンセントが使いづらい”という不満があがっていたことがわかった。
メーカーではすでに枕元にコンセントが付いたベッドを発売していたため
予想外の意見だった。
(フランスベッド デザイン課 永井英之課長)
「就寝前にスマホでSNSとかゲームをする方が非常に多い。
 タブレットで動画を見て過ごすという生活シーンが見えてきて
 そういった意味でコンセントが多ければ多いほどいい。」
そこで枕元に2つコンセントを設け
左右どちらに向いていても充電できるベッドを作った。
さらにスマホでSNSをしながら動画を見る若者向けに
タブレットを立て掛けられるようにした。
このベッドは同じ価格帯の商品と比べて1,5倍を売り上げるまでになっている。
(フランスベッド デザイン課 永井英之課長)
「寝具メーカーとしてマットレスの寝心地を非常に大事にしてきたが
 今回はフレームをクローズアップした。
 不満は問題解決の鍵になるので非常に参考になった。」

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注目される消費者の“隠れたニーズ”

2018-02-09 07:00:00 | 経済フロントライン

1月20日 経済フロントライン


ごはんにかけて食べるために作られたシチュー。
去年夏の販売開始からわずか4か月で400万個以上売り上げるヒット商品になった。
・カレー ハヤシに続き簡単レパートリーが増えた
・シチューにはパン派 でもこれならごはんでいける
・これを考えた人 リスペクト
大手食品メーカーでこのシチューの開発を指揮した宮戸洋之さん。
開発のきっかけはシチューの売り上げの減少だった。
調査会社を通じてアンケートを行なったが原因は分からなかった。
(ハウス食品 食品事業2部 宮戸洋之部長)
「お客さんの食べる頻度が減っているところまではマーケティングデータでつかむことができたが
 なぜ減っているのかわからないままだった。」
宮戸さんが頼ったのは
ネットを通じて消費者の隠れたニーズを知らべるベンチャー企業だった。
この会社が運営するサイト。
顧客の企業から受けた依頼に基づき
一般の人たちが気楽に投稿できるよう“お題”を出す。
たとえば
新婚さんの料理にまつわるあるあるエピソード。
そのときどんな商品やサービスがあったら助かる?
これは食材を宅配する会社の依頼に基づき作った“お題”である。
シチューの売れない原因をさぐるために設定された“お題”は
シチューにまつわる「モヤモヤ」を大募集!
いったいどんな「モヤモヤ」でどうすれば解決できる?
この“お題”に応えた人がいる。
主婦の堂瀬麻紀子さんである。
このサイトのファンでこれまで16の“お題”に投稿してきた。
シチューについてのモヤモヤを書き込んだのは
手間の割にはメインになってくれない・・・
しかも
ご飯との相性ももうひとつ・・・
なので
それならカレーを作ろう!になっちゃう
(堂瀬麻紀子さん)
「主婦としては短い時間の中でごはんを作っていろいろするので
 シチューだともう1品なにか作らないといけなくなる。
 同じ売り場に並んでいるんですけどカレーの箱を取ってしまう感じです。」
この投稿をきっかけに別の人たちが次々と書き込んだ。
・「シチュー=ご飯と合う」という文化を作ってはどうでしょうか?
・カレーライスみたくシチューライスがあっても良い気がします。
まるで井戸端会議のようにすすむ書き込み。
サイトにアイデアを書き込んでも報酬はないが引き込まれるという。
(堂瀬麻紀子さん)
「いろんな人が身近な商品について話しているのを見たら
 ついつい私も口を挟みたくなるというか
 こんな意見もあるよと言いたくなるのがちょっと楽しい。」
調査を依頼した食品メーカーではサイト上の議論にヒントを得て新商品を開発。
ごはんにかけて食べやすいように味を濃くしてとろみを出したところヒット商品になった。
(ハウス食品 食品事業2部 宮戸洋之部長)
「シチューをご飯にかける人がいることは分かっていましたけど
 それが我々の課題の本質だと思っていなかった。
 これが本質的な問題だったんだなということで
 戦略にの置き換えて商品を発売した。」
一般の人たちが井戸端会議風に参加できる感覚がウケて
このサイトの会員は今や2万人を超えている。
(サイト運営会社ブラポ 坂田直樹CEO)
「企業の会議室で担当者が商品開発をしているというより
 会議室のドアが開いていて全国の生活者がふらっとオンライン上で入ってくる。
 生活者が企画者になって企業の商品開発に参加できることが一番大きな特徴。」
サイトを利用する企業も増えている。
コンビニ大手もその1つである。
激しい販売競争が続くなか新しいタイプの店舗を開発できないかと利用することにした。
“お題”は
あなたがコンビニに感じてるちょっとした気持ちと
こんなお店だったらいいなって?

品揃えに対する意見が大き家と思いきや
・1回5分100円で携帯電話が充電できたら使いたい
・傘を貸してもらえたら嬉しいなぁ
「多分キーワードになっているのが買いに行く場所じゃなくて
 借りるとかシェアするみたいな
 なにかしらのサービスなんでしょうね。」
「“物売り”だけではなくて
 日々の生活の中であったら便利だとかそういうサービスだったりとか。」
このコンビニ大手では今後“お題”を追加し店舗開発のヒントに貸したいと考えている。
(ローソン 商品戦略部 荒井淳司部長)
「お客様との距離がこの取り組みは近いと思っている。
 商品開発面だったりお店を作るということに関しても
 いろいろな領域で取り組みは生かせるので
 コンビニに染まり過ぎている僕たちからすると
 新しい情報もたくさんあって新鮮な意見がありました。」




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エルサレム“首都”問題 日本の支援に影響

2018-02-08 07:00:00 | 報道/ニュース

1月20日 おはよう日本


トランプ大統領から就任して1年。
これまで自身の発言によって世界各地で波紋を広げてきた。
12月には中東のエルサレムを“首都”として認めると宣言。
イスラエルとパレスチナの関係が急速に悪化している。
その余波は日本が地域の安定を目指して行なってきた支援にも及んでいる。

パレスチナ暫定自治区 ヨルダン川西南にある街エリコ。
温暖な気候と肥沃な土地に恵まれ農業が盛んである。
豊富な農産物を加工して輸出することでパレスチナが経済的に自立できるよう日本は支援してきた。
日本が支援するパレスチナの工業団地。
日本は農産物加工団地にこれまで30億円余を投じてきた。
ナツメヤシを加工してトイレットペーパーなどを作る会社。
団地では一部の企業が操業し始めていて
将来的には6,000人の雇用を生むと期待されている。
(工場の従業員)
「パレスチナ人の多くは外国へ行かないと仕事を見つけられません。
 この団地はパレスチナに残る機会を与えてくれます。」
さらに日本は加工団地と隣国ヨルダンをつなぐ輸送専用道路の建設を計画している。
JICA国際協力機構では
専用道路を作り輸出の手続きを簡略化できないか
パレスチナを占領するイスラエルを交えた協議を仲介してきた。
(JICAパレスチナ事務所 三井裕子所長)
「西岸全体の物流がここに集まっていろいろなところに輸出されるハブになる。
 そういう意味でパレスチナ全体に役立つ道路だと確信しています。」
加工団地に進出したイフラス・サワルハさん(55)。
オリーブアイルから石鹸を作る会社を経営している。
特産のオリーブオイルにハーブやラクダのミルクなどを混ぜた独自の商品が
肌にやさしいと評判を呼び
欧米や日本への輸出している。
(サワルハさん)
「ここで生産量を増やして事業を拡大させたいです。」
良質なオリーブの産地として知られるパレスチナ。
2000年前からの段々畑も残っている。
共同のオリーブオイル製造所がいたるところにあり人々の暮らしを支えてきた。
しかしイスラエルとの間で衝突が起きるたびに物流が滞ってオリーブオイルを売れなくなり
農家は収入の減少に苦しんできた。
そこでサワルハさんは
余ったオイルを買い取り石鹸を作ろうと思いついたのである。
自宅に工房を構え
一から石鹸作りを学び
今では20の農家からオイルを仕入れている。
(サワルハさん)
「パレスチナの人たちを助けたかった。
 石鹸ならオイルより長持ちするので無駄になりません。
 すべて地元産なので地域全体に利益をもたらせます。」
しかし12月
(アメリカ トランプ大統領)
「エルサレムをイスラエルの首都と公式に認める時だ。」
これに反発するパレスチナ市民とイスラエル軍が衝突。
そのたびにイスラエルが治安の維持を理由に
パレスチナ各地で検問を厳しくし大渋滞も発生する。
日本が仲介してきた道路建設の協議も
政治的な緊張を理由に延期され
再開のめどはたっていない。
サワルハさんは陸路での混乱を避けようと小包を航空便で送っているが
輸送費が高くつくため道路建設を急いでほしいと訴えている。
(サワルハさん)
「私たちにとって専用道路はとても重要です。」
(JICAパレスチナ事務所 三井裕子所長)
「日本だけでなく
 パレスチナ・イスラエル・ヨルダンも目標は共有しているので
 実現できるよう努力し続けます。」
工場の新設にかけた費用は8,000万円以上。
このままでは経営への打撃は免れない。
それでもサワルハさんは
事業を続けることはパレスチナのために大切だと考えている。
(サワルハさん)
「私にできるトランプ氏への抵抗は
 事業を成功させ
 “メード・イン・パレスチナ”と書かれた商品を世界に広めること。」



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大切な人の幸せを願う ムサカリ絵馬

2018-02-07 07:00:00 | 報道/ニュース

1月20日 おはよう日本


山形県村山地方に伝わるムカサリ絵馬
「ムカサリ」とは“迎える”などの意味に由来する“結婚”を指す方言で
絵は独身のまま亡くなった人の架空の結婚式である。
絵には亡くなった後も大切な人の幸せを願う遺族の願いが込められている。

優しい色合いで描かれた幸せなひととき。
独身のまま世を去った幼い子どもや兄妹の晴れ姿を描くムサカリ絵馬である。
1500点近い絵馬が奉納されている天童市の若松寺。
いずれも架空の伴侶を添えた実現しなかった結婚式が描かれている。
古くは江戸時代から遺族は叶うことのなかった願いをこめて
いつしか「ムサカリ絵馬」と呼ばれるようになった。
(若松寺 氏家榮脩住職)
「あの世で幸せになって
 この世に再生してもらいたい。
 別の世界でも安穏な生活で暮らしていけるように
 そういう気持ちがこういう形で表れるのでは。」
ムサカリ絵馬に思いを託した札幌に住む佐藤美樹子さん。
3年前にたったひとりの姉の章子さんを亡くした。
職場での人間関係の悩みから心の病を患い10年近く自宅にこもっていた章子さん。
家族にも心情を打ち明けることなくこの世を去った。
(佐藤美樹子さん)
「もうちょっと話がしたかった。
 最期の方は心を閉ざしてしまったので。
 あまり話せなかった 心から。」
唯一 章子さんが心を開いていたのは愛犬だった。
(佐藤美樹子さん)
「犬がなくなったんですけど
 姉が人一倍泣いていたんですよね。
 感情あふれる姉を見た最後だった。
 天国で孤立してるんじゃないかというイメージしか出てこない。」
姉を救えなかったことで自分を責め続けた美樹子さん。
山形に伝わるムサカリ絵馬なら姉を幸せにできるかもしれないと依頼を決意した。
ムサカリ絵馬は専門の絵師によって描かれる。
写真や在りし日の思い出をもとにかなわなかった晴れ姿を描く。
(絵師 高橋知佳子さん)
「ご遺族も亡くなった人の気持ちも全部背負って描くもの。
 この人を幸せにしてあげようと思う。」
依頼を出して約2か月。
完成した絵馬が佐藤さんのもとに届いた。
そして愛犬も一緒である。
(佐藤美樹子さん)
「あらためて見てこれが本来の姿なので
 うれしいですね。」
美樹子さん自身の心にもひとつの区切りがついた。
(佐藤美樹子さん)
「姉は亡くなったので人生を歩むことはできないけど
 亡くなって終わりではなく
 また始まって笑顔で歩んでいる感覚。」
晴れ姿をまとうもう会えない人の微笑み。
残された遺族からの最後のはなむけである。



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インドネシア モスクで星空上映会

2018-02-06 07:00:00 | 報道/ニュース

1月19日 キャッチ!


インドネシア西ジャワ州西バンドン県。
1928年当時 インドネシアを統治していたオランダがこの地に天文台を建設。
以来バンドンは“インドネシア天文学発祥の地”して知られている。
天文台はバンドン工科大学の施設として今でも現役である。
この天文台で研究していたこともあるヘンドロ・ストヤントさん(44)は
天文学者であると同時にイスラム教の聖職者でもある。
去年 自宅の敷地にあるモスクを建設した。
このモスクの中ではプラネタリウムを鑑賞することができる。
礼拝を行う施設でありながら星空を上映できるモスク。
この日は地元の高校などから多くの子どもたちが訪れていた。
礼拝所を表す「ムショラ」と「プラネタリウム」を合わせて
「ムショラトリウム」と呼ばれている。
子どもなら約40人が収容できる。
(ヘンドロ・ストヤントさん)
「水星はとても熱く気温は昼でも500度まで上がります。
 なぜかというと大気がとても厚いからです。
 もし卵焼きを作ろうと思ったら
 割っておけばすぐに出来ます。」
太陽系の惑星や宇宙の起源をわかりやすく説明するヘンドロさんの話に
子どもたちは熱心に聞き入っていた。
(生徒)
「宙についてより深く理解できました。
 将来は宇宙飛行士になりたいです。」
引率の教師も満足の様子だった。
(教師)
「生徒たちはこれを機会に
 もっと天文学を学びたいと思ったはずです。」
ヘンドロさんが天文学に興味を持ったきっかけは幼い頃に見た神秘的な日食である。
以来 天体の不思議に魅せられてきた。
バンドン工科大学に進学し天文学を専攻したヘンドロさんは
2003年ごろ群馬大学にも留学した。
群馬県には日本で有数の天文台がある。
ヘンドロさんは聖職者になってからも個人的に観測を続けるために
4年前に自宅に望遠鏡を設置。
すぐさまうわさを聞き付けた近所の子どもたちがやって来たが
望遠鏡をのぞいて彼らが生き生きとした表情をするのを見たのをきっかけに
ヘンドロさんは子どもたちに天文学を教える活動を始めた。
ヘンドロさんお手製の日食観測用サングラスは
地域住民と行なった日食観測会で生かされた。
地域社会に天文学への興味が広がるなか
ヘンドロさんは天候に左右されずに子どもたちが天文学を学べるプラネタリウムの建設を決心する。
(ヘンドロ・ストヤントさん)
「国内にはプラネタリウムは6つしかなく
 天文学を学ぶ環境が整っていません。
 このようなムショラトリウムがもっと必要なのです。」
決心はしたものの
問題はプラネタリウムの建築と
インドネシアでは手に入らないプロジェクターなど機材の購入費用約500万円の調達だった。
ヘンドロさんは天文学の学会やイスラム教の団体などに支援を訴えた。
“子どもたちへの教育”という目的やヘンドロさんの熱意が賛同を得て
寄付金も集まり
構想からわずか1年半でムショラトリウムは完成した。
今では週6日 地元の小学校などから多くの子どもたちが訪れる。
(ヘンドロ・ストヤントさん)
「多くの生徒たちが自然科学の知識がないままここを訪れますが
 彼らは簡単に宇宙の仕組みを理解します。
 積極的に学び質問する姿を見るととても刺激を受けます。」
インドネシアの天文学八所の地にある小さなプラネタリウム。
きょうも子どもたちを雄大な宇宙の旅にいざなっている。


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「優しい」人に

2018-02-05 07:00:12 | 編集手帳

1月16日 編集手帳

 

 言葉は時代により意味を変える。
他の多くの辞書とちがって「広辞苑」が特徴的なのは、
古い順に意味を紹介することだろう。

例えば【優しい】は<〈1〉身も痩せるように感じる>と始まる。
このあと<つつましい><おだやか>といった変化が紹介され、
5番目にようやく<情深い>と現代の意に近い記述が出てくる。
人の気持ちもよく似ていよう。
本当に優しい人は、
身も痩せるような苦悩を過去にしているものである。

その人は幼い頃、
貧困に苦しんだという。
平成の二つの大震災で、
遺児の心のケアに尽力した元あしなが育英会職員、
林田吉司(よしじ)さんが病気のため65歳で亡くなった。

育英会が神戸に築いたケア施設で初代館長を務めた。
ねじりはちまき姿で遺児らに接し共に涙を流した。
東日本大震災後には施設建設のため東北事務所長として赴任した。
そのおり、
何より心強かったのは阪神の遺児たちが成長し、
ボランティアとして東北の遺児の助けに向かったことだろう。

若者たちの胸には“神戸のお父さん”の言葉があったにちがいない。
「つらい体験をした人は、
 優しくなれる。
 人のために生きなさい」



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ブラジル リオ 治安悪化に自衛策

2018-02-04 07:00:00 | 報道/ニュース

1月16日 キャッチ!


夏を迎えたブラジル一の観光名所 リオデジャネイロ。
休暇を楽しもうという国内外からの人たちでごったがえしている。
しかし今リオデジャネイロの急速な治安の悪化が問題となっている。
東京23区2つ分の大きさのリオデジャネイロ市に
「ファベーラ」と呼ばれるスラム街が住宅と隣接して点在している。
ファベーラではここ数年 麻薬組織同士の縄張り争いが激化しており
頻繁に銃撃戦が起きて住宅街にいても流れ弾が飛んでくる。
去年の11月までに州内で起きた銃撃事件の犠牲者は約4,900人。
一昨年の同じ時期より300人も上回っている。
また誘拐事件も去年は85件と約4割も増えている。
こうした状況に市民も不安を隠せない。
(市民)
「この街は無法地帯だわ。」
「僕は3回も強盗に遭ったよ。」
「今のリオでは仕事もできず
 家族と住めない状況だよ。
 妻とリオを出て行こうと思っています。」
治安悪化の原因の1つはここ数年の州の財政難である。
原油価格の低迷などで州の主な産業である石油関連企業の業績が悪化。
税収が減少したために治安当局の予算が一昨年と比べて約3割削減された。
警察のパトロールも大幅に制限されることとなり
これに乗じて麻薬組織が活動を活発化させている。
組織は新たな構成員として行き場のない失業者に狙いを定めており
失業者の増加が組織を勢いづける原因ともなっている。
常に危険と隣り合わせな状況のもと
危険を余儀なくされる市民は今あるインターネットサイトに注目している。
サイトの名は「どこで銃撃戦が起きているのか」。
この名のとうり
銃撃戦や集団強盗がどこで起きたのか
直近の位置情報を教えてくれるサイトである。
そのサイトを運営するのがマルコス・バチスタさん(36)。
多くの人たちに危険を回避してもらおうと仲間4人でこのサイトを起ち上げた。
タクシー運転手や地域住民から寄せられる情報の中から
目撃情報が複数寄せられる有力なものだけを選別。
ツイッターやフェイスブックなどを通じて無料で提供している。
フェイスブックのサイトは去年ユーザーが3万人増加。
現在4万5,000人が利用している。
去年 州内で起きた銃撃戦の回数はこの団体が確認しただけで5140回。
1日平均14回以上である。
集団強盗も433回にのぼっている。
(サイト運営者 マルコス・バチスタさん)
「ユーザーからは
 “あなたたちが私たちの警備員だ”
 “あなたたちなしでは生きられない”と言ってくれます。」
こうしたなか行政もようやく重い腰を上げ始めた。
12月 州政府と市政府が連携して
主に観光客が多く訪れるコパカバーナ地区で新たな治安対策を始めた。
州政府が大通りに設置した防犯カメラの映像を集中管理。
事件が起きた際には市政府が現場に配置したワゴン車と情報を共有して警官隊を送る。
警官隊はスマートフォンの特別なアプリを使って
事件現場の映像や容疑者の写真などをリアルタイムで受け取り
事件の早期解決に役立てる。
当局はITを活用して治安の向上に努めたいとしている。
(州政府治安曲 アウヴェス次局長)
「去年は以前に比べて半分のパトカーしか稼働せず
 パトロールに影響が出ました。
 今年も予算の大幅カットが予想されますが
 州の資金を利用して
 影響を最小限に抑えたい。」
“危険なリオデジャネイロ”という汚名を返上し
憧れの観光地であり続けられるのか。
住民や治安当局の取り組みが始まっている。




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日中をつなぐ日本人動画スター

2018-02-03 07:00:00 | 報道/ニュース

1月15日 国際報道2018

 

みなさんこんにちは 公介です!
質問に答える時間が来ました~!!
中国の動画サイトに日々投稿する新野公介さん(28)。
いわば“中国版ユーチューバー”として
意外と知られていない日本の姿を伝えている。
Q.日本人は年越しにどんなテレビ番組を見ますか?
大晦日は「紅白歌合戦」という有名な番組を見ます。
僕が好きなのは椎名林檎さんです。
再生回数は1本約100万回。
通算では3億回を超え
数多い動画投稿者の中で上位にランキングされたこともある。
(新野公介さん)
「僕たちからしたら何気ないけれど
 中国の彼らは意外と知りたいことを友だちの感覚でさくっと伝えられればと思います。」
動画投稿を始めたのは4年前。
北京に留学していたころだった。
日中関係が冷え込むなか
“生の日本人を見てほしい”と思ったのがきっかけだった。
きょうは中国の辛いものを食べてみます!
このころ毎日投稿したのが中国各地の名産を食べる動画である。
辛い・・・辛い!辛い!
素直なリアクションがなぜか大人気。
画面には視聴者からのコメントがあふれ
動画を通じたやりとりが生まれた。
「本場の店に連れて行ってあげようか」
「日本の味がどうなのかも知りたい」
中国の主要メディアからも注目され
“動画で異文化を融合している”と特集。
各地のイベントにも呼ばれる人気ものになったのである。
(新野公介さん)
「人気が出るとはまったく思っていなかったです。
 “私は日本人と接してみなかったけれどようやく交流できる人を見つけた”
 そういう人ばかりが来られた。」
素顔の日本人を知りたいという関心が中国では高いと実感した新野さん。
帰国後コンサルタント会社に所属し
中国進出を目指す飲食店や企業のPRを手掛けるようになった。
そんな新野さんの発信力に目をつけているのは企業だけではない。
アイドルグループ ドリーミングモンスター。
今年 中国への本格的な進出を狙っている。
競争が激しい日本ではいわゆる地下アイドルな彼女たち。
新たなファンを獲得しようと中国語の勉強を始め
ネット動画の制作を新野さんに依頼したのである。
去年の年末 新野さんが撮影に訪れた。
ありのままの日本人を見せることにこだわる新野さん。
アイドルの撮影でも変わらない。
(新野公介さん)
「彼女たちは自分を可愛く見せることはたけでいるけれど
 日本人の思う“かわいい”と中国人の思う“かわいい”が違うので
 むしろ“日本人のかわいい”の仮面をかぶらない方がいい。」
きょうはゲストが来てくれました。
ドリーミングモンスター!
まず撮影したのがお得意の食べる動画。
中国のお土産を食べてもらいリアクションを引き出す。
もう1つの撮影したテーマが中国の視聴者から寄せられていた質問だった。
Q.日本の女の子ってどうして八重歯があるんですか?
中国の芸能界では多くの女性が八重歯を矯正するという。
文化の違いへの素直な感想を聞くのが狙いだった。
「八重歯があったほうがかわいい。」
「笑った時に無邪気な感じになる。」
「わざわざ付けるやつもある。」
公開された動画はすぐに100万回近く再生された。
新野さんたちは今後も定期的に投稿していく予定である。
(新野公介さん)
「中国人の彼らはアニメやニュースを見ていて
 実際の日本人の女の子はまったく見たことがない。
 生の話を聞けるようになって
 それだけで結構大きな衝撃があるのかなって。
 “チームジャパン”じゃないけれど
 一緒に面白いことをやれたらとすごく思います。」




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世界が注目!エストニア “電子居住”

2018-02-02 07:00:00 | 報道/ニュース

1月15日 国際報道2018


バルト海に面するエストニア。
人口約130万人の小さな国である。
エストニアがいま普及を目指しているのが電子居住カードである。
インターネット上の所有権を世界中の人たちに与えようというものである。
カードの申請はオンラインで簡単にできる。
日本円で1万円余を支払い
インターネットで申し込むだけである。
審査でマネーロンダリングなどの犯罪に使われる恐れがないと認められれば受け取ることができる。
これさえあればエストニアに住んでいない外国人でも
銀行口座の開設や会社を設立することができる。
EU加盟国のエストニアに手軽にビジネスの拠点を築くことができるこの制度。
制度を利用して会社を設立すれば
法人税が一定の条件で無料になるという破格の待遇も受けられる。
ロシア人の実業家のセルゲイ・クドリャフツェフさん。
制度を利用して
ロシアに居ながらエストニアで物流関係の会社を経営している。
以前はエストニアに5人の社員を常駐させ税務申告などをしていたが
インターネットでの手続きに切り替えた結果
経費が3割以上減り
経営の効率化につながったと言う。
(物流コンサルタント会社経営 セルゲイ・クドリャフツェフさん)
「ビジネスのスピードが上がって利益に直結しています。
 この制度がなかった頃のやり方にはもう戻れません。」
エストニアにとっても大きなメリットがある。
首都タリンに本店を置く銀行。
電子居住制度の導入によってエストニアでは新たに約4,000社が設立された。
この銀行でも毎日のように新しい顧客が生まれているという。
(LHV銀行マネージャー アンドレス・キッテルさん)
「これまで関わってきた企業や新たな電子居住者その関係企業との取引が
 今後さらに増えることを期待しています。」
エストニア政府は
電子居住制度による経済効果はこの3年間で約19億円にのぼると推定。
2015年を目標に
エストニアの人口の8倍にあたる1,000万人にまで利用者の数を増やし
海外からの投資に結び付けたい考えである。
(エストニア政府 担当者 カスパル・コリユスさん)
「この制度は将来我が国の立場を劇的に変えるでしょう。
 世界中の人たちにサービスを提供する“デジタル大国”を目指します。




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香港でコメ作り復活

2018-02-01 07:00:00 | 報道/ニュース

1月13日 おはよう日本


高層ビルが立ち並び国際的な金融センターとして知られる香港。
しかし狭い香港には農地がほとんどなく食料の多くは中国本土に依存している。
こうした中ほとんど途絶えていた香港でのコメ作りを復活させようという動きが出始めている。

香港中心部のレストランでは地元香港でとれたお米が人気を集めている。
この店は
日本、香港、フィリピン、台湾の4つの産地から好きなコメを選べる。
多くの客が地元香港産を注文する。
(客)
「ちょうどいい硬さです。
 香港人が作ったコメだと思うとおいしく感じます。」
「香港産のコメなんて聞いたことがないので
 食べて応援したいと思います。」
香港中心部にある摩天楼から車や船を乗り継いで約2時間。
豊かな自然が広がる二澳村。
レストランの米が作られている。
10人余が働き1年間に3トンのコメを収穫している。
1950年代には輸出できるほどコメ作りが盛んだった香港。
しかし経済成長と21年前の中国への返還をきっかけに本土から巨額の投資マネーが舞い込む。
農地が次々と高層ビルやマンションへと変わり
コメ作りもほぼ途絶えた。
コメ作りが再開したのは5年前。
本土から大量に入ってくるコメより安心・安全なコメを作ろうと
一部の住民が農業団体を設立し有機農業によるコメ作りを始めたのである。
(二澳 農作社 代表 黄永根さん)
「コメ作りを始めたのは
 “香港みずから農作物を育てるべきだ”と考えたからです。
 近くに工場はなく汚染もありません。
 水がきれいで稲作にふさわしい場所です。」
値段は輸入米より高い1キロ1,600円余だが
食への安全の意識が高まるなか売れ行きは好調だという。
そのコメ作りに20代の若者たちが加わり始めている。
その1人 黄雪媚さん(23)。
黄さんは
生活のあらゆる面で中国本土に依存していく現状に危機感を持ち
大学卒業後コメ作りに参加した。
(黄雪媚さん)
「新しいことを生み出そうと日々学んでいます。」
黄さんが本土に不信感を抱いたきっかけは
民主的な選挙の実現を求めた2014年の雨傘運動に参加してからだった。
運動は中国の圧力で抑え込まれたが
その後
自分たちでできることは何か
模索を続けてきた。
(黄雪媚さん)
「香港政府にすべて任せていてはダメです。
 自発的にやることが第一歩です。」
村では家族連れを対象に稲刈り体験のイベントが開かれた。
コメ作りを通して香港がいかに自立できるかを多くの人に考えてほしいと
黄さんら若者たちが中心になって企画した。
集まったのは約50人。
初めて稲刈りをする人もいる。
(参加者)
「初めてで楽しい!」
黄さんたちはこうしたイベントを毎月開いてくことにしている。
(参加者)
「米を作るところがもっと増えれば
 香港の農業は発展すると思います。」
中国の影響力が強まる香港。
独自のコメ作りに共感が広がり始めている。



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